じじぃの「豊かなのに幸せになれない、なぜ?サンデーモーニング」

豊かさの正体−豊かなのに幸せになれない、なぜ?④ 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Cgd87zHTb6o
Hamster Wheel Fun 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=UHRw0lJoylk&feature=related
うつし世の静寂(しじま)に
急激な都市化により、生活環境が大きく変化した川崎北部で、今もなお地域の伝統文化を守りながら生活をする人々の姿を捉えたドキュメンタリー。監督は「オオカミの護符」の由井英。都心から多摩川を渡った川崎市北部。多摩丘陵の一角をなすこの土地には京王線小田急線・東急田園都市線東急東横線が並行して走り抜け、広大な住宅地に暮らす人々を都心へと送り出す。彼らは「川崎都民」あるいは「新住民」と呼ばれている。
一方、この鉄道の狭間には、土地の神々や祖先に素朴な祈りを奉げ続けてきた「旧住民」のお百姓の暮らしがある。様変わりする暮らしの中にあっても、代々受け継がれてきた伝承を守り続ける人々がいる。「“講”は、今に生きる者だけが集うものではない」と古老は言った。月に一度、集落の人々が一軒の家に集まり“講”は行われる。“無尽講”は、お金の貸し借りを通じて互いに融通しあう仕組みであり、“念仏講”は先祖供養のための集いである。
古来、日本列島に暮らす庶民は現世に生きる人間の意志だけでものごとを決めることを慎んできた。神や仏が同座する場に人々は集い、風土や先祖と繋がり合ってきたのだ。そんな中、明治政府の命じた「神社合祀」によって社が失われ、森だけが残された鎮守の社でおよそ100年ぶりに「獅子舞」の奉納が実現される。明治以降、近代化への舵が大きく切られて久しい今なお、庶民の祈りは続いている。
http://www.jackandbetty.net/utsushishino.html
森びとプロジェクト委員会 / 山と心に木を植える 森びとプロジェクト委員会 / 森びと
サルが言いました。人間最悪の思想を改めろ、と
http://www.moribito.info/books/index.php
サンデーモーニング 年末スペシャ  2010年12月26日 TBS
【司会】関口宏、橋谷能理子 【パネリスト】岸井成格金子勝、涌井雅之、田中優子寺島実郎
<第1部>
▽どう決着? 菅首相vs小沢氏… 民主党分裂の危機
▽16歳村上佳菜子浅田真央は? 全日本フィギュア
<第2部>
“豊かなのに幸せになれない、なぜ?”
▽世界で一番幸福な国デンマークでも無縁化
▽先進国社会の勘違い
チャップリンの警告
倉本聰氏メッセージ
▽結び直しへのヒント
サンデーモーニング年末スペシャル 豊かなのに幸せになれない、なぜ?
政治の世界では、鳩山前首相の後を継いだ菅民主党参議院選挙で敗れ、外交では日米・日中・日露などとの関係が大きく揺れた2010年となった。さらに、日本人の生活などを見渡すと、居所不明の高齢者の続出、家庭を舞台にした幼児虐待などの子供の悲劇、教師の不祥事、3万人を超す自殺者、検察の信頼失墜など、家族や職場や社会の根底ともいえるところが崩れ始めたかに見えた。
しかもこうした社会の崩壊は、日本ばかりではなく、戦後復興の手本としてきたアメリカや、幸福度世界ナンバーワンとされてきた高福祉国家デンマークでも…。
豊かさを手にしたはずなのに、それが本当の幸せにつながっているのか、という疑問が今、浮かび上がってきている。
戦後65年の間にどこでどう間違ってしまったのか?
そして、今日本人が本当に大切にしなければならないものとは…。
http://kakaku.com/tv/channel=6/programID=216/episodeID=456168/
どうでもいい、じじぃの日記。
12/26、TBS 『サンデーモーニング』の番組の「年末スペシャル 豊かなのに幸せになれない、なぜ?」を観た。
大体、こんなことを言っていた。 (手抜きしている)
日本の社会のひずみは日本だけではありませんでした。アメリカでもデンマークでも。
デンマークの映像が流れる。
番組スタッフの人、(高齢の1人暮らしの女性の家で)「寂しいと感ずることはありませんか」
高齢の女性、「そう、そう」
脚本家の倉本聰さんが映像に出てきた。倉本さんが書き下ろしたテレビ用ドラマ『歸國(きこく)』に登場する日本兵に今の日本を語らせる。
日本兵、「俺はこんな日本のために死んだの?」
「満足度の踏み車」のハムスターが映像に出てきた。円形パイプの中のハムスターが終わりのない回転を続けている。今の日本は閉そく感に包まれ、立ち止まることも許されないハムスターのように見える。
千葉県柏市の団地が映像に出てきた。この団地では3500世帯の2割が単身の高齢者が占めている。
東京の小平市にある霊園が映像に出てきた。都が経営する小平霊園合葬埋蔵施設が身寄りの無い人が多くなり、利用する人が急増している。
1998年から13年連続で自殺者が3万人を超えている。
ひとつの崩壊が家族に起こると次世代に次から次へと倒れていくドミノの映像が流れる。
岸井さん、「日本は経済大国になった。しかしまだ成熟社会に移行するする前に老人・貧困社会へと突入してしまった」
戦後日本が理想としてきたアメリカで、現在注目されている家庭内暴力や虐待を取り上げたドキュメンタリー映画が紹介された。
アメリカでは日本の約7倍もの児童虐待があるという。また、年間600万人の高齢者が虐待を受けている。カリフォルニア州サンフランシスコでは住民たちが中心となり「ホームレス排除法」の条例が成立した。ホームレス排除法はホームレスが道で寝そべってはいけないとか、ホームレスに食事を与えてはいけないという法律だ。健康保険法などに反対するティーパーティーがこの前の中間選挙で勢いを増した。自分の体は自己責任で行えというものだ。
国民の幸福度1位の国はどこか分かりますか。1位デンマーク。日本は60位です。ここに見えてきたのは幸福感の中の意外な一面です。1万人のホームレスがいる。170人に1人が麻薬をやっている。
ホームレスの人、「アルコール中毒になり、アパートを追い出された」
国の関係者、「人とのつながりが切れているから、ホームレスの人は社会復帰が難しいのです」
内村鑑三がすでに100年前、デンマークのことを書いていた。新渡戸稲造が『武士道』の中で人の役に立つこと、生きがいや名誉について書いていた。
デンマークではほとんどの高齢者が家族を頼らず、孤独な生活を送っている。また老人ホームにいる高齢者の4分の1が孤独を訴えている。
田中さん、「何もすることがない、役割が無くなると、何のために生きているのか分からなくなる」
関口さん、「コンビニにいけば何でもある。今は人とのわずらわしさが無くていいという社会だ」
チャンプリンの『モダンタイムス』の映像が流れる。
関口さん、「チャンプリンのこの映画、戦前に作られたものですよ。今の世界を表現している」
倉本聰さんは言う。
ホモ・サピエンス → ホモ・サスペンスへ
知恵の人間から恐怖・不安の人間に移行しようとしている。人間が追求してきたことはサボることで、自ら汗をかくことをしなくなることだった。
アメリカのテレビ番組『パパは何でも知っている』が映像に出てきた。
アメリカの映画やテレビを見て、日本はアメリカを戦後再出発の手本としてきた。
日本が経済大国に成長するまでの道のりの解説がある。
戦後0からのスタート
戦後        民主主義 → 平等   →  上下関係崩壊  家族崩壊
0からのスタート                               学校崩壊
           自由   → 個人主義  → 過度な競争    いじめ
                                         格差
           豊かさ  → 経済成長  → 都市集中     無関心
                                ↓       老人の孤独
                              農村疲弊      自殺
                                ↓
                              食料自給率低下
岸井さん、「石川啄木が晩年の作品『一握の砂』の中の[林中の譚]という寓話で、今の世の中を暗示しているようなことを書いています」
川崎市で昔ながらの習慣を守り続けている人たちがいる。“無尽講”と言ってお金の貸し借りを通じてお世話になる。お世話するということで他人と関わり合いを持つ。お世話になることは大切なこと、お世話することも大切なことを守り続けてきた人たちだった。
今年、ノーベル賞を受賞した日本人2人の研究はクロスカップリングといって触媒を使い新たなものを作り出すものだった。
涌井さん、「触媒が必要です、それは自然なのです。自然は皆が共有している」
金子さん、「これからは環境を大切にして成長すること。地域分散の社会。若い人が働く職場を得るためには成長も必要だ」
寺島さん、「スカイツリーはやぶさなど人に希望を与える。今後の未来のための目標を持つべきだ」
立命館大学の内山教授は言う。「人間は"世界の王様"と錯覚して生きてきた」
倉本聰さんは言う。「地域社会が地域の子どもを養ってきた。他人がしかってもおかしくない社会だった」
街の人が言う。「物があっても幸せじゃない。物が無かった時代のほうが幸せだった」
じじぃの感想
アメリカもデンマークも病んでいることが分かった。
私たちは何か、大切なものを無くしてしまったのかもしれない。