じじぃの「人の死にざま_1441_ジョルダーノ・ブルーノ」

Giordano Bruno (1973) with french and english subtitles 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Kk0ezNbiJvc
Giordano Bruno, un personaje fuera de su tiempo. 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=bHSmn24QDhs
ジョルダーノ・ブルーノ ウィキペディアWikipedia)より
ジョルダーノ・ブルーノ(Giordano Bruno, 1548年 - 1600年2月17日)は、イタリア出身の哲学者、ドミニコ会の修道士。
それまで有限と考えられていた宇宙が無限であると主張し、コペルニクスの地動説を擁護した。異端であるとの判決を受けても決して自説を撤回しなかったため、火刑に処せられた。思想の自由に殉じた殉教者とみなされることもある。彼の死を前例に考え、二の轍を踏まないようにガリレオ・ガリレイは自説を撤回したとも言われる。
【死後】
ブルーノの著作のすべては1603年に禁書目録に加えられた。それでも、著作のほとんどはパリ・ロンドン・フランクフルトなどイタリア半島の外で出版されていたため、わずかではあったが流通しつづけた。
20世紀になると、カトリック教会の歴史における負の遺産清算を訴えた教皇ヨハネ・パウロ2世のもとで、ブルーノに対する裁判過程も再検証され、「処刑判決は不当であった」という判断が下された。この動きはもともとナポリ大学の神学部のドメニコ・ソレンティーノ教授らによって始められたもので、カトリック教会が公式に判決を取り消したことでジョルダーノ・ブルーノの名誉が完全に回復された。

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『宇宙の果てをみると宇宙の始まりがみえる―宇宙のトリビア100』 坪内忠太/著 新潮社 2006年発行
無限の宇宙を考えて処刑された男 (一部抜粋しています)
地動説について書かれたコペルニクスの著書は少部数しか印刷されず、その内容を知っていたのは天文学者など限られた人々だけでした。
それらの人々は、読むとすぐ、地動説が教会の教えに反していることがわかったので、教会を怖れて黙り込んでしまい、一般の人にはそんな考え(地動説)のあることはまったく知らされていませんでした。
そんな中、コペルニクスに共鳴し、自らも『無限、宇宙と諸世界』という本を書き、布教するかのように地動説を説いてまわった男がいます。
ブルーノというイタリアの修道士です。
しかも、彼は、地動説を説くだけでなく、コペルニクスの無限宇宙を発展させ、「無限の宇宙に輝く星は太陽と同じ天体である」と主張、その勢いで教会の天動説宇宙観を激しく批判してまわったのです。
ガリレオの宗教裁判でよく知られているように、この時代は、教会の教えに背(そむ)くものは異端審問所に捕られられ処罰されることも珍しくありませんでした。ブルーノはキリスト教ドミニク派の修道士だったので、自分のやっていることを教会がどう受け取るかはよく知っていたのでしょう。
それでも活動を止めなかったのです。
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1591年、ヨーロッパ諸国での宣伝活動からイタリアに帰ってきたブルーノはただちに捕えられ投獄されます。そして、長い間牢につながれた後、宗教裁判にかけられました。しかしブルーノは頑として自説を曲げませんでした。そのためついに、1600年、火あぶりの刑に処されてしまいます。
ブルーノの「無限の宇宙」は理論や観測によるものでなく、コペルニクスの地動説に触発されて生まれたアイデアのようなものですが、「地球も太陽も特別なものではない」というその主張は「宇宙に特別な場所はない」とする現代の平等宇宙観に通じるものです。このため、ブルーノは宇宙発見史に必ず登場してくる一人となっています。