じじぃの「集団が望むこととは全く異なる決定をする・アビリーンのパラドックス!Newton別冊」

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アビリーンのパラドックス ウィキペディアWikipedia)より
アビリーンのパラドックス(Abilene paradox)とは、ある集団がある行動をするのに際し、その構成員の実際の嗜好とは異なる決定をする状況をあらわすパラドックスである。

【関連項目】
・全会一致の幻想
・投票の逆理
ゲリマンダー
デュヴェルジェの法則
・場の空気
・斉一性の原理(社会心理学
・集団決定
・同調現象 - 同調圧力
集団自殺 - 集団自決
・ろばを売りに行く親子

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『絵解きパラドックス  高橋昌一郎/監修 Newton別冊 2014年発行
アビリーンのパラドックス (一部抜粋しています)
ある日、家族4人が夕食を終えて居間でくつろいでいると、娘がこういった。「ねぇ、明日からの連休、久しぶりに家族で温泉旅行にでもいかない?」。
息子はこう思った。「突然何をいいだすんだ。連休は友達とサッカーする約束をしてるし、今さら断るのも面倒だ」。
しかし母はこういった。「いいアイデアね、行きましょうよ。ねぇ、お父さん」。父もこういう。「そうだね、たまにはみんなで旅行もいいかもな」。息子はこう思う。「みんなが行きたいなら仕方ない、行くことにしよう」。
翌日、家族4人は車で温泉旅行に出かけた。しかし、宿も料理も料金の割にはいまいちだった。さらに、帰省ラッシュで、行きも帰りも大渋滞に巻きこまれた。疲れ果てて4人が帰宅したのは連休最終日の深夜だった。
長時間ドライブでぐったりしている父が、重い口を開いてこういった。「連休は近場で釣りでもしようと思ってたんだよな…」。母もいう。「私だってデパートのセールに行きたかったわ。みんなが温泉に行きたいのだと思って賛成したのよ」。「僕だって、友達とサッカーするつもりだったんだ」と息子。さらに娘も「実は私も友達と遊園地に行く計画があったけど、たまにはお母さんも家事から解放されたいかなと思って提案しただけだったのよ…」といった。
つまりこういうことだ。誰一人として温泉旅行に行きたくなかったのに、思いやりのある(あるいは事なかれ主義の)4人は、時間もお金も体力も消耗して、結果的に温泉旅行に行ってしまったのである。このように、集団がその集団の構成員の意思とはまったく別方向へみちびかれることがあるのだ。
このような現象は、「アビリーンのパラドックス」とよばれている。アメリカの経営学者ジェリー・ハーベイが考案したものだ。ハーベイは、暑いなかわざわざ砂漠をドライブしてアビリーンという街まで行く家族を例に使っている。

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どうでもいい、じじぃの日記。
久しぶりに書店に入ったら、Newton別冊 『絵解きパラドックス』という本があった。
いろんな、パラドックスが載っている。
「アビリーンのパラドックス」というのがあって、家族全員が温泉旅行に出かけた。後になって、提案者である娘を含めて誰も温泉旅行へ行きたくなかったということを知った。というもの。
このパラドックスを考案したハーベイによれば、実際にこのようなパラドックスに陥っている団体や企業が存在するという。
しかし、よく考えてみれば、魔女狩りがそうであったし、太平洋戦争もそうであったし、失われた20年であったりする。
「空気を読む」ということと関係している。
「アビリーンのパラドックス」はそこらじゅうにあるのかもしれない。