じじぃの「歴史的偉業に認定されたシャープの電卓!世界に誇る日本のすごいチカラ」

樫尾俊雄さん死去 世界初の個人用電卓カシオミニ開発 - おくやみ・訃報 2012年5月24日 朝日新聞デジタル
樫尾俊雄さん(かしお・としお=カシオ計算機名誉会長)が15日、肺炎で死去、87歳。葬儀は近親者で営まれた。後日お別れの会を開く。
4人兄弟の次男で、1957年に兄弟と一緒にカシオ計算機を設立し、技術開発の中心を担った。電気回路を用いた世界初の電気式計算機を開発し、57年に発売。72年に開発した世界初の個人用電卓「カシオミニ」は600万台の大ヒットとなり、電卓の「ひとり1台時代」を切り開いた。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0524/TKY201205240367.html
シャープ カード電卓 EL-8140 (2) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=bG0LpmRhyz4&feature=relmfu
1978 カシオ ミニ 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=2SeYDxMqkY4
IEEEマイルストーン」 認定記念スペシャルサイト シャープ 動画あり
http://www.sharp.co.jp/ieee/index.html
シャープの電卓がIEEE認定「歴史的偉業」に 2005年12月1日 ITmedia ニュース
IEEE(電気電子技術者学会)はこのほど、シャープが1964年から1973年にかけて開発した一連の電卓が世界の電子技術に貢献したとして、電気電子分野の歴史的業績をたたえる「IEEE マイルストーン」に認定した。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0512/01/news119.html
電卓 ウィキペディアWikipedia)より
電卓(Calculator)は、計算の補助をするための道具のひとつ。電子式卓上計算機の略であるが、1979年(昭和54年)にJIS B0117で「電卓」が正式な名称となった。
【電卓の歴史】
●1963年 - 世界初の電卓 Anita Mark8/英 Bell Punch and Sumlock-Comptometer
 ・Mark8は真空管式の電卓。日本のメーカーが電卓を開発するきっかけとなった。、他にブラウン管表示のFriden EC-130がありそちらはトランジスタ
●1964年 - 日本の電卓元年。
 ・シャープ(早川電機)がMark8をオールトランジスタに置き換えたCS-10Aを3月に発表。商用化された製品としては世界初。1964年6月から発売され、価格は535,000円で当時の車1台分ぐらいとされている(535,000円の価格設定は一割引で50万を切ることより。当時はどの会社も総務部長決裁の上限額が50万円であった)。テンキー式ではなく各桁毎に1〜9の数字が並ぶフルキー方式。また、同じく3月にソニーがオールトランジスタ式の電卓 MD-5 を試作公開している(ソニー「Sobax」の市場投入は1967年)。世界初という表現については、どこを捉えるかで意味が変わってくるので注意が必要である。5月のビジネスシヨウキヤノンと大井電気も展示し、キヤノンは秋にトランジスタ式の電卓Canola 130を製品化している。Canolaはテンキー方式を採用し、現在に近い操作性をもっているのが大きな特徴である。前述のように大井電気のアレフゼロの試作完成は1963年夏とされている。発売時期ははっきりしない。
 ・1965年 - カシオも電卓に参入、カシオ001型を9月に発売、380,000円。電卓では初となる同社のリレー式計算機と同様の定数機能を持っていた。
●1972年 - カシオ カシオミニ、12,800円。
●1973年 - シャープが液晶を表示装置に使った本格的な電卓、EL-805「エルシーメイト」を商品化。
 ・この頃には、電卓は重量わずか 200g と、初期の20kg-30kg もある電卓や1970年頃の1kgぐらいのポータブル電卓の時代から比べても一段と小型軽量化した。また、低消費電力化が進んだことで電池でも長時間の駆動ができるようになっていった。
●超小型、薄型の電卓の登場。
 ・1978年 - カシオ 名刺サイズ電卓「カシオミニカード」(LC-78) 発売。厚さ3.9mm、
 ・1979年 - シャープ EL-8152。36g、厚さ 1.6mm。

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『図解 世界に誇る日本のすごいチカラ』 インタービジョン21【編】 三笠書房 2012年発行
「歴史的偉業」に認定されたシャープの電卓 (一部抜粋しています)
今や携帯電話やスマートフォンの機能に取り込まれてしまった「電卓」。「電子式卓上計算機」の略称だということさえ忘れられているかもしれない。
電卓を世界に先駆けて商品化したのはシャープである。1964年、世界初のオールトランジスタ電卓として「コンペット」を世に送り出した。重さ25キロ、お店にあるレジスターのようなボディにボタンがぎっしり並んでいる。53万5000円というお値段は、車が買えるほどだったという。
その後、IC、LSI、COSと半導体が加速度的に進歩したことで、小型化・軽量化・省電力化が瞬く間に進んだ。
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2005年、IEEE(電気電子技術者学会)はシャープの1964年から1973年に至る一連の電卓について、世界の電子技術に貢献したとして、歴史的業績を讃える「IEEEマイルストーン」に認定した。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『図解 世界に誇る日本のすごいチカラ』という本を見ていたら、「『歴史的偉業』に認定されたシャープの電卓」というのがあった。
「電卓」を発明した国はどこなんだろう。トランジスタと同じようにアメリカなんだろうか?
ネットで「電卓」をキーに検索してみた。
1963年に、世界初の電卓「Anita Mark8」がイギリスで発明されている。
「電卓を世界に先駆けて商品化したのはシャープである。1964年、世界初のオールトランジスタ電卓として『コンペット』を世に送り出した。重さ25キロ、お店にあるレジスターのようなボディにボタンがぎっしり並んでいる。53万5000円というお値段は、車が買えるほどだったという」
イギリスで世界初の電卓が出た翌年には、シャープから世界初のオールトランジスタ電卓が出ているんだ。
1965年にはカシオも電卓に参入。これからカシオとシャープのすさまじい電卓戦争が始まった。
1971年当時、40社を越していた電卓メーカーは、厳しい価格競争と小型化、長時間駆動競争に耐えられず次々に撤退していった。このため電卓市場はカシオ、シャープの両社が2大勢力となり日本、海外でのマーケットシェアも両社だけで約80%を占めるようになった。
こんな、CMがテレビでよく流れていたなあ。
「とかくこの世は計算さ 数と数とのからみあい、足してもダメなら引いてミニ かけてもダメなら割ってミニ、こたぁーえいっぱぁつう! カシオミニ」
昭和50(1975)年代。日本のモノづくりは黄金時代を迎えていた。故障知らずの家庭電化製品。「メイドインジャパン」と刻まれた製品が世界中を席巻していた。NHKテレビで放送した『プロジェクトX』はこの年代の技術者たちにスポットを当てたものだった。
この間、100円ショップに行ったら、100円電卓が置かれていた。
時代は大きく変わっていることを感じた。
カシオミニの生みの親である樫尾俊雄さんが5月24日に亡くなった。ご冥福をお祈りします。