じじぃの「将棋・コンピュータが脳を超える日!本当はどうなんだろう」

第2回将棋 電王戦 HUMAN VS COMPUTER 動画 niconico
http://ex.nicovideo.jp/denousen2013/result.html
サキどり 「人工知能との共生が 明るい未来を切り開く」 (追加) 2014年6月22日 NHK
【司会】片山千恵子ジョン・カビラ 【ゲスト】渡辺徹(俳優)、茂木健一郎脳科学者)
今年春行われた、プロ棋士と将棋ソフトのガチンコ対決。
400年の歴史を持つ究極の頭脳集団に挑んだのは、日本の技術の粋を集めた将棋ソフト。特設会場やインターネットの生中継でのべ200万人以上が見守りました。果たして、その勝敗はいかに!なんと、プロ棋士有利の下馬評を覆し、結果は将棋ソフトの4勝1敗。将棋界に衝撃が走りました。なぜ、これほどまでに将棋ソフトは強くなったのか!
●どっこい人間の底ヂカラ プロ棋士の秘策★創造力
将棋ソフト対プロ棋士の第3局。戦ったのは、将来の名人候補との呼び声も高い、若手の豊島将之七段です。豊島七段は、この対局に、ある秘策を用意していました。序盤から駒がぶつかり合う激しい展開となる「横歩取り」。将棋の歴史のなかで圧倒的に前例の少ない戦法です。豊島七段は、対戦が決まってから1000局近く練習を重ね、ソフトの弱点を発見していました。それは「前例のない局面に誘導し、攻め合いを挑む」というもの。シンプルな攻め合いになれば、人間の方が深く読めるとみたのです。
http://www.nhk.or.jp/sakidori/
サイエンスZERO 「世界最強!? 人間を超えた人工知能 2013年7月14日 NHK Eテレ
【司会】南沢奈央竹内薫中村慶子 【ゲスト】松原仁公立はこだて未来大学教授)
今年4月、史上初めてコンピューターが将棋の世界で現役プロを打ち負かし、関係者や将棋ファンを騒然とさせた。勝者は東京大学のチームが開発した人工知能プログラム「GPS将棋」。優勢と見られていたプロ棋士が、コンピューターの繰り出した「人間には想像も付かない一手」をきっかけに、攻める隙もなく完敗するという衝撃の展開となった。
チェスなどと比べてもルールが極めて複雑で、コンピューターが人間の直感や経験に打ち勝つのは容易ではないと思われていた将棋。それがなぜ人工知能は勝利できたのか? 将棋は、全宇宙の原子の数をはるかに上回るほど無数の選択肢の中から最善の手を選んでいるという。プログラムされた「電脳」の内部を探ると、そこには意外にも人間の脳の秘密を解き明かすカギが隠されていた!
コンピュータ将棋プログラムの目的は、ある局面に対して最善手を返すことである。
将棋の盤上で考えられるさまざまな局面をリストアップし、それぞれに得点をつける「評価関数」を用いてより良い指し手を選択し決定する。
たとえば、相手より手持ちの駒が多ければ得点ゲット! 攻めるための駒が広い範囲で動くことができれば得点ゲット! こうして考えられる全ての局面に得点をつけ、もっとも得点が高い手を最善の手と判断するのです。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp432.html
クローズアップ現代 「人間 VS コンピューター 人工知能はどこまで進化したか」 2012年2月8日 NHK 動画あり
【キャスター】内多勝康 【ゲスト】電気通信大学助教 伊藤毅
先月中旬、将棋界に激震が走った。コンピューター将棋ソフト「ボンクラーズ」が、元名人・米長邦雄永世棋聖を破ったのだ。あらかじめ「定跡」が打ち込まれた過去のソフトとは違い、ボンクラーズは5万局の棋譜を教科書として「人間が指しそうな手」を自ら学習する「機械学習」によって、プロ棋士並みの強さを手に入れた。対局は、序盤から、コンピューターの弱点を突いた秘策を繰り出す米長永世棋聖に対し、ボンクラーズは圧倒的に押されながらも、中盤に逆転、勝利を収めた。対局中のログを分析したところ、不利な場面でも完璧に相手の手を読みきって、最善の対応をしていたことや、こう着した中盤で相手が最善手を外したと見るや、瞬時に突破口を見い出していたことが分かった。米長氏に「かつての大名人・大山康晴と戦うようだった」と言わしめたボンクラーズ。両者の対局から、「人間の知性」を手に入れ始めたコンピューターが私たちの暮らしを変える可能性に迫る。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3155
プロ棋士vsコンピュータ - 「あから2010」の威力を目撃してきた (1) 歴史的な対局が行われた マイコミジャーナル
10月11日、情報処理学会の50周年記念として、女流棋士がコンピュータとガチンコで勝負するというイベントが行われました。
コンピュータとの対局に臨んだのは、清水市代女流王将。2010年10月現在で獲得タイトル数は女流歴代一位の43期。押しも押されぬトップクラスの女流棋士です。対するコンピュータは情報処理学会による「トッププロ棋士に勝つ将棋プロジェクト」特製システム「あから2010」。「あから」とは10の224乗の数を示す数「阿伽羅」であり、将棋の局面の数がこの数に近いことに因んで命名されたそうです。本記事ではこの歴史的な対局の模様をレポートしたいと思います。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/10/12/akara/index.html
NHK 教育テレビ サイエンスZERO 「ヒトの謎に迫る」(10) 脳の不思議 2009年7月25日
【ゲスト】理化学研究所脳科学総合研究センター副センター長 田中啓治 【コメンテーター】東京女子大学教授 黒崎政男 【キャスター】安めぐみ、山田賢治
シリーズ「ヒトの謎に迫る」第10回のテーマは「脳」。
最新の脳画像技術は脳の微細な違いをとらえることを可能にし、直感が働くときの脳の変化までも解き明かそうとしている。理化学研究所で行われている「将棋プロジェクト」は、アマチュアとプロの棋士の脳を調べ、一瞬の直感、いわゆる“天才脳”の姿を明らかにしようという試みだ。このプロジェクトには羽生名人も協力している。解析の結果、アマチュア棋士は前頭連合野と呼ばれる大脳新皮質が活動するが、名人と呼ばれる棋士になるほど、原始的といわれる奥深い部分も活動することが浮かび上がった。このことから“天才脳”には習慣的に繰り返してきた努力が不可欠であることがわかる。またヒトは一見、合理的ではないような行動をとることもあるが、そのような行動を、脳内メカニズムから解明しようという新たな試みも始まっている。その実験の結果、ヒトが合理的な判断をしようとしても、脳が先んじて合理的ではない行動をとらせる可能性があることも示唆されている。
一方、ヒトは他の霊長類に比べて、体重あたり3倍も大きな脳をもっている。その理由として考えられるのが肉食の開始。栄養効率のよい肉食を始めたことで脳が巨大化させる道が開けた。肉食動物のように鋭い牙などの武器をもたないヒトはその巨大な脳で知恵と工夫を磨き、生き残りの道を選ばざるを得なかったと考えられる。
ヒトの最大のフロンティア、脳の不思議に迫る。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp267.html
『知らないと損する先端技術の大常識』 軽部征夫/著 日刊工業新聞社 2001年発行
コンピュータが「脳」を超える日 (一部抜粋しています)
技術予測調査は、人間の脳機能(知覚、思考、学習、記憶)をも超えるコンピュータが開発され、人間並に創造活動を行う日が来るとしています。果たして21世紀、ヒトの「脳」を超えるコンピュータを人類は生み出すことができるのでしょうか・・・・。
1997年5月11日は、コンピュータの進化を考える上で特別な日といっていいかもしれません。この日、IBMのスーパー・コンピュータ「ディープ・ブルー」がチェスの世界チャンピオンであるゲイリー・カスパロフ氏との対戦で歴史的勝利を収めたのです。実は、その前年にもディープ・ブルーカスパロフ氏と対戦しています。そのときにはカスパロフ氏がディープ・ブルーを圧倒し、「コンピュータが人間に勝てるわけがない」などといわれたものです。その後、IBMの技術者が1秒間に約2億手まで計算できるように改良を重ね、ついにディープ・ブルーが報復を果たしました。
ディープ・ブルーは超並列コンピュータをチェス対戦用にカスタマイズしたものです。1人で2時間かかる仕事を2人で行えば1時間、4人で行えば30分で終わらせることができます。その考えをコンピュータに導入したのが「並列処理」と呼ばれるものです。数百のプロセッサを並列処理することでディープ・ブルーは1秒間に約2億手も計算できる「怪物コンピュータ」になったのです。
チェスの「次の一手」で考えられる手数は30〜40通りあるといいます。平均35通りとすれば、2手先なら35の2乗で1225通り、3手先なら4万2875通り、4手先では約150万手になります。ディープ・ブルーは、これまでのチェスで指された手をデータベース化しておき、何手か先までに予想される膨大なデータを洗い出し、起こり得るすべての場合について評価した上で、最良の結果が得られっル「次の一手」を導き出すという手法でカスパロフ氏に挑んで勝利を収めました。
コンピュータはすでに計算速度や解析能力といった部分では人間をしのぐようになっています。しかし、チェスの「次の一手」のように、何かを考え出す能力では人間に及びもつきませんでした。ところがチェスという非常に限られた一面とはいえ、ディープ・ブルーはコンピュータが考える部分でもヒトを上回ることを証明したことになります。
けれども、これがヒトの脳機能を上回るコンピュータの誕生につながるかというと、ことはそう簡単ではありません。
ディープ・ブルーの根幹はデータベースです。データベースの中から考えられる最善の一手を選び出すことはできても、新しい一手を創造することはできません。では、今までに指された手がすべてかというと決してそうではないのです。ヒトは新しい局面に立たされると、今まで思いもつかなかったような手を考え出すことがあります。これが、いわゆる「閃き」です。この閃きこそ人間の脳とコンピュータの根本的な違いなのです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『知らないと損する先端技術の大常識』という本に「コンピュータが『脳』を超える日」が載っている。
1997年、IBMのスーパー・コンピュータ「ディープ・ブルー」がチェスの世界チャンピオンであるゲイリー・カスパロフ氏と対戦して勝った。
チェスと将棋を比べると、チェスは取った駒が使えないのに、将棋は取った駒を又、使えるので、将棋の場合はそんなに簡単にチェスのようにならないだろうと思っていた。
2010年10月、東京大学の将棋プロジェクトの「あから2010」が清水市代女流王将と対戦して勝った。
あから2010は169台のコンピュータを並列化したクラスターマシンだ。これに最強レベルの将棋プログラムを4種類搭載し、これらの合議によって指し手を決めているのだそうだ。
去年の7月、NHKサイエンスZERO』「ヒトの謎に迫る(10) 脳の不思議」を観た。
人間ドックなどで使われるMRIの中でプロの棋士たちに将棋の手順を考えてもらい、その時の脳の動きを追う。
プロの場合、「脳の前頭連合野」と「大脳基底核」が活発に働いている。羽生名人の場合は「前頭連合野」の他に、一般のプロにはない「嗅周皮質」、「網様体」が活発に働いていることが分かった。
羽生名人の場合はプロの中でも「閃き」が異なるのだそうだ。
コンピュータといってもたかが機械。データベースにいくら知識を詰め込んでも、羽生名人のような「閃き」があるわけじゃない。
と、思うのだが、本当はどうなんだろう。