じじぃの「社会と科学技術の関係・第3回・想定外?原発のリスクを考える!白熱教室JAPAN・大阪大学」

白熱教室JAPAN 大阪大学 第3回「想定外? 原発のリスクを考える」 動画 TV小僧
http://veohdownload.blog37.fc2.com/blog-entry-12105.html
核爆発だった! 福島第一原発3号機 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=_tf4xunvA5E&feature=related
原発リスクとどう向き合うか 〜立地県・島根 始まった模索〜 動画 NHK
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_face_20110923_1442
リスクのグラフ 画像
http://web1.kcn.jp/hp28ah77/fig24_18.gif
リスクの評価とリスク分類
http://www.ne.jp/asahi/chemicals/precautionary/renn.pdf
NHK白熱教室JAPAN 第3回放送 小林傳司教授「社会と科学技術の関係を考える」 — 大阪大学
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/seminar/2011/11/20111113_1
リスク フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
リスク (risk) の定義にはさまざまあるが、一般的には、「ある行動に伴って(あるいは行動しないことによって)、危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念」 と理解されている。
日本語ではハザード (hazard) とともに「危険性」などと訳されることもあるが、ハザードは潜在的に危険の原因となりうるものを指し、リスクは実際にそれが起こって現実の危険となる可能性を組み合わせた概念である。ハザードがあるとしてもそれがまず起こりえない場合のリスクは低く、一方確率は低くても起こった場合の結果が甚大であれば、リスクは高い。
【リスクモデル】
リスクは、危害の源(ハザード)と危害が広がる経路、および発生の重大性であるため、これらを数値化し、掛け合わせたものがそのリスクの値となる。

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白熱教室JAPAN 大阪大学 「想定外? 原発のリスクを考える」 2011年11月13日 NHK Eテレ
【出演】大阪大学教授 小林傳司、大阪大学准教授 八木絵香、平川秀幸 大阪大学大学院生
『3月11日以前に立ち返った時、原子力発電所のリスク(地震津波)はどこまで想定すべきだったのだろうか』。大震災および福島第一原発事故について第2回の講義で提示されたこの“問い”をもとに、「科学技術の不確実性」、「想定外」、「リスク」などをキーワードとした討議を行います。学生たちは3つのグループに分かれて議論。各グループの結果発表を聴く教授や学生たちから鋭い質問が投げかけられ、さらに議論は深まっていきます。そして、福島第一原発事故のリスクの要素を分析し、リスクマネジメントにどう繋げていくのかを探ります。
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/next.html
どうでもいい、じじぃの日記。
11/13、NHK Eテレ 『白熱教室JAPAN』を観た。
大体、こんなことを言っていた。(手抜きしている)
議題:3月11日以前に立ち返ったとき、原発のリスクはどこまで想定すべきだったのか
文系、理系が一緒になって3つのグループに分かれ、ディスカッションを行います。そしてグループごとに結果を発表し全体で討議を行い、原子力発電所のリスクに対処する道を探ります。
小林教授、「さあ、始めましょう。今日の議論はこの議題をそのまんま、これだけで議論するのではなく、これを議論するのはどういう意味があるのかというのをちょっと考えてもらいたいです。つまり、どこまで想定するのは何をやっておけばこれを防げるために、実際にこんなタイプのリスクがあったから起こってということになれば、どうすれば良かったという議論になる。原子力発電所のリスクというのはどんな性質を持っていたのであろうか? というのが当然議論の中に出てこないとおかしい。その部分をちょっと意識してもらいたい。つまり、なぜ我々はここまでの想定をすべきだったのだろうか? 今ある程度分かっている。そこから逆算してこう言うものを防ぐためにはこういうことをしておくべきだったと考えます。この原子力発電所の今回の地震津波によってもたらされてきた事故。これはどういうタイプンの、どういう性質を持ったリスクなのかを考えながら議論していただきたいと思っています。…いかに多動的にこの問題を考えることができるか、ということがこの討議の狙いです」
1グループ約8人ぐらいでGroup1、Group2、Group3に分かれて討論を始めた。
Group1の討論
男子院生、「僕は、議題としてどこまでが想定すべきだったという範囲を決められているわけで」
女子院生、「立場は住民でいいのかな」
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グループ間での討議が終わり、Group1、Group2の討議内容の発表の終了の後、
小林教授、「リスクがゼロにできないというところは、一応原子力発電所においては合意ができていて、それをどうするかというときに、他のものでもそうなんだけれど原発のときには気になる。確率が低いからといっても気になる。何が違うの? 他のと」
男子院生、「パーセンテージで出てくるのが、実際のものより過剰に少なく自分たちに知らされているんじゃないかというのが、事故があった後の報道を見ていると感じる。ここで手を打ちますということが妥当だったのか」
小林教授、「元々の見積もりが本当だったのか、そして我々にちゃんと伝えていたのかという不信感がある」
男子院生、「そうです」
男子院生、「ディーゼル発電機を2台付けたといっても、2台とも壊れる確率が90%あるということは想定できる。そういうものを考えると、きわめて低い確率というのは出ない。都合のいい条件だけで評価した。ある意味、条件付き確率でほぼゼロパーセントに近いということを知らされていたのかなと」
男子院生、「なぜ原子力が気になるかという点で、車と違うのは汚染によって故郷を喪失するという、これは人によっては死のリスクより深刻な問題という人もいると思う。死亡リスクだけで見ることがおかしいのではないか」
小林教授、「この図(Group2で討議内容の発表のとき出た、縦軸が事故の多さ、横軸がハザード:死亡の多さに表示されたグラフで指数関数の減衰曲線になっている)はリスクをとるときの大変有名な図です。縦は事故が起こる確率です。横が死亡でカウントするというものです。この線というのはある意味で許容するラインということで引くわけでしょ。つまり、死亡ゼロ人は死なないけど事故がしょちゅう起こるタイプと、起こったらたくさん死ぬけどめったに事故が起きない。このラインの下だったらと人類は受け入れてきた。今のを引用すれば原子力発電所の事故はめったに起きないといわれて、かつ死なないということで縦横軸とも原点に近いということになる。事故の確率も低いし、人も死なない。だから、なぜこれを受け入れないかという議論になる。ここまでやって、えっという気分は何か?」
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Group3の討議内容の発表の終了の後、
小林教授、「リスクは『生起確率 X ハザード』だけで考えていいのかな? という問いになっていたということです。これだけで考えるとスッキリしないという気分になった。この考え方について、たとえばヨーロッパの人がしていることを紹介します」
リスクの性質
・損害程度
・生起確率
・不確実性
・偏在
・持続性
・可逆性
・遅延硬化・平等性への侵犯
・社会的動揺の可能性
小林教授、「リスクというのはいろんな側面があるんだということで『損害程度』、さっき死亡の程度で測るというのがありました。その後『生起確率』と書いている。この2つのカウントだけでいいんだろうか、ということでリスクというのはさまざまな要素を持っていて、これぐらい(損害程度〜社会的動揺の可能性)の要素を考えないといけない。死亡と言っても事故直後の死亡と長期に渡る死亡がある。それが『不確実性』です。…原子力発電所の事故というのは、これらのリスクの要素がすべて含まれているんです」
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じじぃの感想
「なぜ原子力が気になるかという点で、車と違うのは汚染によって故郷を喪失するという、これは人によっては死のリスクより深刻な問題という人もいると思う。死亡リスクだけで見ることがおかしいのではないか」
一時避難している人達が再び、故郷に戻ってこれるのだろうか?
「故郷を喪失する」という言葉にショックを受けた。