じじぃの「日本の検査機器が中国の食品を変える・島津製作所!未来世紀ジパング」

[FIRST トップ研究者紹介] 田中 耕一 ((株)島津製作所) Koichi Tanaka 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=O7CKdjyooDw
[SHIMADZU] 環境・食品など拡大する中国国内の分析計測市場に向けて 現地でオリジナル装置の開発・生産を強化 2009年 島津製作所
当社は、中国における分析計測機器の生産拠点として1998年に島津儀器(蘇州)有限公司を設立、また、販売・サービスの現地法人として島津国際貿易(上海)有限公司を設立するなど生産・販売の体制を整えてきました。島津儀器(蘇州)有限公司では、2007年6月に、急速に拡大する中国の排水規制市場に対応して中国市場向けのオンラインUV計の現地生産を開始し、これまでにUV計を始めとする千数百台の環境計測機器を中国国内に出荷するなど現地生産の拡大を進めており、現在では300人を超える体制で6機種32品目を現地生産するまでにいたっています。
http://www.shimadzu.co.jp/news/press/090114.html
田中 耕一 氏(島津製作所 フェロー/田中先端研究所 所長)  
島津製作所 田中最先端研究所などは2011年11月、質量分析システムを利用して血液1滴からの病気の超早期発見につなげる画期的基礎技術を開発したと発表した。2002年にノーベル化学賞を受賞した、同研究所 所長の田中耕一氏に、超早期発見などの次世代医療に向けたエレクトロニクス技術者への期待を聞いた。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20121019/246614/
未来世紀ジパング 「危険!? 中国食品問題の実態に迫る!」  2013年12月16日 テレビ東京
【司会】シェリー、大浜平太郎 【ゲスト】夏野剛坂下千里子、周来友 【沸騰ナビゲーター】後藤康浩(日本経済新聞社 論説委員
中国国内だけではなく、世界各地で発生している中国産の食に関する事件や様々な問題。日本でも「中国の食」への安全性が不安視されている。
今回番組では、中国の食品生産の現場から流通、そして市民の食卓までを徹底取材。すると農村では依然、大量の農薬が使用され、都市部に流通する生鮮野菜は猛毒で販売が禁止されている物や、まだらに変色した物まで売られていた。広がる格差とともに根深く残る中国食品問題の実態に迫る。
●中国の食 どう変える?
中国国内でも消費者の安全への意識は年々高まっている。こうした流れを受けて、中国の食品メーカーも変わりつつある。残留農薬や重金属などを検出する分析機器で、中国トップシェアを誇るのが日本の島津製作所日本の検査機器が中国の製造現場に欠かせないものになろうとしている。
●未来予測 日本基準が世界基準に!
中国国内の危険な食品を日本に持ち込ませない。
日本の水際対策と食の安全への基準に検査技術や有機無農薬農法などが世界に広まり、世界基準になっていくと言う。すでに日本の食の安全を守る技術は世界各国から高く評価され、アジアをはじめ南米やアフリカからも研修員を受け入れ、検査技術やシステム構築の指導をしている。着実に世界に広まりつつあるのだ。現在アメリカが主導して交渉が行われているTPPでも、関税や輸入量だけでなく、食の安全基準を巡って水面下で駆け引きが行われている。ここで日本基準が採用されれば、世界の食の安全性も高まり、日本にとっても大きなチャンスとなるだろうと予測した。
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20131216/
『現代科学の大発明・大発見50』 大宮信光/著 サイエンス・アイ新書 2012年発行
生体高分子のための質量分析法 田中耕一 (一部抜粋しています)
2002年にノーベル賞を受賞した田中耕一は、1983年に東北大学工学部電気工学科を卒業し、分析機器メーカーの島津製作所に入社した。島津製作所で携わることになったのだが、生物の構成成分であるタンパク質の重さを測って分析する新しい機器の開発であった。
試料の質量を測って分析する質量分析装置は、すでに医薬品や環境ホルモンをはじめ、多くの生理活性物質の測定に広く利用されていた。質量分析装置は、分子を壊さないでイオン化し、得られたイオンを質量ごとに分離してそれぞれのイオンの強度を測定する。ここで不可欠なのは、試料が気化されていて、しかもイオン化されていることだ。そうするために、まず試料を加熱して気化し、次いで熱電子を照射するなどなまざまの方法でイオン化したうえで、その質量の大きさに応じて分離分析する。
ところが田中が取り組む以前の質量分析法では、気化しやすい物質のみが測定の対象であり、熱安定性に欠け、分子が水に溶けてバラバラになりやすい物質の測定は無理であった。分子量でいえば、約1000度以下の低い化合物が対象である。ほとんどの医薬品がこれに含まれるので、これはこれで十分だが、分子量が何万、何十万というタンパク質を測定するのには使い物にならない。しかしタンパク質を壊さずにイオン化することには、当時、不可能視されていた。実際、田中たち5人からなる研究グループは、分子にレーザーを当てて1つづつイオンにする試みをしたが、タンパク質のようなとても大きい高分子は、レーザーの熱ですぐバラバラになってしまう。
タンパク質の質量分析をする理由は、タンパク質が私たち生物の身体を構成する非常に重要な物質だからだ。体の中には約10万種類のタンパク質があり、それぞれが固有の質量をもち、個々のタンパク質が細胞内で物質を運搬したり、分解したり、細胞の形を維持したりといった、独自の役割をになって立ち回り、働いている。
質量分析でどのタンパク質かがわかるのは、すでに多くのタンパク質の構造や1個の質量がいろいろな方法でわかっているからだ。それにもとづき、コンピュータのデータとして対応表がたくわえられている。この質量分析によって分子質量が比較的短時間でわかると、それがどのタンパク質かが瞬時に対応表からわかるのだ。また、それを応用して、タンパク質の構造やわずかな違いも調べられるようになってきた。なにしろタンパク質の構造のわずかな違いが、病気を引き起すことがある。そのため体の中のタンパク質を調べれば、病気の診断がかなりできるのだ。
     ・
田中たちの研究グループは、レーザーを吸収しやすい金属微粉末を混ぜればタンパク質の破壊がくい止められるのではないか、という仮説を立てた。そんなある日、実験中に別々の実験で使うつもりだったグリセリンとコバルトの微粉末を混ぜてしまうという失敗をしてしまう。ふつうなら使いものにならない試料は捨ててしまうところだが、田中は「捨てるのはもったいない」と思い、分析してみた。すると、ずっと探し求め続けてきた結果が得られたのだ。溶液中の高分子がそのままイオンの状態になっていた。

                                • -

どうでもいい、じじぃの日記。
12/16、テレビ東京 『未来世紀ジパング』の番組で「危険!? 中国食品問題の実態に迫る!」を観た。
コメンテーターの後藤さんが、こんなことを言っていた。
中国国内でも消費者の安全への意識は年々高まっており、中国の食品メーカーも変わりつつある。残留農薬や重金属などを検出する分析機器で、中国でトップシェア4割を誇るのが日本の島津製作所だ。日本の検査機器が中国の製造現場に欠かせないものになろうとしている。中国人が日本の検査機器を使うことにより、自らの提供する食の安全に誇りを感じるようになってきた。
日本の検査機器を使用することで、中国人に安心感を与えているのだ。
ところで、2002年にノーベル化学賞を受賞した島津製作所研究所 田中耕一さんが今度は、病気の早期発見に関するすごいものを開発したらしい。
来年あたり、またノーベル賞か?