じじぃの「ヒマワリ学生運動と民主主義・蔡英文!新時代の台湾へ」

中華民國第十四屆總統蔡英文就職演説 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=LdwJMbrJAK4
蔡英文氏、女性初の総統に

台湾の民主化運動

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「日本の友人」が戻ってきた!台湾新総統が就任演説でみせた「親日回帰」の兆候 2016年5月24日 現代ビジネス
●「私は今日から、この国を変えていく」
さて、各論の5番目は、外交政策についてだった。蔡英文新総統は、次のように述べた。
〈 台湾は、平和、自由、民主、人権という普遍的価値を堅持しながら、アメリカ、日本、ヨーロッパを含む友好関係にある民主国家との関係を深め、共通の価値観のもとで全面的な協力関係を推進していく 〉
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48731?page=5
台湾で蔡英文氏が総統就任 女性初 2016年5月20日 BBCニュース
台湾で20日民主進歩党民進党)の蔡英文氏(59)が総統に就任し、同国初の女性の総統が誕生した。
控えめながら強い意志力のリーダーと評価される蔡氏は、今年1月の総選挙で民進党を圧勝に導いた。
民進党は従来、中国からの独立を志向しており、同党の政権獲得を受けて中台関係は冷却化している。
蔡氏は中国との関係の現状維持を表明しているものの、台湾の民主制度を尊重すべきだとしている。
http://www.bbc.com/japanese/36339391
蔡英文 新時代の台湾へ』 蔡英文/著、前原志保、阿部由理香、篠原翔/訳 白水社 2016年発行
「知識を備えた反逆者」となる青年世代 (一部抜粋しています)
ここ数年の台湾の市民運動は、新たな展開を見せてきた。大半のリーダーが青年や市民団体であり、運動の本質も社会全体の公平や正義を追求するもので、これまでの政党間におけるイデオロギーや政策の立場を争う対立は、だんだんと私たちから遠ざかっていった。人々は党の指導に従い、政党の主張に賛同して街頭デモに参加するといった政党主体の社会運動モデルから、自ら情報を得て、自ら組織する独立・主体型のモデルへと転換していった。
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私は、政党と社会運動団体はパートナーの関係でいられるし、両者が互いに強力し合える不文律は、水面下における政治的交換などではなく、分進合撃であると考えている。政党による力のほうが解決しやすい課題であれ、それは私たちが解決する。しかしもし、民間のほうが社会の共感を得やすいのであれば、私たちは引き下がるべきだ。
たとえば、反原発の支持を表明したし、同性婚を含む婚姻の平等も支持している。けれども、もそも私、あるいは民進党が出てくることで、この議論の焦点が曖昧になったり、政治家の方向に傾いてしまったりするのであれば、私たちは個人的な態度を表明するにとどめて、無理に前に立とうとすべきではない。
政党とは、さまざまな人の主張をのせられる乗り物だ。しかし、政治の力が社会の力を随従させるようなことがあってはならないし、いかなる党主席であっても、市民団体を個人や政党の政治的資源として絡めとるようなことがあってはならない。民進党が前に政権を握った経験によって、私たちと社会運動団体のどちらもが、台湾をより効果的に変えていく方法を学んだのではないかと考えている。
これが、ヒマワリ学生運動の前後における、市民運動に対する民進党の態度である。
ヒマワリ学生運動では、かくも多くの血気盛んな若者たちが政治改革に身を投じたが、多くの若者からすると、「政治」とはいまだにネガティブな言葉であり、巨大なブラックボックスだった。
苗栗の大埔で起きた、張薬局が地方政府によって強制的に破壊された事件を受けて、彼らは怒り、抵抗した。しかし、彼らにはこのデタラメな政策決定が、一つ一つの関門をくぐり抜け、中央から地方へとひそかに実行に移されてきたことが理解しがたかった。「サービス貿易協定」というこれほど重大な事案が、わずか30秒足らずのうちにこそこそと可決されるといった事態は、私たちの民主主義にどういった抜け穴があるからなのだろうかと、学生運動の参加者たちも、大きな関心を寄せていた。
これらが、若者たちの眼に映る政治である。そしてこれこそが、過去に理想を掲げた多くの若者たちが、政治の内側に入って体制を変えようとするのではなく、体制外から体当たりしていったゆえんでもあるのだ。
「政治は、人々を駄目にする」
「政治って、結局は利益の交換なんでしょう?」
「政治なんて、全部嘘だ」
これまでの多くの講演の舞台で、若者たちのこうした「政治」への理解を耳にしてきた。
だが、時代の変化とともに、政治の意義も変わりつつある。時にヒマワリ学生運動の後、多くの若者が政治への考え方を変えた。政治は、もしかしたら猛獣のようなものかもしれない。しかし今、彼らはこの猛獣と正面から対峙すると決めた。それと同時に、政治体制のしくみについて、たとえそれが闇であろうと光であろうと、真摯に耳を傾け、心強く、深く追求し、理解しようとしているのだ。
私はこれまでずっと、若者たちに実際の政治プロセスを理解してもらうことは、とてもよいことだと思ってきた。もし、若者たちが政治をずっと「敬遠」していたら、永遠にこの国に活路は見出せないだろうし、理想と抱負に満ち、そこに身を投じて捧げようとする者も永遠に現われないだろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。
2016年1月の台湾総統選挙で、初の女性総統が誕生した。
蔡英文著 『蔡英文 新時代の台湾へ』は、台湾で総統選挙前に出版され、5月20日の総統就任式にあわせて日本版が出版された。
2014年3月にヒマワリ学生運動が起こった。
蔡英文氏は立法院の議場に駆けつけ、学生たちを警官から守るために座り込みを行なった。
中国との領土問題、経済問題にどう対処し、民主主義をどう発展させたらいいのか。日本も同じような問題を抱えている。