じじぃの「未解決ファイル_135_エウロパ」

THE MOON:イオ・エウロパ・タイタン:Io・Europa・Titan 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=UsZruhyqdTI
Jupiter's moon Europa (AggManUK) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=2YHOQ-hrJgk&feature=fvw
エウロパ Google 検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&um=1&ie=UTF-8&source=univ&ei=nlQ-TaXpI4XuuAPf44WtAw&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CCQQsAQwAA&q=%E3%82%A8%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%83%91%20%E7%94%BB%E5%83%8F&tbs=isch:1
エウロパ フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
エウロパ木星の第2衛星で、2007年までに発見された衛星の中で内側から6番目の軌道を回っている。ギリシア神話の、ゼウスが恋に落ちたテュロスの王女エウローペーにちなんで名づけられており、そのラテン語形である。英語読みからユーロパとも表記される。なお、同名の小惑星 (52) エウロパも存在する。
この衛星はガリレオ・ガリレイによって発見されており、そのためイオ、ガニメデ、カリストとあわせてガリレオ衛星と呼ばれている。
【地球外生命の可能性】
氷に覆われた海は南極のボストーク湖に近い環境であると推測されており、生命が存在するのではないかという可能性が指摘されている。そのような環境に存在する生命は、地球の深海に存在する生命に近いものであると推測される。エウロパにおける生命の存在はまだ確認されていないが、水の存在は、探索のための大きな動機となり続けてきた。
1970年代まで、生命は、少なくとも一般的に理解される概念としては、太陽からのエネルギーに完全に依存していると考えられていた。地球表面の植物は太陽光のエネルギーをもとに、二酸化炭素と水から炭水化物を光合成し、その過程で酸素を放出している。酸素は動物の呼吸に使用され、そのエネルギーは食物連鎖へと繋がっていく。たとえ太陽光の届かない深海の生命であっても、表層から降り注ぐ養分の雨や、それを摂取した動物から養分を取り入れており、地球が生命を維持できるのは太陽光のためであると考えられていた。
しかし、1977年、深海探査艇アルビン号によるガラパゴス海嶺の探索では、ジャイアントチューブワーム、貝類、甲殻類など、さまざまな生物がブラックスモーカーと呼ばれる熱水噴出孔の周りに群生しているものが発見された。これらの生物は太陽光がまったく届かないにもかかわらず繁殖しており、また後に解明されたところによると、まったく独立な食物連鎖を形成していた。この食物連鎖の基盤は植物ではなく、化学物質の酸化反応からエネルギーを得ていたバクテリアだった。これらの化学物質とは、水素や硫化水素などであり、地球内部から噴出していた。このようなエネルギー合成システムを化学合成という。これは生命の研究において革命的な発見であり、生命には必ずしも太陽は必要ではなく、水とエネルギーがありさえすればよいということが明らかになった。また、この成果は宇宙生物学にも新たな道を開き、地球外生命の存在可能性を著しく広げることになった。エウロパの光の届かない海洋は、21世紀初頭において、太陽系の中でも最も地球外生命の存在が期待されている。
化学合成のプロセスが発見されたのは地球だが、これはエウロパの生命モデルの可能性として有力である。しかし、このようなエネルギー源では、地球表面の光合成を源とする生態系のように、広範で多様な生態系を形づくることはできない。エウロパでは、地球の熱水噴出孔のような熱源の周りに群生するか、地球の極地に生息する藻類や菌類のように、氷層の下部にすがりついて生息することしかできない。海洋に漂って生息することも考えられるが、もし海洋の温度が低すぎれば、地球のような生命プロセスは進行しない。また、もし塩分濃度が高ければ、極端な好塩菌しか生息することができない。

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地球ドラマチック 「地球外生命を探せ! 〜木星エウロパ探査計画〜」 2011年1月20日 MHK教育
【語り】渡辺徹
木星の第2衛星「エウロパ」は、表層部が氷に覆われ、その内部には“南極の海のような環境の海洋が存在する可能性が高い”と、わかってきた。地球から遠く離れたエウロパに、生命が存在したら…。それは、生命が宇宙のあちこちで多発的に発生しうる可能性を示すことになる。将来の探査・調査に向けて、熱い視線が注がれているエウロパと、探査の実現に向けた探査機開発の最前線に迫る。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010024167SC000/
『太陽系はここまでわかった』 リチャード・コーフィールド/著、水谷淳/翻訳 文藝春秋 2008年発行
木星 (一部抜粋しています)
ヴォイジャー1号機と2号機は、1977年夏にケープ・カナヴェラル空軍基地を飛び立った。1977年8月20日、先にヴォイジャー2号が、そして9月5日にヴォイジャー1号が打ち上げられた。打ち上げの順序が逆転しているのは、ジェット推進研究所(JPL)が2機の宇宙船にそれぞれ違う目的を与えたからだった。ヴォイジャー1号は"グランドツアー"で内側の2つの惑星−−木星土星−−に専念し、一方ヴォイジャー2号は、木星土星そして可能であれば天王星海王星を訪れるように計画された特別枠だったのだ。
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こうしたことを考え合わせたヴォイジャーの技術者たちは、徹底的に計画を練った。JPLが何に注意を払って設計したのかを何より物語っているのが、出発後にも技術者がソフトウエアを改良し、遠隔操作による再プログラミングで飛行中の宇宙船の能力を高めていったことだった。このような柔軟性を組み込まれたヴォイジャー宇宙船は、惑星天文学に革命を起こすことになる。ヴォイジャー1号が1979年春に、続いてその夏2号が木星へ到達した。ヴォイジャー1号の最接近は1979年3月5日、距離は20万6600キロメートル、2号は1979年7月9日、距離は56万キロメートルだった。
2機のヴォイジャー宇宙船にとって最初の優先事項はパイオニア11号によって赤い表面を持つ事が分かっていた、衛星イオの写真撮影だった。そうして地球へ送信されてきた写真に、世界中が大騒ぎになった。イオに活発な火山活動があったのだ。この性質を持つ天体としては、金星と地球以外に太陽系で最初に発見されたものである。JPLの航行技術者リンダ・ハイダーによるこの発見は、惑星科学者たちの間に衝撃をもたらし、木星の衛星が驚くべき多様性に富んでいることの最初の手がかりとなった。その後の写真により、イオは火山であばただらけになっていて、クレーターはほとんど見られないことも分かった。イオの表面は金星のように、火山活動によって常に更新されていたのだ。
2機のヴォイジャーはイオで合計9つの火山噴火を発見し、両宇宙船が訪れた間にもほかに噴火が起こっていたのは間違いない。噴出物が大気によって、速やかに消散する地球の火山活動と違い、イオの火山活動はおとなしいものではない。イオの火山から噴き上げる火柱は高さ300キロメートルにも達し、衛星の弱い重力を逃れ、木星衛星系を硫黄、酸素、ナトリウムからなる塵で汚しているのだ。どうやらイオの火山活動は、この衛星の地質学の根幹をなす現象−−潮汐(ちょうせき)力による変形−−によって引き起こされているらしい。木星がとても重く、またエウロパやガニメデといった他の衛星がかなり近くを通過するため、イオは木星の周りを回るたびに常に引き伸ばされたり変形させられたりしている。これら3つの衛星は公転周期が1:2:4という単純な比に固定されていて(ラプラス共鳴と呼ばれる)、それぞれの軌道は互いに強く影響を受けている。その影響の1つとして、潮汐力によるイオの膨らみは地球の100倍もあり、地球ではわずか1メートルのところ、イオでは100メートルにも達する。現在のところ、イオは太陽系でも最も活発な火山活動を起こしていると考えられている。イオが極めて高温である証拠として、点在する火山から溶融した二酸化ケイ素の塊が噴出していることが分かっている。
イオも興味深い衛星だったが、人々を最も悩ませたのはエウロパだった。ヴォイジャー1号の撮影した写真には、何本もの黒い線が交差して走る青白い球体として写っていた。ヴォイジャー1号が送ってきた比較的低解像度の画像では、その線が何なのか明らかではなかった。JPLは始め、近くの破断やそれに類似した地殻変動によって生じたものだと考えた。しかしヴォイジャー2号がさらに接近したところ、謎はますます深まった。この地形には盛り上がりがほとんどなく、まるで絵筆で描いたように見えたのだ。太陽系の衛星や惑星の理解が大きく様変わりしはじめた。実はエウロパの表面は、ラプラス共鳴と、イオを痛めつける潮汐力が見せる、もう1つの姿だったのである。エウロパは、イオのように重力で打ちのめされはしない程度に木星から離れていて、しかもガニメデやカリストのように不活発にならない程度には木星に近い。エウロパが青白い色をしているのは、表面を完全に覆う氷の層−−厚さ100キロメートル程度に及ぶ−−のせいだということが明らかとなった。そして黒い線は、氷のブロックの間に開かれた割れ目だった。ヴォイジャーの機器によれば、エウロパは、2層に分化したコアと、比較的温かい氷のマントル、そして脆(もろ)い氷からなる地殻を持っていることが分かった。ヴォイジャーの科学者は、その氷のした、ケイ酸塩のコアの上には、水−−通常の液体の水−−の層があるのではないかと考えた。木星系には内部太陽系と同じ種類の元素や化合物が大量に存在することが知られていて、このエウロパの海に生命が存在する可能性も無視できなくなったのだ。しかしこの問題を調査するには、適切な装備を持った別の探索の登場を待たなければならない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
木星は太陽系の内側から5番目の惑星であり太陽系内で最大の惑星である。その質量は、太陽系は太陽と木星とその他で出来ているといえるほど大きい。
1610年、ガリレオ木星を観測し、木星の衛星のうちイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストを発見した。これらの衛星はガリレオの名前をとってガリレオ衛星と呼ばれている。
そして、アメリカのJPLヴォイジャー2号は1979年、木星の衛星であるイオとエウロパの写真を地球に送ってきた。
『太陽系はここまでわかった』の本のなかでエウロパについてこんなことが書かれている。
「このエウロパの海に生命が存在する可能性も無視できなくなったのだ。しかしこの問題を調査するには、適切な装備を持った別の探索の登場を待たなければならない」
一瞬、間違えて、こんなふうに読んでしまった。
「このエウロパの海に生命が存在する可能性も無視できなくなったのだ。しかしこの問題を調査するには、適切な装備を持った日本の新しい探査機『はやぶさX号』の登場を待たなければならない」