じじぃの「人の死にざま_1319_アレックス・ヘイリー」

The Autobiography of Malcolm X - Audiobook - by Malcolm X [ FULL ] 動画 YouTube
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Roots Auction 動画 YouTube
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アレックス・ヘイリー ウィキペディアWikipedia)より
アレクサンダー・パーマー・ヘイリー(Alexander Palmer Haley, 1921年8月11日 - 1992年2月10日)は、アフリカ系アメリカ人作家。その著書である『ルーツ』によって有名である。なお、大空港、自動車など緻密な取材をもとにした長編小説の作者アーサー・ヘイリーとは別人。

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『私が出会った「世界権力者&超VIP」50人 真実の素顔』 中丸薫/著 イースト・プレス 2013年発行
「ラブレターの代筆屋」から世界的作家へ アレックス・ヘイリー(作家) (一部抜粋しています)
下積み時代、極貧生活を送っていたヘイリーさんは、あるとき、15ドルを借りていた友人から「年収6000ドルの仕事がある」と誘われましたが、「俺のやりたいことは書くことだけだ」と言って断ったそうです。当時の持ち物といえば、タイプライターとオイルサーディンの缶詰が2缶、そしてたった18セント。
「こう思ったのを覚えています。こんなに貧しいのだから天国に行けるだろうさ」
それから6年後、ヘイリーさんがライターとして執筆した、黒人解放運動指導者、マルコムXの『マルコムX自伝』(邦訳、中央公論社)が出版され、ようやく極貧からは解放されました。でも、初心を忘れないように、壁にオイルサーディンの缶とコインを飾ることにしたのです。
マルコムX自伝』もよく売れましたが、彼の名声を決定的にしたのは、なんと言っても『ルーツ』(邦訳、社会思想社)です。
『ルーツ』は、彼の家族の来歴を、7世代前までさかのぼったドキュメンタリーです。彼は幼い頃に聞いた家族の会話の断片を頼りに、奴隷としてアフリカから運ばれた船と、その積荷の詳細を記した公文書を、9年にもわたって丹念に調べました。
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彼は、自分の先祖であるクンタ・キンテとその一族の、苦難に満ちた、しかし決してくじけることなく歩んだ200年の日々を『ルーツ』で描いたのです。『ルーツ』は39ヵ国語に訳され、ピュリッツァー賞をふくむ、400あまりの名誉ある賞に輝きました。
「歴史は、王族や、征服者や、高名な人物ばかりを崇め奉るように語られてきました。しかし奴隷にも、彼らと同じくらい多くの先祖がいます。私たちは誰もがみな、気高い心を持った人物を先祖に持っているのです」
『ルーツ』が世界の人々に読まれたのは、過酷な運命の中でも人間の尊厳を失わず、未来への希望を持ち続けた登場人物たちの、強靭な精神力に魂を揺さぶられたからでしょう。私たち人間は誰でも、崇高なものに触れれば感動し、悲しい場面を見れば涙します。その感情は万国共通です。
「人間には、他と異なる面を見つけ出そうとする傾向があるように見えます。人種の違い、肌の色の違い、宗教の違い、国籍の違い……。
 私たちは、たがいの違いばかりに注意を向けすぎるがゆえに、人間がいかに似通ったものであるかということを、ほとんど忘れ去っています。われわれ人間は、笑い、喜び、悲しみ、恐れる――心はみな同じなのです」
『ルーツ』が世界に広まったことで、今自分がここにいるのは、多くの先祖がいたおかげだということに気づいた人も多かったと思います。それを知らしめることが、ヘイリーさんの天命だったのでしょう。

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