じじぃの「人の生きざま_563_渡・哲也(俳優)」

くちなしの花  石原裕次郎 & 渡哲也 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=I51rESO1hGw
渡哲也、心筋梗塞から復帰 年末恒例「松竹梅」CM撮影で 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-U5c_zMQ8Ng
渡哲也 ウィキペディアWikipedia) より
渡 哲也(わたり てつや、1941年12月28日 - )は、日本の俳優・歌手。元・株式会社石原プロモーション代表取締役社長(2011年退任)。
俳優の渡瀬恒彦は弟。親戚にはプロテニスプレイヤーの錦織圭(渡の祖母と錦織の曽祖父が兄弟)がいる。石原裕次郎と誕生日が同じである(7歳差)。
吉永小百合との初共演映画の『愛と死の記録』でブルーリボン賞新人賞を獲得。 また裕次郎2世と言われたことから、リバイバル版の『嵐を呼ぶ男』に主演。 1968年(昭和43年)舛田利雄監督による『無頼より・大幹部』から始まる『無頼』シリーズ6作品は渡の日活時代の代表作となった。
1973年8月にリリースした「くちなしの花」が年明けからヒットチャートを上昇し、1974年の年間シングルチャートで7位を記録。オリコンセールス:77.4万枚、累計150万枚を売り上げ、全日本有線放送大賞金賞も獲得し渡の代表曲となった。渡の体調も秋には回復し、年末の第25回NHK紅白歌合戦に初出場した。
2015年(平成27年)6月10日、急性心筋梗塞で緊急入院、手術を受けていたことが、7月17日に明らかになる。約1ヵ月で退院。11月10日、宝酒造「松竹梅」のCM撮影で仕事復帰(前年8月の同CM発表会見以来、1年3ヵ月ぶり)。

                    • -

『下世話の作法』 ビートたけし/著 祥伝社 2009年発行
簡単な挨拶がきちんとできるかどうか (一部抜粋しています)
渡哲也さんもかっこよかったな。人のことばかり言って恐縮だけど、いい話だからまあ許してもらおう。
もうだいぶ前のことで、ラグビー松尾雄治と銀座のクラブに飲みに行った。松尾は明治大学の後輩にあたるから、俺のことを「先輩、先輩」って呼ぶんだ。それで松尾の誕生日に「先輩、一杯おごってよ」とか言われたわけ。
クラブに入ったら奥のほうかに渡さんがいたんで、俺は挨拶したのね。
「どうも、たけしです」
「あれ、たけしさん。今日は何?」
「いやちょっと松尾雄治の誕生日で、おごらなきゃいけないんですよ」
「たいへんですね」
てな感じでお互いに挨拶して、あとはそれぞれ飲んでいたんだけども、そのうち渡さんたちが先に帰ることになった。「たけしさん、お先に」「どうも」って会釈して、
また俺たちはワーワー言って飲みはじめたの。
それでさんざん飲んでたら、突然俺たちの席に花束が届いたんだ。見たらカードがついていて、「松尾雄治様、お誕生日おめでとうございます 渡哲也より」って書いてある。ビックリしちゃってさ。
それでもっとビックリしたのはお勘定の時、俺たちも帰ろうかということで、お勘定お願いしますって店の人に言ったら、もう終わってるの。
「渡様がおすませになっています。お誕生日ですから、と」
ああ、すげぇなあと思って、俺が松尾におごるはずが、渡さんに全部おごられちゃった。
おごられたからすごい人だって言うんじゃないよ。誕生日を祝ってくれる気の使い方がすごいんだよ。それと、挨拶がちゃんとしていること。
芸能界にいると、お互い顔は知ってるのに挨拶したことない、という人がけっこう多い。俺はあまり挨拶するのは好きじゃなかったんだけど、渡さんに会ってから、やっぱり挨拶はしておくものだと思うようになったもん。渡さんがちゃんと挨拶するから、知ってる人と目が合ったら、必ず「どうも、たけしです」って挨拶するようにした。