じじぃの「コンピュータ断層撮影・東芝製マルチスライスCT!日本発世界技術」

新世代CT「Aquilion ONE」: DigInfo 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=-DrjW9DHAno
「CT・MRI解体新書」操作説明1(解剖モード).mp4 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=2M2S0t802bc&feature=related
CT画像 Google 検索
http://www.google.co.jp/images?q=CT%E7%94%BB%E5%83%8F&hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&tbm=isch&oq=CT%E7%94%BB%E5%83%8F&aq=f&aqi=&aql=&gs_nf=1&gs_l=img.12...0.0.0.7238.0.0.0.0.0.0.0.0..0.0.-Si-l0uknQA
知りたがり! 「肺がんの早期発見」 (追加) 2013年1月21日 フジテレビ
【レギュラー出演】伊藤利尋住吉美紀柴田理恵渡辺和洋、田村勇人、田村淳、石本沙織、藤原敬之、高橋真麻黒田治 【ゲスト】宮家邦彦、山内昌之渡辺俊一(国立がん研究センター中央病院呼吸器外科医長)
肺がんの検査は、ほとんどの地方自治体で無料でX線検査を受けられる。しかし、それだけでは肺がんを見落とすケースがある。
年間300例の肺がん手術を行う国立がん研究センター渡辺俊一医師はX線検査には、がんが写らない死角があると指摘する。
検査の結果、何も問題がないように見えるX線写真。しかし、胴体を輪切りに撮影するCT写真を撮ってみると、写っていたのは直径4.5センチの大きな肺がんだった。X線写真では、心臓の陰に隠れてとらえることができなかったのだ。肺がんの早期発見は少しお金はかかるが、CT検査のほうが確実とのことだった。
http://www.fujitv.co.jp/shiritagari/index.html
徹子の部屋 2012年10月26日 テレビ朝日より
【レギュラー出演】黒柳徹子 【ゲスト】古谷一行
●孫の笑顔と妻が支えた肺がん手術!
昨年の秋に肺がんを患い、治療を経て俳優業に復帰した古谷一行さんを迎える。舞台で夫婦役を演じたこともある黒柳に病気の顛末を明かす。
全く自覚症状の無かった古谷さんが、肺がんを発見することが出来たキッカケは親友の存在だったという。
古谷さん、「友達が肺がんになり、それでPET検査を受けた。肺に小さながんが見つかった。自覚症状は全くなかった。胸腔鏡手術で肺を4分の1摘出した」
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/html/121026.html
東芝、被曝量を最大75%低減するCT装置 世界シェア首位目指す 2011/12/6 日本経済新聞
東芝メディカルシステムズは、被曝(ひばく)量を同社従来機比で最大75%低減したCT装置の最新機種「Aquilion PRIME」を最新の診断用医療機器を集めたRSNA2011に出展した。日本では薬事認証を2010年12月に取得しており、米国ではFDA米食品医薬品局)の申請中である。日本では既に20台以上が稼働しているという。
Aquilion PRIMEでは、(生データから構成する)画像データへの処理に加えて「生データの処理技術を新たに強化することで、低線量で鮮明な画像が得られるようにした」(同社)。この結果、被曝量を同社従来機比で25〜75%低減できるという。同社は、業界唯一の320列のCT装置を製品化していることで知られるが、今回はマルチスライス化を強化するのではなく、80列の装置で画像処理技術を洗練させる方向を選んだ。
東芝メディカルシステムズは日本のCT装置市場では約50%のシェアを握る。今後、市場シェアが20%前後とまだ低い米国市場の開拓などを進めることで、「世界シェア首位を目指す」(同社)考えだ。処理能力の高い半導体技術を持つことなどが、同社の強みになるとしている。
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819499E2E7E2E0818DE2E7E3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;da=96958A88889DE2E4E1E2E5E0E6E2E0E7E2E6E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2
CTとMRIとの比較
http://www.sugino.ne.jp/CT-MRI.htm
がんの検査におけるMRIとCTの有効性の違いについて 2008/10/04 教えて!goo
CTは空間的な分解能や時間的な分解能に優れます。たとえば、CTだと1mmの違いが分かるがMRIだと5mmくらいの差がないと分からない、といった具合です。また、1秒で5身体の1断面がCTだと撮影できるが、MRIだと同じ断面が5秒かかるというのが時間的な分解能です。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4376632.html
コンピュータ断層撮影 ウィキペディアWikipedia)より
コンピュータ断層撮影(英語 Computed Tomography、略称:CT)は、放射線などを利用して物体を走査しコンピュータを用いて処理することで、物体の内部画像を構成する技術、あるいはそれを行うための機器。
「断層撮影」の名前のとおり、本来は物体の(輪切りなどの)断面画像を得る技術であるが、これらの検査技術は単に断面画像として用いられるのみでなく、画像処理技術向上によって3次元グラフィックスとして表示されることも多くなってきている。
広義の「CT」はポジトロン断層法(PET)や単一光子放射断層撮影(SPECT)等を含むが、一般的に「CT」と言った場合、ほぼ常に最初に実用化されたX線を利用したCTのことを指すようになっている。本項ではそのX線CT検査について記述する。
【歴史】
最初の商業的なCTは、Thorn EMI中央研究所で英国人のゴッドフリー・ハウンズフィールドによって発明された。これは、コンピュータによる装置の制御や画像処理を行うことができるものであった。ハウンズフィールドは1967年に考案し、1972年に発表した。また、マサチューセッツ州のタフス大学のアラン・コーマックは独自に同様の装置を発明した。彼らは1979年のノーベル医学生理学賞を受賞した。
日本におけるCTの導入は、EMIとレコード事業(東芝EMI)で提携関係のあった東芝が1975年8月に輸入し、東京女子医科大学病院に設置されて脳腫瘍を捉えたのがはじまりである。ただし、このスキャナはニクソンショックによる変動為替相場制導入後でも1億円(現在の概算で10億円単位)を下らない費用を要する代物で、日本政府側の自賠責保険の運用益から交通事故時の頭部外傷に役立てるような研究的意味合いで資金拠出されることになった。
その後東芝メディカルにより国内生産が開始され、一方日立製作所で、自社開発による初の国産機を1975年10月に藤田学園保健衛生大学に設置している。
その後、1986年にヘリカルCT(ヘリカルスキャン)が開発され、1998年には4列MDCTが登場してきた。
ポジトロン断層法 ウィキペディアWikipedia)より
ポジトロン断層法(英語 positron emission tomography、略称:PET)とは陽電子検出を利用したコンピューター断層撮影技術である。CTやMRIが主に組織の形態を観察するための検査法であるのに対し、PETはSPECTなど他の核医学検査と同様に、生体の機能を観察することに特化した検査法である。主に中枢神経系の代謝レベルを観察するのに用いられてきたが、近年、腫瘍組織における糖代謝レベルの上昇を検出することによりがんの診断に利用されるようになった。患者への被曝量はCTに比べて少ないが、医療スタッフの被曝量に注意が必要である。

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『日本発!世界技術―この会社が経済再生の原動力になる』 溝口敦/著 小学館 2003年発行
8秒で上半身を透視する「神の目」 ヘリカルCT (一部抜粋しています)
CT(コンピュータ断層撮影)をご存じだろう。患者をベッドに固定して横たえ、アナ状のドームをくぐらせる。と、あら不思議、メスも入れないのに頭や胴体の輪切り映像が得られる。ばかりか最近ではヘリカルスキャンといって、ちょうどリンゴの皮剥きのようにらせん状に輪切りにした撮影データを連続収集することさえできる。
このヘリカルスキャンの基本原理で特許を持つのが東芝である。栃木県大田原市に同社の医療システム工場がある。CT担当の蔵掛忠一参事を訪ね、CTのそもそもから話を聞いた。
X線CTは1967年頃、英国のハンスフィールド博士が原理を提唱、EMIスキャナーを開発したことに始まります。日本では75年、東京女子医大でEMI社製のCTを導入、転移性脳腫瘍の像を得たのが最初です。今から見るとボケボケの写真ですが、当時は患者の頭も開かず中を見られ里、画期的だ、と注目されました」
肺や歯のレントゲン写真では単なる平面図でしかなく、これだけでは診断の難しい病気もある。
CTはレントゲンと同じくX線を扱うが、映像はきわめて明瞭、しかも今では特定の臓器や動脈、部位を任意断面で見たり、彩色された3次元画像や連続的な動画像も可能という。
「CTの基本的な仕組みはこうです。回転するX線管球からX線を出す。そのX線を検出器が受ける。2つの間に患者がいて、患者の皮膚や骨、臓器などでX線の吸収率が変わる。そうしたデータの変化を検出器が受けて、各部位の数値をコンピュータで処理、身体をスライスした画像などに構成していくものです。 初期のころはX線管球の回転速度が遅かったから、肺や肝臓など、呼吸で動くところは撮れなかった。それで動きのない頭をがっちり固定して、像を撮ったわけです。78年、東芝製の全身CTが国立がんセンターに納品されましたが、このときはすでにお腹の中を撮れています。 最初、1枚のスキャン時間が300秒。つまり患者さんは5分間じっとしていなければならなかった。きついことです。それが80年、3秒で撮れるようになり、85年には1秒ですむようになった。 CTには2方式あり、シングルCTでは断面を1枚ずつ撮ります。対してヘリカルCTはらせん状に連続的に撮る。ベッドを一定の速度で動かし、管球を回転させていく。 CTの流れはシングルCT→ヘリカルスキャンCT→それを利用したマルチスライスCT(管球が1回転する間に複数のスライス画像を撮れる)と3D(3次元ボリューム)CTに進みました。マルチスライスでは一度に4列、8列、16列撮れるよう進化しています。今世界最高速は0.5秒で1回転、試作段階のものでは0.4秒。メカニカルにはこれが世界最速です。この先に4D(4次元)CTへの道があり、東芝は夢の4D-CTの開発に深く関わっています」
身体の中の一点かどうかを見るためにはX線管球が半周、つまり180度のレントゲン照射ではやや足りず、220度に及ぶ照射が必要という。たとえていえば、野原に大きな木が1本立っていたとして、木の真裏がどうかを見るためには、すこし横に回り込めば、おおよそ察しがつくということか。CTは高速、瞬時の計算でそれをやってのける。
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東芝製マルチスライスCTの3D画像はずば抜けた迫力を持つ。実物の写真を見ていただければ分かるが、心臓や心臓の冠動脈など、まるで心臓を体外に取り出して、目の前に置いたかのようだ。大仰にいえばCTには、人体をも透視し、内部を見つめる神の目を感じさせる。CTをもってすれば、狂牛病の牛を殺して脳の中を覗かなくても、脳にスポンジ状の空隙が開いているかいないか、一目で判断できるにちがいない。
「たしかに和牛肉の霜降り度合いを見るためとか、タイヤの内部構造を調べるなど、非破壊検査でCTを使っている例はあります。だけどもちろん本流は医療検査装置としてであり、当社のCTは国内でシェア50%、4列以上のマルチスライスに限れば60%以上、米、欧、中国、その他全世界に輸出を拡大中です。世界ではGEが現時点でシェア1位、2位が東芝、3位がシーメンスですが、順調にいけば世界ナンバーワンも視野に入っています」

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どうでもいい、じじぃの日記。
http://space.geocities.jp/hhiratsuka2005/
ぼけっと、『日本発!世界技術―この会社が経済再生の原動力になる』という本を見ていたら、「8秒で上半身を透視する『神の目』 ヘリカルCT」というのが載っていた。
「ヘリカルCT」とは連続回転スキャンを行いながら患者寝台を一定速度で移動させ、そのらせん状のスキャンデータから画像を得るCT撮影方式だ。
「回転するX線管球からX線を出す。そのX線を検出器が受ける。2つの間に患者がいて、患者の皮膚や骨、臓器などでX線の吸収率が変わる」
CTはレントゲン写真と同じように体を通過したX線を検出器で捉えて、組織のX線吸収率の違いを画像化する。PETは酸素、水、糖分、アミノ酸などにポジトロン核種を組み込んだ化合物(PET薬剤)を人体に注射することによって、生理・生化学的な画像情報を得て、体内からの放射線を画像化する。MRIは人間の体に電磁波を与えることで「共鳴」という現象が起こるのを利用する。この時に、人体の水素原子核から放出される電磁波を捉えて画像化する。CTはX線を、PETは体内からの放射線を、MRIは電磁波を利用している。CTとMRIは部位ごとに複数回撮影することで部位の断層撮影を行うのが特徴で、PETは一度の検査で全身のがん細胞をチェックできることが特長だ。CTがX線を使うので放射線を浴びてしまうが、MRIは電磁波を使うので身体に金属を埋め込んでいたりする場合は使えない。骨の病気を診るにはMRIよりCTの方が向いている。これらの装置により、数ミリ位の大きさのがん組織を識別できるようになった。
「当社のCTは国内でシェア50%、4列以上のマルチスライスに限れば60%以上、米、欧、中国、その他全世界に輸出を拡大中です。世界ではGEが現時点でシェア1位、2位が東芝、3位がシーメンスですが、順調にいけば世界ナンバーワンも視野に入っています」
CT装置の世界シェアは現在どうなっているんだろう。
世界医療機器市場動向と優良企業の経営戦略 ブーズ・アンド・カンパニー 2009年より
CT装置の世界シェア
GE        35%
シーメンス    25%
東芝        24%
フィリップス   14%
MRI装置の世界シェア
GE        44%
シーメンス    25%
フィリップス   19%
東芝        7%
http://www.booz.com/media/file/0908HealthcareBrochure.pdf
ふう〜ん。CT装置、MRI装置の世界シェアはほとんどGE、シーメンス東芝、フィリップスの4社で占められているんだ。
大体、東アジアでは東芝が使われ、北米、南米ではGE、ヨーロッパと中東などはシーメンス、フィリップスという棲み分けができているらしい。
日本では約1万2000台のCT、8000台のMRIが設置されている。人口100万あたりのCT設置台数では日本が92台、アメリカが32台、イギリスが7台、フランス7台で日本が圧倒的に多い。
CT装置の価格は性能によって大きな開きがあり、5000万円〜10億円ぐらいするらしい。
CT装置はX線を使うが、このX線の被曝量をより少なく、より高性能の競争になっているらしい。
東芝! がんばれ。