じじぃの「フランツ・カフカ・現在も身近な病気の結核!ひきこもり図書館」

カフカ「変身」【予告編】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=TQsMbKNYyc4

“絶望名人”カフカが愛おしい。ぼくには絶望している権利がある【書評】

2019年3月19日 THE RUNNING JOURNEY
フランツ・カフカ Franz Kafka
・1883年、ボヘミア王国(現在のチェコ共和国)の首都プラハに生まれる。
・生家はユダヤ商人の裕福な家庭。
・半官半民の労働者災害保険協会に勤めて、サラリーマン生活を送りながら、ドイツ語で小説を書いた。
・生前に発表した作品はごく一部の作家(リルケなど)にしか評価されず、ほぼ無名。
・40歳の時、結核で死亡。
https://running-journey.com/2019/03/19/%E7%B5%B6%E6%9C%9B%E5%90%8D%E4%BA%BA%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%AB%E3%81%8C%E6%84%9B%E3%81%8A%E3%81%97%E3%81%84%E3%80%82%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%AB%E3%81%AF%E7%B5%B6%E6%9C%9B%E3%81%97/

『ひきこもり図書館』

頭木弘樹/編著 毎日新聞出版 2021年発行

フランツ・カフカ 「ひきこもり名言集」 より

  家にひきこもることは、
  いちばん楽だし、勇気もいらない。
  それ以外のことをやろうとすると、
  どうしてもおかしなことになってしまうのだ。
          (日記)
  進んでみたい道を、進むことはできません。
  いえ、それどころか、
  その道を進んでみたいと望むことすらできません。
  ぼくにできるのは、
  じっとしていることだけです。
  その他には何も望めません。
  実際、他には何も望んでいません。
          (恋人のミレナへの手紙)
カフカの日記や手紙を読んでいると、ひきこもり願望のすごさに驚かされます。
前にも書いたように、まだ「ひきこもり」という言葉もない時代です。
本当に、カフカは現代人のようだなと思います。今なら、こういう人も少なくないでしょう。
会社に行くのが嫌で、でも家が好きなわけでもなく、ようやく実家を出て、自分の部屋を持つのですが、すぐに結核になってしまいます……。
親友もいましたし、恋人もいましたし、会社でもうまくいっていました。はた目には、恵まれて見えたかもしれません。実際、カフカの父親は、足の古傷を見せては、自分が子どもの頃の苦労話をして、「お前は恵まれている」と説教しました。
しかし、当人としては、つねに絶望していて、地下室、それもいちばん奥の部屋で過ごしたがっていました(もちろん、そんな部屋は実際にはなく、空想ですが)。

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どうでもいい、じじぃの日記。
頭木弘樹編著『ひきこもり図書館』という本は、主に作家の作品について書かれている。
カフカ正岡子規結核で亡くなった。萩原朔太郎は肺炎で亡くなった。
結核結核菌が原因だが、肺結核脊椎カリエス結核性胸膜炎、腎結核など全身の様々な臓器に病巣ができる。約90%は肺結核だそうだ。
結核菌も新型コロナウイルスも症状的には似ている。
どちらも、咳やくしゃみをしたときに空中に飛び散り、周りの人がそれを吸い込むことで感染する。
3月10日は、ポカポカ天気だった。
さくら日和とは、春のポカポカ天気にさくらの一番の見ごろの頃をいうんだろうなあ。
コロナ日和とは、どんな天気なんだろうなあ。