じじぃの「人の死にざま_976_橋本・欣五郎」

橋本欣五郎 - あのひと検索 SPYSEE
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橋本欣五郎(終身禁錮) Memoranda
橋本は、訴因第一、第二十七、第二十九、第三十一、第三十二、第五十四及び第五十五で訴追されている。
かれは陸軍将校であって、早くから共同謀議に参加した。それ以来、かれのできる限りの手段を尽して、その目的の達成を助長した。共同謀議者のうちで、かれほど極端な見解をもっていた者はない。これらの見解を述べるにあたって、かれほど露骨であったものはない。初めには、かれは、武力で満州を占拠することによる日本の対外進出を唱えた。時がたつにつれて、共同謀議者の目的を達成するために、日本のすべての隣国に対する武力の使用を唱えた。
http://lucius.exblog.jp/6741058/
橋本欣五郎 ウィキペディアWikipedia)より
橋本欣五郎は、昭和時代の日本の陸軍軍人、政治家(衆議院議員1期)。右翼活動家。たびたびクーデターを試みたが失敗し、極東国際軍事裁判東京裁判)で訴追された。通称「ハシキン」。
【来歴】
参謀本部ロシア班長となり、1930年に参謀本部の将校らと密かに桜会を組織。三月事件・十月事件を計画するも失敗に終わり、桜会は解散させられる(しかし当の本人は軽い刑で済んでいる。当時日本最強の陸軍部隊であった関東軍にいた石原が陸軍中央部に圧力をかけたためといわれている)。戦後の東京裁判において、A級戦犯として起訴されたのは、連合国側が三月事件・十月事件を「侵略計画の発端」とした事が最大の要因であると推測されている(木戸幸一も同様の見解を示していた)。
【人物】
生前の彼を知る人物の証言によれば、性格は非常にヒステリックで常軌を逸した行動が多く、現役時代に受けた懲罰は60回以上にも及ぶという。極東国際軍事裁判の公判中においても、ごく些細な事から激昂し、法廷控室において白鳥敏夫の顔面を眼鏡が飛ぶ程殴打した事がある。
また石原広一郎からは、巣鴨プリズンに拘置されたA級戦犯の中で、若いBC級戦犯にとって最も見本にならない利己主義的な不平を口にする小人物として、豊田副武海軍大将や佐藤賢了陸軍中将と共に名前を挙げられている。
極東国際軍事裁判の際には、全被告の中で唯一アメリカ人弁護人がつく事を頑なに拒み続けた。

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『人間臨終図巻 下巻』 山田風太郎著 徳間書店
橋本欣五郎(はしもときんごろう) (1890-1957) 67歳で死亡。 (一部抜粋しています)
満州事変から日中事変ごろにかけ、国家改造を志す革新青年将校の指導者として、いわゆる「桜会」を結成し、「三月事件」「十月事件」などのクーデターを計画し、日中事変中は砲兵大佐として英国軍艦レディバードを砲撃したりした橋本欣五郎は、この事件によって退役した後、大政翼賛会社壮年団本部長などになって活躍した。
彼自身は愛国者のつもりの、熱血の快男児であったが、やはり日本を大破滅にみちびいたいわゆる「戦犯の」一人たる烙印がだれよりも甘んじてひたいに受けなければならない。
事実彼はA級戦犯として捕えられたが、他の戦犯のだれよりも元気よく、同房の外交官白鳥敏夫をカンシャクを起こして殴打するような「熱血」を失わなかった。そして終身禁固の刑を受けたが、昭和30年9月、巣鴨拘置所を出所した。
彼自身はおのれの過去の行為にまったく恥じるところなく、また時勢の変化にも盲目で、翌31年7月の山陰全国区選挙に立候補したが、もののみごとに惨敗した。
この選挙運動中かた、咳、痰、声の異常を自覚していたが、ついに肺ガンの診断を受け、12月に入院した。翌年になると彼は、「肺の上と下から生花の剣山で刺されているようだ」と悲鳴をあげたほど苦しむようになった。
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「死も寂し生くるも寂し寂しさの果つべくもなく老いてゆくなり」
「世にのこる人の歴史はおしなべて末路かなしきものとこそ知れ」
この「風雲児」の晩年の歌である。
昭和32年6月29日午後零時40分に死んだ。彼はたいへんなヘビィスモーカーで、死の30分前に「富士」を一本のませてもらい、「うまいなあ」といった。

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