じじぃの「神話伝説_25_オルフェウス(ギリシャ神話)」

はくちょう座 と こと座

星座入門 こと座
こと座 にはベガを除くと明るい星はありませんが,七夕の織姫星として親しまれるベガは,1等星より明るい0等星。夏の夜空を見上げ,ほぼ天頂付近に輝く一番明るい星がベガですから,こと座 はとても見つけやすい星座です。
http://mirahouse.jp/begin/constellation/Lyra.html
『もののはじまり 雑学大全 どこを読んでも必ず誰かと話したくなる!』 なるほど倶楽部/編 だいわ文庫 2013年発行
悲恋に泣いた「こと座」のオルフェウス
こと座は、琴の名手オルフェウスが持っていた楽器とされています。彼は演奏の名手で、ひとたび音色が響き渡ると、木々や海までも静かに聴き入ったそうです。美しい妻エウリュディケと幸せな日々を過ごしていたのですが、ある日、不幸に見舞われます。
エウリュディケの美貌に魅せられた男が迫ってきたとき、エウリュディケは走って逃げるのですが、途中で誤って蛇を踏み、その毒であっけなく命を落としてしまいました。
悲しみに暮れたオルフェウスは、妻を取り戻すために冥界(めいかい)に向かいます。想いを込めた演奏で冥界の王の許しを得ることに成功し、妻を取り戻すことができます。
ただし、ひとつだけ条件がありました。「地上に戻るまで、後ろの妻のほうを振り返ってはいけない」というものです。しかし、家路を急いだオルフェウスは、あと少しのところで妻のほうを振り返ってしまいました。
妻はたちまち冥界へ連れ戻され、オルフェウスは悲嘆にくれます。そんなオルフェウスを慰めようと、女性たちが近づきましたが、見向きもしません。腹を立てた女性たちは、彼の体を八つ裂きにして川に捨ててしまったのです。
この話を聞いたゼウスは、オルフェウスが持っていた「こと」を天に上げて星座にしたそうです。