じじぃの「人の生きざま_166_野口・聡一」

野口聡一 - あのひと検索 SPYSEE
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野口聡一宇宙飛行士が写した写真から 'Amazing Grace' →'Water Music' 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=DNdoxf18z3w
野口聡一さん帰還 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=TuaeHUHoiqY
日本のロケット開発の父、糸川英夫

野口聡一 ウィキペディアWikipedia)より
野口聡一(のぐちそういち、1965年(昭和40年)4月15日 - )は、日本人宇宙飛行士。神奈川県横浜市出身。身長180cm。彼の初飛行はSTS-107コロンビア号の事故後、NASAスペースシャトル運航再開、最初の打ち上げとなった2005年7月26日のミッションSTS-114にミッション・スペシャリストとして乗船した時である。2009年12月20日ソユーズTMA-17に搭乗し、国際宇宙ステーションISS)に約5ヶ月間滞在。2010年6月2日地球に帰還した。

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週刊新潮 2011年 5月26日号
特別対談 野口聡一(宇宙飛行士) × 竹内薫(科学作家) 原発事故と宇宙の事故 (一部抜粋しています)
竹内 科学技術というのは失敗を糧にそこから先にいって、その失敗をもうおこさないようにする。それによって発展していく、という面があるわけですよね。
野口 ものづくりはおしなべてそうだと思います。ただ、問題なのは、ロケットもそうですし、原子力発電所もそうですが、いわゆる失敗を超えて、もちろんそこで学んで次はいいものになるんですけど、1回の失敗で起こるマイナスの連鎖、その時の負のインパクトが大きすぎること。だから、安易に試行錯誤ができない。失敗が許されない中で学んでいくことが大事なんです。
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竹内 試験の時に一発芸をやるという話を聞いたんですけど、それって本当ですか?
野口 年次にもよりますが、この前はやっていました。一発芸以外にも、過去には、刑務所から脱獄する計画を立てさせる、なんて試験もあったそうです。
竹内 一発芸をできる人とできない人は別れます?
野口 うーん。まあそれは人によりますよね(笑い)。そこでウケを取れるかどうかはさらに人によりますけど、ただ、一発芸というと極端な例ですけども、要は想定していない要求に対して、何らかの形で回答を出せるかどうかというのは結構、大事ですね。
竹内 ご著書(『オンリーワン』、新潮文庫)の中に、<宇宙飛行士にならないほうがいい10の理由>という項目がありますね。
野口 ははははは(笑)。はいはい。
竹内 シャトル内ではトイレに間に合わないことがある、と。
野口 はい、シャトルにはトイレは1個しかないんです。つい最近までは、あの大きな国際宇宙ステーションにもトイレは1ヵ所しかなかった。2、3年前、アメリカ側にトイレができましたが、それまではずっとロシア側にしかなかったんですよ。
竹内 本当ですか。
野口 はい。だからそのトイレが壊れた時が大変だったんです。
竹内 壊れたこともあるんですか?
野口 物ですから、しょっちゅう壊れます。ロシア人は自分たちの生活がトイレに依存していることは知っていますから、地上で何度も何度も修理の練習をやるんです。完全に分解して作り直せるくらい。アメリカ側の方にもほぼ同じ構造のものをつくって、今は2個体制なんです。どっちかが壊れていうのはたまにありますが、同時に壊れていることは少ないので、お互いに融通しながら使っています。
竹内 普通の家庭でも、トイレが1つだと、朝に集中したりしますよね。そういうことはないんですか?
野口 ありますよ。着替えはちょっと隅っこでできるんですけど、全身服を脱いで、水を含ませたスポンジで身体を洗って、綺麗に拭いて着替えをする空間っていうのはそこしかない。。着替えをする時は、一応周りのクル―に"トイレを使うけど、ちょっといい?"と声をかける。そういう気配りはあります。
竹内 先日、テレビ番組で面白い研究を見ました。飛行機が上がったり下がったりして、一時的に無重量状態を作りますね。画面に夫婦と思われる男女が出てきて、無重量状態でセックスをするための、2人で入る特殊な宇宙服をつくって、実験をやっているんです。つまり将来、人間が宇宙に行く時に、夫婦で行くことも、恋人同士で行くこともあるだろう。その時のための研究なんですね。人間が普通に宇宙に出かけていく。そこでセックスをするって可能なんですかね?
野口 うーん。今の宇宙ステーション、スペースシャトルでは不可能だと思いますが、将来的に、という意味では可能ですよね。108年前にライト兄弟が初めて、キティホークの海岸で空を12秒飛んだ時、飛行機で食事をしてセックスをできるとは誰も思わなかっただろうけど、今はシンガポール航空などに個室とかできましたね(笑)。
竹内 できましたね(笑)。
野口 だから何だというわけではありませんが(笑)・・・。

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人類の星の時間を見つめて 喜・怒・哀・楽の宇宙日記 2』 的川泰宣/著 共立出版 2008年発行
野口聡一飛行士、ついに宇宙へ (一部抜粋しています)
野口聡一飛行士が宇宙へ飛び立ちました。日本時間の7月26日午後11時39分、フロリダ州ケネディ宇宙センターを後にしたスペースシャトルディスカバリー」は、順調な上昇を見せ、予定の軌道に乗りました。心配されていた燃料タンクの枯渇センサーにも異常はなかったようで、一応ヤレヤレです。しかし前途には3回の船外活動を含む12日間にわたる仕事が控えており、野口飛行士にとってみれば、ミッションはまだ始まったばかりです。やはり、一昨年の「コロンビア」事故のことがあるから、帰還するまでは安心はできません。打ち上げを丸の内のJAXAのコントロールルームで見てからすぐに記者さんたちの集まっているプレスルームに直行し、雑談。そのうち理事長ご自身がフラリと姿を見せ、記者さんたちとしばらく会談してくれました。それからケネディ宇宙センターと結んでNASAの記者会見、次いでやはりケネディにおけるJAXAの記者会見。こちらの記者さんたちからも質問が出ました。早朝に帰宅して、一昨日から痛みがひどい腰をさすりながら少し寝ました。
NASAテレビの画像に登場したローラ・ブッシュの向こうにJAXAの間宮副理事長が映っていました。その挙動から考えて、ご自分が映っていることはご存じないようでした。それにしても、自分の知っているいる人が飛ぶ飛行を見るのは、結構厳しいものがありますね。どうしても上昇中のシャトルの姿が、あの20年前のチャレンジャー事故の映像とダブってしまうのです。日本人飛行士が、老朽化が叫ばれるスペースシャトルのお世話にならなければ宇宙に行けないという現実をどう見るのか――丸の内のプレスルームで出会った記者の人たちの議論は、その一点に集中しています。
JAXAのある若い人が、「JAXAの若者には有人飛行の技術を開発したいと考えている人が多いのだから、マスコミがけしかけてくれれば、政治家やお役人さんの意見もそれなりのものになっていくのではないか」と話かけられると、「いや、JAXA自体にやる気が感じられないから、マスコミも記事にできないのだと思う」という答えが返ってきました。ムード作りを大いに工夫する必要があると、あらためて考えました。
外部燃料タンクがオービターから分離する際、何かのかけらが飛び散っていったという指摘が、ケネディ宇宙センターの記者会見でも出てきました。その場では、NASA側からは「現在映像を解析中」との答えでしたが、その後の会見では、断熱材と見られる破片が外部タンクから剥離したことが発表されました。ただし映像を詳細に解析した結果、機体への損傷は認められないということ。
さらにもう一つ。オービター前輪の着陸脚のドアの付近から耐熱タイルの一部または詰め物のようなもの(2〜3cm)が剥離したらしいことが明らかにされました。この二つの「剥離」について、NASAでは現在解析中とのことです。
野口飛行士が、搭乗前に「ペンシル50周年記念フェスティバル」のロゴマークの入った旗を拡げて見せてくれたのには驚きました。サービス満点というったところですね。彼は実は、1955年4月12日に初めて国分寺で水平発射されたペンシル・ロケットの初号機の本物を持って行ってくれたのです。

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