じじぃの「マイケル・サンデルの究極の選択!東日本大震災・原発事故」

マイケル・サンデル−究極の選択1(40分) 動画 デイリーモーション
http://www.dailymotion.com/video/xkhpf7_yyyy-yyyy-yyyyy1-40y_news
震災後の世界の話をしよう サンデル教授が白熱議論 (追加) 2011年4月23日 asahi.com
 東日本大震災後の世界のあり方をめぐって、対話型講座「正義」のテレビ放送や著書が爆発的人気となった米ハーバード大学マイケル・サンデル教授(58)が22日、同大の学生主催のシンポジウムで、参加者と議論を交わした。震災で生まれた日本への共感は、国境や文化を超えた共同体意識が芽生えるきっかけになる――そう訴える教授に、参加者はそれぞれの意見をぶつけた。
http://www.asahi.com/international/update/0423/TKY201104230317.html
「最も危険」とされる浜岡原発で戦いが再燃 2011.04.08 JBpress
              (2011年4月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
塚本千代子さんは先月まで、つまり、黒く焦げて煙を上げる福島第一原子力発電所の原子炉建屋がテレビでお馴染みの映像になるまで、自分は自然の力が日本の原発に与え得る最悪の事態を想像してきたと思っていた。
塚本さんは過去25年間、日本の原子力産業、特に1つの発電所に対して不穏な考えを抱き、反対運動を行ってきた。その発電所とは、福島原発ではなく浜岡原発だ。福島から南へ約400キロ、静岡県内の彼女の自宅から車ですぐのところにある、福島原発と同様の年式と構造の発電所である。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5825
週刊現代 4/30号 週刊現代Online
浜岡原発は、「確実に巨大地震が来る」と分かっている場所で稼動する世界でも稀有な原発だ。「想定外」という言葉が飛び交った福島と違い、ここでの危機は“想定内”。それでもハマオカは必要なのか。
http://www.bitway.ne.jp/kodansha/wgendai/scoopengine/article/110418/top_06_01.html
週刊現代』 4/30号 (一部抜粋しています)
原発反対の私が受けた嫌がらせの数々 河野太郎
話にならない
今回の福島第一原子力発電所は、人災以外の何ものでもありません、想定外の巨大津波によってすべての電源が失われ、原子炉の冷却ができなくなったと東京電力は言うが、ならば、東電は津波に対してどんな想定をしていたのか。
津波の高さの想定は、原子力土木委員会津波評価部会が出した指針に基づいて決められていますが、この部下の委員は24人中11人が電力会社とその関連法人の関係者で占められている。第3者性が非常に疑わしいこの部会が、まずコストありきで津波の規模を想定したのではないか、という疑いが強いんですよね。しかも、原子力安全委員会の指針で、長時間にわたる全電源喪失については考慮する必要なしとされていたというから話になりません。
原子力発電はいわば巨大な利権の塊で、それを電力会社と所管する経産省原子力村の学者、与野党の政治家が一緒になって守ってきた。その愚かなツケが一度に噴出したのが、今回の福島原発事故なのです。
      ・
静岡・浜岡原発 まるでフクシマ
英紙が「最も危険な原発
浜岡原発は、即時、廃炉にすべきだと思います。私のシミュレーションでは、浜岡原発全体が破局的な事故を起こした場合、放射線被曝による長期のガン死を含め、首都圏や静岡県などで約2500万人が死亡する可能性があります。原子炉全部でなく、たとえ1基だけの事故でも、地元・御前崎市の住民は9割が亡くなり、195万人が亡くなる可能性があるのです」(京都大学原子炉実験所・小出裕章助教
福島第一原発で起きた、人類が初めて経験する地震津波による大事故は、いまだに収束の兆しを見せていない。
4月12日には、政府が避難区域外としていた半径30km圏外でも、ガンの原因となる放射性物質ストロンチウムが放出されていたことが発覚した。同原発の各原子炉が安全停止するメドはまったく立っていない。
「レベル7」という、人類が経験した最悪の原発事故・チェルノブイリに匹敵することも明らかになった「フクシマ」。その一方で、いまや海外メディアにすら、「実はフクシマより危ないのではないか」と取り上げられているのが、「ハマオカ」こと、静岡県御前崎市に位置する浜岡原発だ。
原発震災を防ぐ全国署名運動」の呼びかけ人で、元駐スイス大使の村田光平・東海学園大学教授はこう語る。
「福岡での事故をきっけけに、浜岡原発にも海外の関心が集まっていて、今回の震災後に御前崎市にも外国のテレビ局10社ほどが浜岡原発の取材に来ました。4月7日には英高級紙『フィナンシャル・タイムズ』が、『「最も危険」とされる浜岡原発で戦いが再燃』と、浜岡原発の現状を世界に伝えています」
浜岡原発が世界的な注目を集める理由−−。それは『フィナンシャル・タイムズ』が報じたように、日本における原子力発電所の中で、もっとも「災害によって事故を起こす可能性が高い原発」として、内外によく知られた存在だからだ。
浜岡原発は、近い将来に「必ず起こる」と予想される「東海地震」の震源域の真っ只中にある。
「日本の南海にあるフィリピン海プレートは、陸のプレートであるユーラシアプレートの下に少しずつ潜り込んでいますが、この時、ユーラシアプレートも下に引きずり込まれています。東海地震は、この引きずり込まれていたユーラシアプレートが、反発して跳び返る時に起きる地震です。
そして東海地震は単独ではなく、東南海地震、南海地震という、別の巨大地震と連動して起こる可能性があると指摘されています。想定される震源域は、距離にすると静岡から四国沖までの約700km、幅100kmとなります」(名古屋大学地震火山・防災研究センターの山岡耕春教授)
      ・

                                          • -

マイケル・サンデル 究極の選択「大震災特別講義〜私たちはどう生きるべきか〜」 2011年4月16日 NHK
【司会】ハーバード大学教授 マイケル・サンデル 【出演】女優 高畑淳子ジャパネットたかた社長 高田明、歌手 高橋ジョージ、作家 石田衣良
3月11日、日本は、信じがたいような大惨事に見舞われました。その苦しみの中で、多くの人々が、途方に暮れながらも手を携え、耐え、未来へ踏み出しています。大震災の様子は、瞬く間に世界各地に報道されました。世界の人々は、災害のすさまじさに驚くとともに、過酷な状況でも、冷静に協力し合う日本人の姿に感動し、称賛のエールを送りました。
その一人に、「白熱教室」のハーバード大学マイケル・サンデル教授がいます。教授は、日々の生活の中で起こり得る出来事の中から、絶対的な答のない究極の選択を学生たちにぶつけ、「君ならどうする?」と、投げかけてきました。
この番組「マイケル・サンデル 究極の選択」は、そんなサンデル教授が、アメリカ、中国、日本をつなぎ、各地の学生たちに向かって様々なジレンマ「究極の選択」を投げかけ、グローバルな白熱教室を世界同時授業で行っていく予定でした。しかし、今回の日本の震災と言う事態を受け、サンデル教授は、今、日本が置かれた状況に対してこそ、世界の若者たちが、意見を述べ、「私たちは何をすべきか」を考えるべきだと考えたのです。
かつてない試練に直面した日本。今、マイケル・サンデル教授が、新たな指針を探り、世界の人々とともに日本人を激励します。
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2011029205SA000/
どうでもいい、じじいの日記。
【エンデングのみ (究極の選択 その6)】
マイケル・サンデル教授がアメリカ(ハーバード大学8人)、中国(復旦大学8人)、日本(東京大学、その他、計12人)をつなぎ、各地の学生たちに向かって「究極の選択」を投げかけた。
特別講義 「大震災 私たちはどう生きるのか」
シナリオ1 原子力のリスクを最小限にして依存し続ける
シナリオ2 生活水準を下げても原子力への依存を減らす
サンデル教授、「今回の危機によって提示されたもう1つの大きな問いは、原子力の将来をどう考えるかだ。つまりエネルギーのあり方と原子力、そして私たちの生き方は原子力とどう関わっていくべきか。これから東京、上海、ボストンいるみんなに将来についての2つのシナリオを考えてもらいたい。1つ目のシナリオはこうだ。原子力の安全性を高めるために私たちはあらゆる努力を払う。ただし、リスクをゼロにすることはできない。そのような完全な技術は存在しないからだ。それでも安全性を高めながら原子力の依存を高め、原子力発電所を作り続けていくというシナリオだ。2つ目のシナリオは、今回の危機を受けて原子力の依存を減らす。あるいは完全に無くすというもの。その結果、私たちは生活水準を下げなくてはいけないだろう。それでも原発は支持しない。そういうシナリオだ。
みんな、どちらを選ぶだろうか。1つ目のシナリオを選ぶ人は手を挙げて・・・・。2つ目のシナリオを選ぶ人は手を挙げて。上海は3人、東京は6人、おっとボストンはゼロだ。一人もいないんだね。2つ目のシナリオに賛成した、東京の後ろの女性」
石川順子さん、「私は原子力発電の問題点の1つがリスクを負う場所と恩恵を受ける場所が違っているということです。福島の人たちはリスクを背負って危険があるといわれる地域に住んでいて、その恩恵は私たち東京が受けていたわけです。リスクと恩恵を受ける場所が違っているといるということが不正義に感じています」
サンデル教授、「では夏子さんに賛成な人、生活水準を下げることになっても原子力エネルギーの依存を減らすべきという人は? 上海の人」
上海の女性、「私には2つ理由があります。1つ目は人道的配慮からです。人道上の問題は経済的な利益よりも優先されるべきだと思う。2つ目に私たちは自然との関係を見直す必要があると思う。安全な太陽光発電風力発電をもっと活用すべきです。政府は経済的な理由から原子力発電のリスクを無くすことは難しいと思うが、私は人道上の問題を優先してもっと考えるべきだと思う」
サンデル教授、「君は夏子と同様に2つ目のシナリオを選択した。さらに自然との関係を考えるべきだと加えた。東京のジョージさん。あなたの考えは?」
高橋ジョージさん、「全く同感で、まず生活の水準は何かということ。今の社会の生活で何が幸せなんですかという価値を含めて。生活水準を下げたら不幸なのかという考えもあります。逆に1つ例として。今我々は節電しています。東京で。その中で子どもと家族と一緒に食事をしたり、1部屋で過ごす時間が増えています。それは決して被災地の方を考えて喜ぶことではないですが、でもそうやってやればできるんだという気持ちも多少あります。なのでここから模索していったほうがより安全でいい国造りができると信じています」
サンデル教授、「よろしい。この3人の意見に反論はあるだろうか」
岩崎広聖さん、「原子力に頼らなければ私たちは生活できないという事実があります。夏には電力が足りないことが予測されています。そんな中で40度、室内では50度を超えるような状況の中で私たちは生活をしなければいけないという現実を突きつけられています。そんな中で我慢しろというのはちょっとおかしいんではないか。現実は原子力に頼って生きていかなけれなならないと思う」
高田明さん、「これからインドとかアフリカとか世界規模で考えたら、そういう人たちが私たちのレベルに追いつくにはどうしたらいいのかというところまで考えないと原子力の問題は解決しないと思う。原子力がダメだという選択は無いと思う。やっぱり知恵を出して今まで歴史を作ってきたわけですから、原子力の安全性というものを世界規模で考え直すべきたと思う」
サンデル教授、「東京の、高畑さん、あなたの考えは?」
高畑淳子さん、「私はいつも一番恐いことは何かということを考えます。あなたにとって一番恐いことは何ですか? 私たちは今度の震災と原発事故で何かを学ばないといけないと思う。ジョージさんが言ったように文化というのは進むだけではないと思う。後戻りすることも意味があると思う。そういう情報を知って、私たちが答えを出すべき時だと思う」
石田衣良さん、「僕が今一番恐いことは何かと考えたら、今回の震災だったり、放射能の事故で人が進むことを止めてしまうことだと思う。その場に座りこんでしまうこと。火を発明したとき、鉄道を発明したとき、自動車、飛行機を作ったとき、必ず最初は危険でした。その危険をすべて乗り越えて、少しずつ前進してきたのが人類の歴史だと思う」
サンデル教授、「先ほど手を挙げてもらったとき、ボストンでは全員がリスクを承知で原発を使い続けるのに賛成だった。彼らの意見を聞いてみよう」
ナディーム・アブアラジさん、「例えていえば飛行機のようなものです。飛行機も危険で空を飛ぶことには常にリスクを付きまとう。でもあるとき飛行機が墜落して、その結果大きな災害が起きたとしても飛行機を使わないわけにはいきません。ときにはそれが唯一の手段である場合もあるのです。原子力も同じだと思う」
サラアン・マックシャーンさん、「理想としてはやはり環境にやさしい安全な代替エネルギーを使うべきだとは思う。でも現状では原子力はベストなエネルギー源であることは変わらないと思う。というのも石油が原子力と比べて今の時代によりふさわしい、より環境にやさしいとはいえないからです」
サンデル教授、「では、東京の、後ろの女性」
朝谷実生さん。「私は原子力に反対なのですが、原発をこれから続けるとなれば原発を叉、日本のどこかに作らなければいけない。NIMBY(Not In My Backyard・・私の裏庭はお断り)という言葉があるように自分は危険を背負いたくないけれど、外から得られる利益は得たいということで、リスクの押しつけ合いになると思うからです」
サンデル教授、「上海の右端の女性、君はどう思うか」
上海の女性、「原子力の問題については災害の規模と範囲が他とは全く違うと思う。飛行機などと比べている人がいますが、スケールが違いすぎて一緒には考えられない。これはもう日本だけの問題ではない。日本の放射能の影響は中国やアメリカに及ぶわけです。世界中が関心を持って取り組まなければいけない問題です」
サンデル教授、「将来のシナリオについて他にも意見があるだろう。私たちは実に多くの論点があることを知った。この問題は正に究極の選択といえるだろう」
じじぃの感想
【生活水準を下げても原子力への依存を減らす】
じじぃはコーヒーが飲めなくなるのが一番恐い。(小学生以下の答)