じじぃの「富岳・スパコン京をめぐる有名なフレーズは?池上彰さんのニュース検定」

「京」から「富岳」へ

富岳 (スーパーコンピュータ)

ウィキペディアWikipedia
富岳(ふがく)は、兵庫県神戸市・ポートアイランド理化学研究所計算科学研究センターに設置予定のスーパーコンピュータである。京の後継機として2014年に開発を開始し、2021年頃の運用開始を予定している。
富岳は富士通が開発したCPUであるA64FXを搭載している。このCPUはARMv8.2-Aをベースに、スーパーコンピュータ向けの新たな拡張であるSVE(Scalable Vector Extension)を採用したものである。富岳は京の約100倍の性能と、世界最高水準の実用性を目指している。
2019年5月23日に名称を「富岳」に決定したことを発表した。2019年8月27日に富岳のロゴマークが公開された。ロゴマークのデザインは、「『富岳』の性能の高さとユーザーの拡がりを表現」しているとされる。
2019年11月、同月発表のGreen500において、富岳の試作機が世界1位を獲得した。

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理化学研究所 100年目の巨大研究機関』

山根一眞/著 ブルーバックス 2017年発行

空想を超える「物」 30年後の計算機 より

山根 量子コンピュータは、とてつもない計算速度が実現すると期待されていますが。
十倉 量子コンピュータができると、体育館ほどの広さに並ぶスーパーコンピュータが、ふつうの部屋ぐらいの大きさに、いやもっとコンパクトにできます。計算速度の劇的な向上だけでなく、圧倒的にエネルギーコストがいい点も重要です。スマホの普及もあってクラウドのサービスが大きくなっていますが、そのサーバーはアラスカのような寒い地域に置かれるでしょう。クラウドのサーバーが使用する電力エネルギーの大半は、クラウド情報のやりとりよりも発熱で消費されています。そのため、サーバーを冷却する冷房コストが低くてすむ寒い場所が選ばれているわけです。
山根 ドキュメンタリー番組でクラウドのサーバーを見ましたが、まるで巨大なコンピュータ団地でした。「Google」は文明の必要悪じゃないかと感じましたよ。
十倉 量子コンピュータができれば、極めて高性能で高速計算ができると同時に、省エネの効果もきわめて高い。我々は、そのことを念頭において量子コンピュータに取り組んでいます。
山根 最近、カナダのベンチャー企業が、商用の量子コンピュータを発売開始というニュースがあり、日本はやられてしまったかと思ったんですが。
十倉 あれは、本当の量子コンピュータじゃないんですよ。古典コンピュータです。計算を速くするために量子力学の原理による計算方法を利用しているだけです。僕らは「イジングマシン」とか「アニーリング」と呼んでいますが、それは西森秀稔さん(1954~・東京工業大学大学院理工学研究科教授)の研究室で生まれたものなんです。1998年(平成10年)、西森研究室の門脇正史さんと共著で発表した理論で世界に大きな影響を与えたんです。ホントの量子コンピュータの実現までには大変なハードルがあって、たとえば「誤り耐性」の克服には想像もできないほどの課題があるようですし。
山根 スーパーコンピュータの次は量子コンピュータだと言われて久しいですが。
十倉 それがくせもので、まだ20年、30年はできませんね。量子コンピュータに取り組んでいる同級生に、「死ぬまでに何とかなるか?」と尋ねたら「うー」と言っていました(笑)。

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どうでもいい、じじぃの日記。
毎朝7:55分頃、テレビ朝日 グッド!モーニングで池上彰さんの「ニュース検定」を観ている。
2019年10月22日。
「テレビリモコンのdボタンを押して番組にご参加ください。クイズに正解してポイントを貯めれば、毎月抽選でプレゼントが当たります。ニュース検定の答えと池上彰の解説をリアルタイムでお知らせします」

スパコン「京」をめぐる有名なフレーズは?

最高で金、最低…
2位じゃダメ
半端ないって
池上彰さん解説】
 答えは2位じゃダメ。
 蓮舫議員の発言にあった言葉です。「世界一になる理由は何があるんですか。2位じゃダメなんでしょうか」。蓮舫さんが言うのは何の順位のことだったのかというと、スーパーコンピュータの計算速度についてです。当時開発段階だった「京」は、世界一を目指していました。そのために国が巨額の予算を計上してきたので、批判の槍玉に挙げられたのです。開発は一次凍結されたのですが、ノーベル賞受賞者を含む科学界が猛反発しました。その結果予算の一部は削られましたが、開発は続行し2011年には宣言通り世界一に輝いたのです。科学者が蓮舫発言を受けて奮起した結果でした。後に「京」はその順位を落としましたが、スパコンの新時代を築きました。

2021年頃に世界最速を目指す次世代スーパーコンピュータ「ポスト京」の製造が始まった。
理化学研究所富士通の共同開発により、11年に世界最速の座を射止めた「京」の後継機「富岳」で、エクサ(100京)スケールの計算能力を目指す。
「スーパーコンピュータの次は量子コンピュータだと言われて久しいですが」
「それがくせもので、まだ20年、30年はできませんね。量子コンピュータに取り組んでいる同級生に、「死ぬまでに何とかなるか?」と尋ねたら「うー」と言っていました(笑)」
グーグルが量子コンピュータの開発を始めたとか。
意外と早く、量子コンピュータの時代がやってきそうな気がします。