じじぃの「神話伝説_148_蒋介石!爾の敵を愛せよ」

Chiang Kai-shek's victory speech in 1945 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QpKai-UHQ7A
カイロ会談での蒋介石

なぜ蒋介石は日本に対して賠償を請求しなかったのですか? 2014/7/1 Yahoo!知恵袋
回答
1945年8月15日の蒋介石のラジオ演説が、「以徳報怨」(徳を以って怨みに報いる」という言葉で象徴されるような内容を含んでいた為、(そのラジオ演説そのものは賠償問題のみを対称にしたものではありませんが)蒋介石が寛大だから賠償請求をしなかったのだ、という考え方と、
そうではなくて、日華平和条約(1952年)の時点では既に蒋介石政権は台湾に押し込められており、生き残りそしてかなうのならば大陸への反攻を実現する為には、日本の支持が必須であって、台湾に残した日本の資産の没収だけで後は要らない、という形にした方が、外交政策上得策と判断したから、という考え方があります。
後者の場合、具体的に何が根拠というよりは、当時の国際情勢から考えて、という意味です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11131281456
蒋介石は熱心なクリスチャンであった 2012年09月30日 eigo-akahige
1945年(昭和20年)8月15日、八年以上にわたる抗日戦争に勝利をおさめた国民政府の蒋介石はラジオを通じて勝利宣言を行い、敗戦の身になった日本軍将兵や中国残留の日本人に対して報復をしてはならないと呼びかけた。
「自分はいまさらのごとく『爾の敵を愛せよ』『爾ら人にせられんと思うごとく人にしかせよ』と訓えられたキリストの言葉を想い出すのである」
http://www.eigo-akahige.com/archives/1713845.html
『日本に与へる書』 蒋介石/著 中国文化社 1946年発行
合作と民主の大道 (一部抜粋しています)
全国の軍民同胞諸君、平和を愛好する全世界平和愛好の人士各位、「正義は必ず強権に勝つ」というわれわれの真理は、ついに最後の証明を得た。これはまた、わが国民革命史の成功を示すものである。わが中国が、暗黒と絶望の時期において、8年間奮闘した信念は、今日はじめて実現を遂げた。われわれは、われわれの前に出現した世界平和に直面して、わが抗戦開始以来、忠勇な犠牲を払われた軍民の英霊に対し、また正義平和のために共同作戦した連合国国民に対して、まづ感謝せねばならない。さらにまた艱難辛苦、われわれをよく革命の正確な途に指導され、われわれをして、勝利の今日にいたらしめたわが国父に、感謝せねばならない。そうして全世界のキリスト教徒は、この際さらに公正にして、慈愛深い神に向かって、ひとしく感謝を捧げるべきである。
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私は今後、国土と人種の別なく、およそ人類であれば、みんな必ず日一日と加速度的に緊密に連合し、一家族のような関係をつくり得るものと信じる。こんどの戦争は、われわれ人類に相互理解、相互尊敬の精神を高め、相互信頼の関係を確立した。さらに世界大戦と世界平和は、不可分の関係にあることを、証明した。これによって将来、戦争の発生を不可能ならしめるに足るものと思う。私はここまで話して来ると、ふとキリスト教の訓へのなかに「己のごとく人に仕へよ」と、「爾の敵を愛せよ」という一句を思い出し、誠に感慨無量となるのである。
わが中国の同胞は、「既往をとがめず、徳をもって怨みに報いる」という教えは、実にわが民族の伝統精神であると肝に銘じて欲しい。われわれが、終始一貫して説明して来たように、ただ侵略をこととする日本軍閥のみを敵とし、日本の善良な人民は決して敵とみとめないのである。いまや敵軍はすでに連合国に打倒されたので、一切の降伏条項を忠実に遂行するよう、もちろん厳重に監督すべきである。しかしわれわれは、敵に対して報復したり、いわんや敵国の無辜の人民に対して、侮辱を加えてはならない。われらはただ彼ら人民に対しては、ただその独裁軍閥に愚弄され、厭迫されたのを憐れむだけであり、彼らにその錯誤と罪悪から、脱却させるようにしたい。