じじぃの「人の死にざま_1290_ジャコモ・バッラ」

ジャコモ・バッラ - あのひと検索 SPYSEE
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Giacomo Balla 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=AbmdTjdlZSQ
バッラ作 「鎖に繋がれた犬のダイナミズム」

バッラ作 「バルコニーを走る少女」

ジャコモ・バッラ ウィキペディアWikipedia)より
ジャコモ・バッラ(Giacomo Balla, 1871年7月18日 - 1958年3月1日)は、イタリア未来派の画家。 トリノ生まれ。

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『絵画の「進化論」 写真の登場と絵画の変容』 小田茂一/著 青弓社 2008年発行
「動き」の描写、「時間」の描写 (一部抜粋しています)
19世紀末の映画登場に到る前段として、19世紀後半にかけての写真術は、次第に「動き」を精緻なレベルで記録していくのだが、速いシャッタースピードでの鮮明な画像が得られるようになったことで、人々は人物や事物の動いている状態の姿を目のあたりにすることになった。連続写真の始まりである。一枚の印画紙上に少しずつずれながら重なり合った状態で「動き」を写し出したり、あるいはほんの少しだけ動いた状態で、一枚一枚別の印画紙に「動き」による変化を連続的に写し出したりする装置も開発された。
動いている状態の一瞬時を写像としてとどめ、さらにその写像を動かして見せることへの取り組みは、エティエンヌ=ジュール・マレーやエドワード・マイブリッジからリュミエール兄弟に至る試みとして、すなわち、ライフル銃のような連続写真撮影機(クロノフォトグラフィ)から動画撮影映写機(シネマトグラフ)へのテクノロジーの「進化」プロセスとして実現された。その推移は、脇で眺めていた画家たちにとっても大きな関心事には違いなかった。写像が動き始めるなかで、絵画というメディアはどのように変化することが可能なのか。絵画の新しい表現法とは、何をどのように画面に取り込むことなのか。20世紀はじめの作者たちは、一枚の平面や立体空間に時間や運動のようすを取り込んだ描写を試み始めた。
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未来派を標榜し自動車や汽車など動力で動くもののスピードを絵画化しようとしたルイジ・ルッソロの『汽車のダイナミズム』やバッラの『抽象的速度――自動車の通過』(1913年)といった作品では、時間経過のなかで移動する幾何学的像が多重的にマッピングされている。マレーの連続写真に多重化されている移動する人物像の各瞬時の状態を意識することでバッラは『バルコニーを走る少女』をデッサンしたのだが、タブロー作品へと仕上げるにあたって、光り輝き残像を引きながら素早く動く少女のイメージを点描によって表象している。すなわちバッラもまた、走る少女の躍動感とスピード感を表出しえるのは「筆触」による点描にほかならないと感じていたのである。迅速に変化する光の反映を点描の色彩によって表す手法を選択することによって、バッラは『バルコニーを走る少女』(1912年)[画像 参照]を作品として完成させている。時間を可視化して運動の軌跡をマッピングしていくこうした未来派の画家たちのスタイルは、ブラックやピカソキュビスム、さらにはデュシャンの取り組みと同時進行するもう1つの表現形態であった。それは自動車などの動力機関がスピード化していくなかで捉えられた、変化する社会を象徴する表現となった。

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