じじぃの「人の生きざま_472_マララ・ユスフザイ」

Malala Yousafzai 2014 Nobel Peace Prize Speech 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=66tIRTm91F8
マララ・ユサフザイさんの国連本部でのスピーチ(7月12日) 日本語字幕 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=aGqcWmCJ8gM
国連(UN)で演説を行ったマララ・ユサフザイ

マララ・ユサフザイさんノーベル賞受賞スピーチ全文「なぜ戦車をつくることは簡単で、学校を建てることは難しいのか」
ノーベル平和賞の授賞式が12月10日、スウェーデンの首都ストックホルムで開かれ、史上最年少の受賞となったパキスタン人のマララ・ユスフザイさん(17)と、インドの人権活動家であるカイラシュ・サティヤルティさん(60)に、メダルと賞状が送られた。
女性や子供の教育の権利を訴えて活動してきたマララさんは、式典で「なぜ戦車をつくることは簡単で、学校を建てることは難しいのか」と講演。発展途上国の子供たちの教育環境の改善が、進みが鈍いことを指摘し、各国の政治家に教育に力を入れるよう求めた。
http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/10/nobel-lecture-by-malala-yousafzai_n_6302682.html
パキスタンの学校襲撃 生徒など死者126人に 2014年12月16日 NHKニュース
パキスタン北西部の都市ペシャワルで武装グループが日本時間の16日午後、陸軍が運営する学校を襲撃し、これまでに生徒を中心に126人が死亡しました。
パキスタンタリバン運動」は、イスラム法による統治を掲げ、支配地域では女性の教育を禁じており、ことしのノーベル平和賞を受賞したパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんを銃撃し頭に重傷を負わせたことでも知られています。
このほかにも爆弾テロや政府機関への襲撃を繰り返していて、ことし6月、最大都市カラチの国際空港を襲撃し、治安部隊の隊員など30人を殺害しました。
これに対して、パキスタン軍は「パキスタンタリバン運動」の拠点であるパキスタン北西部への軍事作戦を行い、これまでに1200人以上を殺害したとしていて、報復の連鎖が止まらない状況になっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141216/k10014026911000.html
2014年3月31日 テレビ東京 未来世紀ジパング 「池上彰の世界直撃取材SP!激動のパキスタン より
【司会】シェリー、大橋未歩 【ゲスト】パックン、坂下千里子ホラン千秋 【沸騰ナビゲーター】池上彰(ジャーナリスト)
人口1億9000万人という大きなマーケットを持ち、現在世界第6位、2030年には第5位になる人口大国なのが、パキスタン
"未来の成長国"だ。そんな国にいま注目する池上彰が、現地を取材。そこで、意外な"親日"ぶりを目撃した。なんと街を走る車のほとんどが日本メーカー。実に日本車のシェアが95%なのだ。ところが、池上が到着した日に、首都イスラマバードで爆弾テロ事件が発生。実行犯は、あの15歳の少女マララさんを撃ったイスラム過激組織「タリバン」の一派とみられる。タリバン恐怖の実態とは?
そんなパキスタンの現場で立ち向かう日本人女性がいた。日本だからこそできる貢献とは?ジャーナリスト池上彰が世界直撃取材&総力解説!
パキスタンタリバンの影】
15歳の少女はなぜ撃たれた? 恐怖のタリバン
シェリー、「タリバンは何を求めているんですか?」
池上、「極端なイスラム原理主義の考えに基づいて、国を統治しようという考え方です。元々、パキスタンからタリバンが生れてアフガニスタンに行ったので、その考え方が戻ってきた。特にパキスタンタリバン運動が中心になっているところがここ(アフガニスタンパキスタンの国境地帯)。部族地域と呼ばれているところで、ここはパキスタン政府の統治が及ばないところです」
ホラン、「タリバンパキスタンで生まれたんですか?」
池上、「元々そうです。そのきっかけというのは1979年、ソビエトアフガニスタンに攻め込むんです」
ソ連が進行し、アフガニスタンではムジャヒディン(イスラム聖戦士)と呼ばれるアメリカの支援を受けたイスラム聖戦士が参戦。あのオサマ・ビンラディンサウジアラビアからかけつけた。アフガンの部族勢力とムジャヒディンの激しい抵抗にあい、1989年にソ連軍撤退した。しかし、
池上、「その結果、今度は残ったアフガニスタンの人たちの間で内戦が始まってしまう。これに目をつけたのがパキスタンです。ここでもし、自分たちパキスタンの言うことを聞く国ができると非常に有利だと考えた。ちょうどアフガニスタン内戦の頃に多くの難民がパキスタンに逃げ込んできた。その難民の子どもたちがパキスタンイスラム教の極端な原理主義を教える神学校、そこの生徒たちに武器を渡してアフガニスタンに送り込んだ。その結果、アフガニスタンタリバンが支配するようになった。タリバンというのは元々『学生』という意味です」
パックン、「悲しい過去ですね。自分がまいた種がこんなものに育つとは」
池上、「そのパキスタンタリバンの被害者なった人がいます。マララ・ユサフザイさんです。みなさん、この人ご存知ですよね」
ホラン、「女性の教育を訴え続けている少女ですよね」
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国連本部で演説するマララ・ユサフザイさんの映像が出てきた。
マララ・ユサフザイさんの演説。
「今日、久しぶりにこうしてまたスピーチを行えてとても光栄です。このような尊敬すべき人たちと共にこのような場にいるなんて、私の人生においても、とてもすばらしい瞬間です。そして、今日、私が故ベナジル・ブット首相のショールを身にまとっていることを名誉に思います。
 私は声を上げます。といっても、声高に叫ぶ私の声を届けるためではありません。声が聞こえてこない『声なき人々』のためにです。それは、自分たちの権利のために闘っている人たちのことです。平和に生活する権利、尊厳を持って扱われる権利、均等な機会の権利、そして教育を受ける権利です。
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 親愛なるみなさん、2012年10月9日、タリバンは私の額の左側を銃で撃ちました。私の友人も撃たれました。彼らは銃弾で私たちを黙らせようと考えたのです。でも失敗しました。私たちが沈黙したそのとき、数えきれないほどの声が上がったのです。テロリストたちは私たちの目的を変更させ、志を阻止しようと考えたのでしょう。しかし、私の人生で変わったものは何一つありません。次のものを除いて、です。私の中で弱さ、恐怖、絶望が死にました。強さ、力、そして勇気が生まれたのです。
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 無学、貧困、そしてテロリズムと闘いましょう。本を手に取り、ペンを握りましょう。それが私たちにとってもっとも強力な武器なのです。
 1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。教育を第1に。ありがとうございました」