じじぃの「イスラム教は残酷か・イスラム国が奴隷制の復活!宗教の読み方」

Le Traite sur la Tolerance (Voltaire) - LE CODEX #2 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=v7Oqdb25hrE
第一部 成立と蒐集の歴史 - 1 コーラン www.levha.net
コーランについて
イスラムの信仰において、コーランは神によって啓示された言葉であるとされている。610年から632年にかけて、天使ガブリエルにより預言者ムハンマドへ部分毎に伝えられた。当初は記憶によって記録されていたものを、神の啓示を一字一句違えることなくアラビア語テキストにしたものがコーランである。
神聖月が過ぎたならば、多神教徒どもを見つけしだい、殺せ。これを捕えよ。これを抑留せよ。いたるところの通り道で待ち伏せよ。しかし、もし彼らが悔い改めて、礼拝を守り、喜捨を行なうならば、放免してやれ。神は寛容にして慈悲ぶかいお方である。
http://www.levha.net/classical_islam/01/chapter_01.html
100分 de 名著 新春特番「平和論」 (追加) 2016年1月2日 NHK Eテレ
【司会】伊集院光武内陶子 【朗読】長塚京三 【ゲスト講師】斎藤環『人はなぜ戦争をするのか』(フロイト)、水野和夫『地中海』(ブローデル)、高橋源一郎『寛容論』(ヴォルテール)、田中優子『日本永代蔵』(井原西鶴)。
18世紀を代表する思想家、ヴォルテールが、フランスのトゥールーズで発生したえん罪事件を受けて出版した作品。当時のフランス社会を支配していたカトリック派の不寛容さについて、批判した。
2015年11月13日に起きたパリ同時多発テロ事件の被害者の中から、「最愛の人を奪われたが、テロリストを恨んだら恨みの連鎖を断ち切れない」という言葉が聴かれた。
250年前の南仏トゥールーズで起きた冤罪事件が、宗教上の狂信的な差別意識の絡んだ事件だった。当時としては、宗教上の狂信的な差別意識の絡んだ事件は特筆する程のものではないのですが、ヴォルテールが被告の名誉回復のために奔走しようと秘密委員会を設置しました。理性に全幅の信頼を置いて世論を喚起したヴォルテール の、社会の狂信と偏見に対する思想闘争の軌跡が、著作『寛容論』に記述されている。
テロ事件以降、ヴォルテールの著作『寛容論』(1763年)が、ベストセラーになっている。
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/2016special/index.html
プライムニュース 「後藤健二さん殺害 ”イスラム国”の企図 狙われた日本の今後は」 2015年2月2日 BSフジ
【キャスター】秋元優里、反町理 【ゲスト】世耕弘成内閣官房副長官 自由民主党参議院議員)、宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)、福山哲郎民主党幹事長代理 参議院議員 後半)
イスラム国が後藤さん殺害の映像を公開したことを受け、中東など海外で事業を展開する企業も安全対策に追われている。
安倍首相(昨日、関係閣僚会議にて) テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わせるため 国際社会と連携してまいります。
秋元、「ヨルダンを対策本部に選んだのは?」
世耕、「いろんな事を総合判断した結果だ。シリアは危険なので閉めた、その機能をヨルダンに移していた。直前にヨルダン国王とコミュニケーションをしていた。協力の申し入れをいただいていた。トルコを軽視していたわけではない。トルコはISILの情報を持っているし、エルドアン大統領は安倍総理と親密だ。協力をしてくれた。トルコ大使館にも有能な人材はいて情報は得ていた」
反町、「トルコ政府は、対クルドとのことで、イスラム国を側面支援していると言うこともある」
世耕、「トルコからの情報もすべて官邸に集約している。日本独自の情報もいろんなルートを使って,その都度判断していた」
反町、「ヨルダン人パイロットというのは混乱要因になってきた。ヨルダンにおいた方が良かったのか?」
世耕、「パイロットが拘束されているのは周知の事実で、それも念頭に置いていた。総合的に判断した。ずっと固定するわけではなかったが、結果的にヨルダンにおいて良かったと思う」
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150202_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150202_1
プライムニュース 「“イスラム国”と標的 日本の取るべき対応は どう進む?期限と交渉」 2015年1月22日 BSフジ
【キャスター】秋元優里、反町理 【ゲスト】内藤正典同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授)、宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)
政府は人質として拘束されている日本人2人を救出するため、過激派「イスラム国」との交渉ルート確保に向け、中東諸国などとの情報交換を続けている。
政府や部族長に働きかけるアプローチはイスラム国に通用するのか、協力要請の仕方を聞く。
内藤氏、「イギリスに協力を求めるとまずい。十字軍のまっただ中の国だ。逆に目立つことになる。トルコを近隣国として重視した方がいい。首脳の往来も活発だった」
宮家氏、「ルコは極めて重要で今特に仲が良い。トルコから相当の協力を得ている可能性は十分ある」
内藤氏、「トルコの場合、シリアとの間で人の往来が激しい。トルコは完全な親日なので、それを利用してトルコに来るシリア人に日本人を人質に取ることは良くないというメッセージを送ることも重要だ。トルコが日本寄りの提案を発すると、イスラム国がそれを受け入れる可能性がある」
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150122_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150122_1
パキスタンの学校襲撃 生徒など死者126人に 2014年12月16日 NHKニュース
パキスタン北西部の都市ペシャワルで武装グループが日本時間の16日午後、陸軍が運営する学校を襲撃し、これまでに生徒を中心に126人が死亡しました。
パキスタンタリバン運動」は、イスラム法による統治を掲げ、支配地域では女性の教育を禁じており、ことしのノーベル平和賞を受賞したパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんを銃撃し頭に重傷を負わせたことでも知られています。
このほかにも爆弾テロや政府機関への襲撃を繰り返していて、ことし6月、最大都市カラチの国際空港を襲撃し、治安部隊の隊員など30人を殺害しました。
これに対して、パキスタン軍は「パキスタンタリバン運動」の拠点であるパキスタン北西部への軍事作戦を行い、これまでに1200人以上を殺害したとしていて、報復の連鎖が止まらない状況になっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141216/k10014026911000.html
海外ネットワーク 2014年11月23日 NHK
【キャスター】傍田賢治、桑原りさ
▽“イスラム国” 人身売買された少女
先週も拘束していたアメリカ人の男性を殺害する新たな映像を公開するなど、その残虐非道ぶりは留まることをしりません。
その「イスラム国」が内外に宣言したのはイスラム世界で過去の時代にあった奴隷制の復活です。
標的にしたのはイラク北部に住む少数派のヤジディ教徒です。悪魔を崇拝しているなど言われのない非難を受け、歴史的に迫害をされてきた人々です。
イスラム国はこのヤジディ教徒の女性たちを性的な対象として売買し、国際的な批判を浴びています。
今回、番組では人身売買によって捕われの身になっていた少女の話を聞くことができました。
少女はイスラム国への改宗を強要させられました。
ヤジディ教徒の少女、「私は家にあった麻薬を男の紅茶に入れた。30分くらいして覗いてみたら眠っていたので逃げ出した」
少女はイスラム国の支配地域を逃げ出した後、兄と落ち合い難民キャンプのあるイラクの都市まで辿り着けました。
しかし、母と姉の行方は分かっていません。父親はイスラム国に殺害されたと聞かされました。
親戚の家に戻った今も、恐怖は消えず、心が安らぐことはありません。
イスラム国は奴隷市場を設立し、キリスト教徒やヤジディ人、ほかの少数民族の女性や子供の売買を行っています。
人身売買の男、「女性や子供の売値は約10ドルだ」
イスラム国から逃げてきた女性たち。その多くは少女と同じように心に深い傷を負いました。
市の中心部にある総合病院。精神科には避難生活を送るヤジディ教徒の女性が1日に30人以上訪れています。
ヤジディ教徒の少女、「耐えられない。毎日のように悪夢を見て、生きていくのがつらい」
診察を受ける女性の約4割がPTSD心的外傷後ストレス障害)を抱え、中には自殺を考える人もいるといいます。
イスラム国に尊厳を踏みにじられた女性たち。生きる希望を失いつつあります。
ヤジディ教徒の少女、「学校で勉強を続けたかった。でも、イスラム国が私たちの暮らしをめちゃくちゃにした。夢と希望はもうありません」
http://www.nhk.or.jp/worldnet/archives/year/detail20141123_577.html
イラクで迫る危機、ヤジディ教徒とは August 11, 2014 ナショナルジオグラフィック
ヤジディ教徒はイラク北西部の山岳地帯に何世紀にもわたり居住してきた。
また、この地域はヤジディ教徒にとって聖地や神殿、先祖が住む村などが存在する場所でもある。シンジャル以外では、モスル北部の地区や、クルド人が支配するドホーク県に固まって住んでいる。ヤジディ教徒にとって、この地は宗教的に大きな意味を持っている。ヤジディ教はトルコやドイツなどに小さな信徒のコミュニティーが残っており、世界中から信奉者が巡礼のためイラクにある聖都ラリッシュを訪れる。だが今では、「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)の前線がこの聖なる町から65キロ足らずのところに迫っている。
ISISがヤジディ教徒の居住地区の制圧を続ける中で、信徒たちは改宗か処刑、さもなくば逃亡という選択を迫られている。イラク連邦議会の議員でヤジディ教徒のビアン・ダヒル(Vian Dakhil)氏は「我々の宗教そのものが地上から抹殺されつつある」と、強い言葉で警告している。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140811002
なぜイスラム国は「奴隷制」の復活を宣言したのか? /放送大学教授・高橋和夫 2014.10.25 THE PAGE
10月下旬にアップされたイスラム国のオンライン・マガジン『ダービグ』の最新号が奴隷制の復活を宣言しました。ちなみにダービグはシリア北部のトルコ国境に近い町の名前です。
http://thepage.jp/detail/20141025-00000008-wordleaf?pattern=1&utm_expid=72375470-20.CAoXJQDFRbetlH8-COkAhw.1&utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.co.jp%2F
中国共産党、党員の宗教禁止徹底…民族対立が深刻化恐れ 習氏表明、全国調査へ 2014.11.16 産経ニュース
中国の習近平指導部は、「共産党員は宗教を信仰してはならない」という原則を改めて徹底する方針を固めたもようだ。
党の規律部門を動員し、宗教を信仰する党員を全国で精査する見通しだ。キリスト教イスラム教などの信者が増え、党中央の求心力が弱まっていることが背景にあるが、宗教を信仰する党員は少数民族貧困層が圧倒的に多く、こうした“組織浄化”措置は民族対立などの社会矛盾を深刻化させる可能性をはらんでいる。
http://www.sankei.com/world/news/141116/wor1411160006-n1.html
『「宗教」の読み方 ー 神の道、ほとけの教え』 ひろさちや/著 鈴木出版 2000年発行
イスラム教は残酷か (一部抜粋しています)
イスラム教という宗教は、日本人がいちばん知らない宗教です。といっても、まったく知らないわけではありません。アラブ諸国の動向などはほぼ連日、報道されていますし、多くのイスラム教徒の労働者が現在、日本に出稼ぎにきています。でも、そうしてもたらされる情報の多くが、わたしたちを困惑させるものなんですね。
たとえば、原理主義者の自爆テロ。死をも厭わず異教徒を攻撃する彼らの姿は、例の「コーランか、剣か」という言葉と相まって、他宗教に対してまったく寛容さを欠いた、恐ろしい宗教というイメージを、わたしたちに植え付けます。
「裁き」「刑罰」に関しても、イスラム教国のなかには、宗教の名の下に公衆の面前で斬首や鞭打ちが行われたり、「目には目を、歯には歯を」といった復讐が許されるところもあります。政教分離や私的制裁を禁じることが建て前のわたしたちには、それはひどく残酷に見えます。
しかし、イスラム教の宣教に関して、『コーラン』には、
<お前(マホメット)が、嫌がる人々を無理やりに信者にしようとてできることではない>(第10章99、井筒俊彦訳)
<主の道(回教)に人々を喚(よ)べよ、叡智とよき忠告とをもって。(頑強に反対する)人々には、最善の方法で(好意と熱意をもって、やさしく)議論しかけて見るがよい>(第16章125)
とあります。強制しないこと、叡智とりっぱな説教によって説得することが、条件づけられているのです。実際、征服した異教徒に対しては、毎年、一定の税金を納めることによって、信仰の自由と生命・財産の安全が保証されていました。「改宗か? 死か?」ではなく、「改宗か? 貢納か?」の選択を迫ったわけです。
たしかに、征服の過程、伝道・布教の実態には、相当の残酷なものがありましたが、布教の強引さではキリスト教も負けていません。15世紀末、レコンキスタイベリア半島におけるイスラム教徒からの領土解放運動)が完成する過程で、スペインのイザベル女王が発したユダヤ人やイスラム教徒への追放令は、彼らに「改宗か? 追放か?」を迫る過酷なものでした。また、欧米の植民地支配のなかで、宣教師はその尖兵の役割を果しました。むしろ、キリスト教のほうがきつかったのではないですか。まあ、所詮、五十歩百歩なんです。
キリスト教イスラム教は歴史的に鋭く対立していて、その対立は現代に至っても完全には解消していません。「コーランか、剣か」という言葉は、キリスト教徒のイスラム教への敵意にもとづいてつくられたものです。そして、日本人はイスラム教へのアプローチがまだまだ不十分で、その多くを欧米人によっています。つまり、わたしたちが接する情報は、少なからず敵意や蔑視のバイアスがかかったものです。バランスを欠いた議論が横行しているのです。

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じじぃの日記
この頃、テレビにやたらと「イスラム国」が出てくるようになった。
少し古い本だが、図書館から『「宗教」の読み方 ー 神の道、ほとけの教え』という本を借りてきた。
「たとえば、原理主義者の自爆テロ。死をも厭わず異教徒を攻撃する彼らの姿は、例の『コーランか、剣か』という言葉と相まって、他宗教に対してまったく寛容さを欠いた、恐ろしい宗教というイメージを、わたしたちに植え付けます」
ある本には、イスラム教の始祖ムハンマドが、ユダヤ教から自分の都合のいいとこ取りしたのが「コーラン」なのだ、とか書かれていた。
去年読んだウンベルト・エーコ著『歴史が後ずさりするとき――熱い戦争とメディア』という本には、
イスラム自爆テロには日本人とイスラムの特有の「死生観」があるようなことが書かれていた。
中国の国家主席 習近平は、「共産党員は宗教を信仰してはならない」という指示を出した。
『道は開ける』の著者デール カーネギーは人生を豊かにするものとして、
「健全な宗教、睡眠、音楽、笑いである」
と本の中で語っている。
果たして、宗教は人生を豊かにするものなのか。無くて済むものなのか。
確かに、消防団員のような仕事は自己犠牲の精神が無いと務まらないような気がする。
でも、自爆テロと自己犠牲は違うような気がする。