じじぃの「科学・芸術_06_コンピュータ誕生のきっかけ」

Herman Hollerith's Punchcard Machine 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_3nHmibcmSc
タビュレーテング・マシン

Herman Hollerith History - U.S. Census Bureau
Herman Hollerith (1860-1929): Hollerith worked briefly for the Census Office in the run-up to the 1880 census.
Hollerith seized on the idea of punch cards, designing a machine that used the location of holes on each card to tally not only overall numbers but also individual characteristics and even cross-tabulations. He tested his new machine in Baltimore in 1887, the same year the hand-counted 1880 census was finally completed, and was successful enough that he won a contract from the Census Office when it reopened for the 1890 census.
https://www.census.gov/history/www/census_then_now/notable_alumni/herman_hollerith.html
『世の中の裏が面白いほど見える理系の話』 話題の達人倶楽部/編 青春出版社 2011年発行
コンピュータの裏 誕生のきっかけになった意外な出来事とは? より
「コンピュータ」という言葉は、意外に古くからあり、いまから200年ほど前には、すでに「算術計算を行う人」という意味で使われていた。それが「計算機」という意味で用いられるようになったのは、19世紀の終わり頃とみられている。
ここで、計算機としてのコンピュータの歴史を振り返っておくと、そのアイデアのヒントとなったのは「織機」だった。1805年、フランスのジョセフ・マリー・ジャカールが、パンチカードを使って、織物の複雑な模様を自動的に織りだしていく織機を発明。イギリスのチャールズ・ベバッジがそれを見て、「計算機に使える」とひらめき、パンチカードをプログラムに使う計算機を構想した。
ただ、その構想は、当時の技術では実現できなかったが、約80年後、ベバッジのアイデアを受け継いだのがアメリカのハーマン・ホレリスだった。
大規模な移民の受け入れで人口が急増していたアメリカでは、1880年に実施した国勢調査の集計が、9年経ってもまだ終わっていなかった。ホレリスは、何百人という事務員が、調査表からデータを記録用紙に転写するのを見て、「カードの穴で織物の模様を規制している織機の原理を使えば、その作業を機械化できるはず」と考え、「タビュレーテング・マシン」を開発した。
そのマシンは、穴を開けたカードを水銀のプール群の上にセットし、バネつきの針金をカードに押しつけると、穴のある位置で針金が水銀のプールに浸かって、電気回路を形成するようになっていた、そこで読みとられた情報がカウンターへ送られ、計算されるという仕組みだった。
そのマシンが会計や在庫管理にも使われるようになり、やがてパンチカードシステムに発展。電子計算機が開発される基礎を築くことになった。