じじぃの「裏世界遺産・古城街道・カレルシュテイン城!ソ連東欧紀行」

Karlstejn 動画 YouTube
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Waldemar Matuska Karlstejn - Charles Castle 動画 YouTube
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カレルシュテイン城 Google 検索
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ソ連東欧紀行』 森田昌幸/著 犀書房 1992年発行
プラハ (一部抜粋しています)
プラハを出てからかれこれ1時間くらい経たころ、道路の両側にしゃれた別荘風の家が見えてきた。道路の道幅も広くなり、教会やレストランもある。カレルシュテインの町である。運動場みたいな駐車場があって、マサリクはそこで待っているという。では14時に駐車場で会おうということで車を降りて歩く。駐車場から城まで歩いて20分くらいである。前方に大きなゴシック建築の城がそびえている。中世の城そのものである。赤黒い色で異様な感じがする。急な上り坂を上がって行くと城門があり、そこで入場券を買う。一人30コルナ払う。若い女性が入場券を集め、何かしゃべっているが意味がわからない。すでに20人ほど列を作って並んでいるので、しばらく待てということだろうと考え入口で待つ。
5分ばかり待たされている間に雨が降り出した。プラハの街中では快晴で夏の太陽が照りつけていたのに、ここはやはり山の中だと知らされる。西はドイツ国境でチューリンゲンの森に近く、南はオーストリア国境でザルツブルグに近い。先ほどの若い女性がやって来て、自分について来いと合図する。待たされていた数人が、ぞろぞろ後について行く。この女性が案内係で、城内の部屋がせまいため入場制限をしていたらしい。最初の部屋は城内の教会らしく、ミサを行う祭壇があった。天井には聖者とおぼしき絵が書いてある。案内の女性は長身で、オーストリアハンガリー女性の顔をしている。ライトブルーのブラウスにスカートという格好である。どう考えてもスラブ系の顔ではないが、説明は全部チェコスロバキア語である。聴いているほうもチェコスロバキア人ばかりである。日本人がいるから日本語で、とまでは望まないが、せめて英語くらいやってほしい。
何をしゃべっているのかさっぱりわからないが、単語と単語をつないで連想ゲームをやるとこうなる。
「カレルシュテイン城は1500年代にカール4世が建てました。カール4世はボヘミア王であり神聖ローマ帝国皇帝でもありました。ミサの祭壇のある礼拝堂の壁には宝石がちりばめてあります」
ここで見物人達はみんな壁際へ行って宝石を見ているが、どれも小さくてよくわからない。ダイヤモンドやルビーがピカピカしているわけでもない。もしそうだったらとっくに盗まれているはずである。礼拝堂が終わると次の部屋へ移動する。案内係は最後まで前の部屋にいて、鍵をかけてから次の部屋にはいって来る。おそらく次の案内係も合鍵を持っていて、同じことをやっているのであろうが、これは当方にとっては少々こまる。何をいっているのかほとんどわからない説明を聴いているのが退屈になったので、前や後を勝手に見ようと思ったが、前後に鍵をかけられては自由にうろうろ出来ない。
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同じ城でも日本の城とはずい分ちがう。こちらはよけいなものが一切ない。それだけ合理化されているのかも知れないが余裕とかゆとりとかいったものがない。山岳地帯の城であるためだろうが、庭というものがない。内部も急な階段ばかりで、日本の城のような廊下というものがない。その代わり部屋数は多い。部屋ばかりである。部屋と階段で出来ている。ヨーロッパの住宅が、これと同じではないだろうか。部屋が中心である。それも個室である。だからプライバシーが重視される。これに対してに日本の家には廊下や床の間がある。部屋も障子やフスマ一枚で区切られているだけである。完全な個室は家中さがしても一部屋もない。プライバシーなど存在しない。ヨーロッパの住居は部屋の集合体であるのに対して、日本の住居は家全体がひとつの部屋である。障子やフスマで仮に区切ってあるだけにすぎない。
ヨーロッパの住居で育った子供と日本家屋で育った子供では、大人になってからの発想や行動にかなり大きな差が出てくるのは当然だろう。ただしどちらがいいか簡単には判断できない。ヨーロッパが個中心であるのに対して日本が全体中心であるのは、住居が関係しているのではないかと思うが、これを立証するのは大変むつかしい。カレルシュテインの城をうろうろしながら考えていたことである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、森田昌幸著 『ソ連東欧紀行』という本を見ていたら、「カレルシュテイン城」というお城の写真が載っていた。
山岳に建てられた美しい城だ。てっきり、世界遺産に登録されているものと思って、ネットで検索したが、ヒットしない。こういうのを「裏世界遺産」というのだそうだ。世界遺産もどきというのだろうか。
カレルシュテイン城はチェコの首都プラハから20kmほど南西に行った山岳地域にある城だ。このお城は14世紀に神聖ローマ帝国皇帝かつボヘミア国王でもあったカール4世によって建てられた。
チェコか。チェコの面積は日本の約約5分の1、九州よりちょっと大きい。人口は約1000万人。首都はプラハ。北はポーランド、東はスロバキア、南はオーストリア、西はドイツと国境を接する内陸国だ。チェコは昔、カール4世の時代はボヘミア王国と呼ばれていた。その後、チェコスロバキアとなり、ベルリンの壁ソ連が崩壊して、1993年にチェコスロバキアチェコスロバキアに分かれた。
作家のフランツ・カフカカレル・チャペックの生まれたところだ。作曲家ではグスタフ・マーラーがいる。村上春樹が2006年にフランツ・カフカ賞を受賞した。この賞を受賞したら、大体ノーベル賞も取れるらしいのだが。カレル・チャペックは戯曲『ロボット』を書いた。ロボットは「労働」を意味するチェコ語だ。
チェコに進出している日本企業は約250社に上り、トヨタとかパナソニック旭硝子などが進出している。
カレルシュテイン城に戻って、
カレルシュテイン城はドイツからチェコにまたがる「古城街道」に登録されている古城の1つで、チェコで一番有名なお城なのだそうだ。日本の姫路城のようなものなのか。
こんな、お城もあるんだ。