じじぃの「ネコパンチ・フロイトの理論に証拠(エビデンス)はあるのか?現代思想」

ネコパンチ

エディプスコンプレックス ウィキペディアWikipedia) より
エディプスコンプレックスとは、母親を手に入れようと思い、また父親に対して強い対抗心を抱くという、幼児期においておこる現実の状況に対するアンビバレントな心理の抑圧のことをいう。
フロイトは、この心理状況の中にみられる母親に対する近親相姦的欲望をギリシア悲劇の一つ『オイディプス』(エディプス王)になぞらえ、エディプスコンプレックスと呼んだ(『オイディプス』は知らなかったとはいえ、父王を殺し自分の母親と結婚(親子婚)したという物語である)。
【批判】
多くの学者が指摘しているが、強い近親相姦的欲望が多くの人にあるとフロイトが主張したのは、フロイト自身が母親との近親相姦的願望と父親への憎悪を自己分析によって発見したという点も見逃せない。
シングルマザーやワーキングマザーが多くなり、父親不在となった現代の社会では、エディプスコンプレックスの存在に懐疑を抱くようになった者も多い。例えば後に自己愛性パーソナリティ障害を研究したハインツ・コフートなどは、正常な人間はむしろエディプスコンプレックスを嬉々として通過すると考えていて、このコンプレックスは精神病理の浅い部分における表現に過ぎないとしている。飽くまでもエディプスコンプレックスは空想によって形成された三者関係の葛藤表現であるとする見方もある。

                        • -

『本当にわかる現代思想 フシギなくらい見えてくる!』 岡本裕一朗/著 日本実業出版社 2012年発行
人間は「無意識」でできている エディプスコンプレックス・抑圧・エロスとタナトス より
フロイトは「精神分析学」の創始者で、みずからを医者と考えていた。ならば、どうしてフロイトは「現代思想の開拓者」なのだろうか。『精神分析学入門』のなかで、こんな話が語られている。人間は歴史上、「素朴なうぬぼれに大きな侮辱」を二度受けてきた。一度目はコペルニクスで、地球中心説から太陽中心説へ転換させた。二度目はダーウインで、人間は動物から進化したことを明らかにした。これを受けて、フロイトは「人間の誇大癖」に対して、三度目の侮辱を与えたのである。
     ・
フロイトの考えを簡単に言えば、「無意識が人間の行動を支配している」と表現できる。この点では、多くの人がフロイトの考えに賛意を表明するだろう。ところが、この無意識の特質をどう考えるか、という点でフロイト説は厳しい批判にさらされた。それが性的欲望の原理である。フロイトによれば、性的欲望が無意識を形成し、人間の行動を知らず知らずのうちに支配するのだ。
しかも、フロイトの徹底性は、性的欲望を考えるとき、幼児の時期から想定したことである。それだけでなく、フロイトはこの性的欲望の中心に、タブーとされてきた近親相姦的欲望を考えた。これが有名なエディプスコンプレックスだ。人間の幼児は、ある時期になると、性の区別に目覚め、異性の親に性的な欲望をもつようになる、という理論である。マザコンとかファザコンなどというのは、その通俗的な言葉だ。
こうした近親相姦的欲望に限らず、一般に性的欲望は、どちらかといえばオープンになるよりも、隠されることが多い。これは、人間のうちに性的欲望に対する抑圧が働くからである。フロイトは抑圧を無意識の作用と考え、意識的な抑制から区別している。つまり、無意識のうちに性的欲望が働き、その抑圧もまた無意識に働くのである。こうして、性のドラマは、人間の意識的な生活には登場しなくなる。

                        • -

どうでもいい、じじぃの日記。
「深層心理」に関する本を読むと、フロイトの「エディプスコンプレックス」というのが出てくる。
エディプスコンプレックスとはフロイトギリシア神話の「オイディプス」をたとえにした近親相姦のことだ。オイディプス王が父を殺して、母を妻としたギリシャ神話にちなんでいる。
偉いフロイトが言うことなのだから、そういうこともあるのかと思っていた。
ところが、「動物行動学」から近親相姦を捉えると、劣性遺伝を避けるための行動らしい。
母ネコが子ネコに対しネコパンチするのは、近親相姦の危険があるから子ネコを追い出す行動らしい。
父親への敵意、性的欲求、あるいは母親への敵意、性的欲求を子供が無意識に抱えているというのは科学的な根拠(エビデンス)がないらしい。
ということで、フロイトのエディプスコンプレックスは現在では否定されているらしい。