小林誠 (物理学者) - あのひと検索 SPYSEE
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ノーベル物理学賞2008 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=fsVpAJPVtts
小林 誠 宇宙の起源 解明に向けて JAXA
http://www.jaxa.jp/article/interview/vol43/
小林誠 (物理学者) ウィキペディア（Wikipedia）より
小林誠（こばやしまこと、1944年4月7日 - ）は、日本の理論物理学者。素粒子理論を専門分野とし、小林の名が付けられた「CKM行列（Cabibbo-Kobayashi-Maskawa matrix）」や「小林・益川理論」で知られる。 ノーベル物理学賞、日本学士院賞受賞。文化功労者、文化勲章受章者。 名古屋大学の特別教授及び素粒子宇宙起源研究機構諮問委員会座長、高エネルギー加速器研究機構の特別栄誉教授、独立行政法人日本学術振興会の理事及び学術システム研究センター所長、財団法人国際高等研究所のフェローを勤める。
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『現代科学の大発明・大発見50』 大宮信光／著 サイエンス・アイ新書 2012年発行
宇宙を救ったクォーク6種類の発見 小林誠、益川俊英 （一部抜粋しています）
宇宙が誕生した直後、ものすごい超高温で飛び交う粒子のエネルギーも大きく、粒子・反粒子のペアを対生成するのに十分なほど高温であった。対生成があっちでもこっちでも起こり、宇宙空間は無数の粒子と反粒子で満たされていたはずだ。
宇宙が膨張するとともに温度が下がり、粒子と反粒子が互いに相手を見つけては対消滅を繰り返す。その結果、相手に出会うことなく、対消滅しなかったものだけが生き残る。対消滅をまぬがれ生き残ったものだけが、その後の宇宙空間で星などの物体の材料となる。
ところが、私たちの身の周りの物体はすべて粒子だけからできている。これは高温の宇宙で粒子と反粒子が無数に存在していたとき、すでに粒子のほうがほんのわずか多かったということになる。問題はこの数の差がどのように用意されたのか、だ。
その答えが探し求められ浮上してきたのが、粒子と反粒子の性質にわずかな違いがあるということだ。宇宙の誕生直後に同数だけあった粒子と反粒子が、そのわずかな違いのために宇宙進化のどこかの過程で粒子のほうが少しだけ多くなったという。この粒子と反粒子の性質の違いが、「CP対称性の破れ」といわれる。Cはチャージ（電荷）、Pはパリティを表す。パリティは、ある任意の反応を鏡に映して左右対称性を見るものだ。
1964年、CP対称性の敗れをプリンストン大学のジュームズ・クローニンやヴァル・フィッチらがK中間子実験に取り組み、発見した。この発見に世界の物理学の間で衝撃が走った。そもそもCP対称性を含めて、すべての対称性は厳密に守られている、と考えられていたからだ。南部の対称性の自発的破れにしても、この年、発表されている。南部理論はあくまで理論であり、捨ておこうと思えばできなくはなかった。しかしK中間子実験は、なにしろ実験である。無視できないどころか、その意義を知る者にはショックだった。のちにクローニンとフィッチは、この功績で1980年にノーベル物理学賞を受賞している。
それにしても、いったいなぜCP対称性は破れるのか、世界の多くの研究者が取り組んだが、誰も解けなかった。超難題だったからだ。しかし、ついに1973年、小林誠と益川俊英が理論的に解明し、その後35年経ってようやくノーベル物理学賞が授与された。
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当時、クォークは3種類見つかっていた。そして1971年に発表されたゲージ理論では、クォークは4種類必要であるとされていた。しかし益川が「4個ではうまくいかない。6個というかたちしかないのではないか」と思いつき、その後2人は2〜3ヵ月で論文を書きあげた。
クォーク6種類は3世代に分けられる。小林と益川の2人は、粒子と反粒子の性質の違いが一見無関係の思えるクォークの世代と関係していることを見いだした。宇宙の進化の過程で粒子の数が反粒子の数より多くなるには、CP対称性が破れていることが必要だ。CP対称性が破られるにはどうしてもクォークが6種類、3世代なくてはならないことを2人は証明してみせた。
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小林誠 (物理学者) Google 検索
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