じじぃの「神話伝説_156_神への祈り・瞑想」

人間にとって【 神 】とは 何か? モーガン・フリーマン 動画 dailymotion
http://www.dailymotion.com/video/x4jx7cy
祈りの手

NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「人間にとって“神”とは何か?」  2016年4月15日 NHK Eテレ
【案内人】モーガン・フリーマン
脳の中に電気信号を生み出す。脳が神を感知したら神は実在するのでしょうか。
ペンシルベニア大のアンドリュー・ニューバーグは、宗教が人間の脳に及ぼす影響について調べている。
脳の画像撮影。祈りを行う場面中に点滴で造影剤を入れる。祈る前と祈りの最中での血流の違いを調べる。
キリスト教徒は、祈りにより前頭葉と言語領域が活発になる。
仏教徒は、瞑想により視覚野が活発になる。
だが、無神論者が祈っても瞑想しても脳の活動が起きない。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3452/1988002/index.html
4月15日 NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「人間にとって“神”とは何か?」 より
唐突ですが、神様はいるのでしょうか?
人は万物を超越した存在を信じてきました。神様です。そして、その神様の教えとされる、宗教も信じてきました。
何か周りの物事からメッセージを受け取っている、と考えることは信仰の深い人特有の考え方ではありません。誰にでもある事です。
信じる事は外の世界を認識する第一歩と言われています。外界に生きる知能の発達した人間は、物事の理由や意味を考え、そしてそれを信じずにはいられないのです。
人のものに対する存在の認識は脳の中で行われます。では、宗教は脳の中でどの様に認識されているのでしょう。
ペンシルベニア大のアンドリュー・ニューバーグは脳神経科学の新しい分野である神経神学を研究しています。
彼が取り込むテーマは宗教が人間の脳に及ぼす影響です。
ニューバーグは脳の画像を撮影する装置を使って、「祈り」を捧げている人たちの脳がどのように活動しているのかを調べています。
人が祈りを捧げる時、脳の中で何が起きているのか(脳のどこが活性化しているのか)を調べられました。
まず、敬虔なキリスト教徒が被験者でした。彼女は34年間毎日欠かさず、神に祈りを捧げてきました。
撮影するための放射性の薬剤を投与します。数分後、薬剤は祈りを捧げている血管に達します。
ユダヤ教徒キリスト教徒の祈りは、普通の会話と同じように前頭葉と言語領域が活性化していたのです。
前頭葉はいろいろな機能をもちますが、人が会話する時によく活性化します。ユダヤ教キリスト教の教徒の祈りにおいては、普通の会話レベルの前頭葉の活性化が見られました。
神に語りかけるのも人に語りかけるのも同じなのかもしれません。
同じような手法で、イスラム教徒、仏教徒無神論者に対して調査が行われました。
瞑想に近い仏教徒の祈りには異なる特徴が見られました。脳の視覚野が活性化していたのです。
視覚野はものを見るときに働く領域です。仏教徒の修行では言葉よりも深い瞑想によって霊的な体験をすることを重視します。
一方、無神論者が瞑想する場合には、宗教をもつ人々で見られたような部位の活性化は一切起きませんでした。前頭葉の活性化も瞑想していないベースラインの状態と変わっていませんでした。
しかし、神を信じる人は、現実世界と同じように何かを感知しているのです。
しかも、その“感知”は現実の体験、話す・見ると行った場合と脳の中の反応レベルにおいては同じものでした。
ですから、宗教を持つ人にとっては“神は存在する”、“現実の事”と言えるのです。
答えが分からなくても、心には“現実”をもたらしているもの、それが宗教です。