アルベール・フェール - あのひと検索 SPYSEE
http://www1.spysee.jp/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%AB/109618
ibm 305 ramac 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=zOD1umMX2s8
Ask a Nobel Laureate with Albert Fert 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ayejEx54GPI
スピントロニクス ナノエレクトロニクス
●ハードディスクの成長を支えたGMR素子
半導体業界では右肩上がりの成長を示す法則のようなものがいくつか存在している。もちろんハードディスクの場合も例外ではなくて、90年代前半は年率約50%の割合で情報密度が高まっていくということが知られていた。ところがあるブレイクスルーがきっかけとなって、ここ数年はハードディスクの高密度化が加速する傾向にある。
そのブレイクスルーとは1997年にIBMが導入した「GMRヘッド(巨大磁気抵抗、Giant ManetoResistance)」だ。これのおかげで、私たちのパソコンのディスク容量は有り余るほどになったし、IBMのマイクロドライブはCF(Compact Flash)カードと同じサイズながら1GBという大容量が可能となった。実は、このGMRヘッドはスピントロニクスのもっとも先駆け的な存在といえる。
http://www.s-graphics.co.jp/nanoelectronics/kaitai/spintronics/2.htm
アルベール・フェール ウィキペディア(Wikipedia)より
アルベール・フェール (Albert Fert、1938年3月7日 - ) はフランスの物理学者。巨大磁気抵抗の発見者の一人であり、この発見はギガバイト単位のハードディスクの成功へつながった。現在はオルセーのパリ第11大学の教授であり、国立科学研究センター(CNRS)と電機メーカー・タレスグループの合同研究室の科学主任でもある。2007年にペーター・グリュンベルクとともにノーベル物理学賞を受賞した。
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『現代科学の大発明・大発見50』 大宮信光/著 サイエンス・アイ新書 2012年発行
巨大磁気抵抗の発見 フェール、グリュンベルク (一部抜粋しています)
パソコンやデジタル家電に欠かせないのがハードディスクである。ハードディスクの中には円盤状の磁気ディスクがあり、磁気ヘッドで情報を書き込み、または読み取る。書き込まれた情報は磁気的に記録され、読みだしに磁石を近づけると電気抵抗が変わる現象が利用される。電気が流れる(オン)、流れない(オフ)の2進数で情報が表現されるのが、ご存じコンピュータの基本原理だ。磁石に近づけることで電気抵抗が変わり、電気の流れやすさが変わる現象は磁気抵抗効果といわれる。「アップ・スピン」と「ダウン・スピン」で電子の運動が変化し、電気抵抗が異なってくる特性のためだ。磁気の抵抗で流れる、流れないのオン・オフの2進数で表現された情報が読みだされていく。
ハードディスクが初めて商用化されたのは1956年のことで、「IBM 305 RAMAC」という製品だった。ただこの初期のハードディスクはばかでかく、かつ扱いにくく、繊細(壊れやすい)であったため、当初は大きな事務所やデータセンターなどの保護された環境でのみ運用されていた。時代とともに小型化は進んでいったが、1980年の時点でもまだ冷蔵庫ほどの大きさで約250kgという重さがあった。それが1990年後半には手で持てる重さとなり、パソコンからデジタル家電、カーナビなどさまざまな用途への道が開けた。
しかし小型化と大容量化を実現するには、おおいなる挑戦を克服しなければならなかった。ハードディスクが小さくなると1か0かのビットを表す個々の磁気領域が小さくなり、それぞれのビットをになう磁場も弱くなり、読み取りが難しくなる。情報をぎっしりと詰め込めば詰め込むほど、感度が高い読みだし技術が必要になるのだ。それでも時代は小型化と大容量化を常に求める。それに応えたのがフランスの物理学者アルベール・フェールとドイツの物理学者ペーター・グリュンベルクである。彼らはそれぞれ別々に、お互いに相手を知らず、巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magneto Resistive effect)を発見し、1988年、同じ学会で発表し、時代の要請に応えた。
フェールとグリュンベルクがそれぞれGMR発見に至る研究は、1980年代なかばに始まったばかりであった。それを可能にしたのは分子線エピタキシー(MBE)である。MBEは1960年代にベル研究所のA・J・アーサーとA・Y・チョーが開発したもので、高度な真空中で発生させた分子線を結晶基板に入射、蒸着させて非常に薄い膜を形成できる。つまりMBEでつくった超薄膜は暑さが原子数個分しかないので、量子力学的な効果が支配的になる。こうしてつくられた超薄膜こそがフェールとグリュンベルクが探し求めているものだった。彼らは原子数個分しかない、ナノメートル単位の厚さの磁性体と非磁性体を重ねた多層膜をつくり、その電磁気学的な振る舞いをなんとか観察したいと熱望していたからである。
電流に磁場をかければ電気抵抗が変化する。物質の電気抵抗が、このように磁場に依存して変化する現象を「磁気抵抗」という。磁気抵抗では、電量うに対する磁場の向きによって電気抵抗が増加したり減少したりする。磁気抵抗は強磁性体で起こり、一般にはきわめて小さい。だが、フェールとグリュンベルクは、1988年初め、多層の薄膜を使って磁性体を通る電流の抵抗を動的に増幅できることを発見する。
磁場の中で電気の流れにくさ(抵抗)が大きく変わるというこの巨大磁気抵抗効果の発見で、フェールは2007年のノーベル物理学賞をペーター・グリュンベルクとともに受賞した。
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GMRの発見は、新しい技術分野でもあるスピントロニクスを切り開き、この面でも多大な業績となった。英国の物理学者スチュアート・パーキンはスピントロニクスを開拓していくパイオニアの1人にもなっていく。
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アルベール・フェール Google 検索
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