じじぃの「人の生きざま_54_野茂」

野茂英雄 - あのひと検索 SPYSEE
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野茂 メジャー17奪三振 動画 YouTube
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野茂 メジャー オールスター (NOMO HIDEO / Major All star) 動画 YouTube
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野茂英雄 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
野茂英雄(のもひでお、1968年8月31日 - )は、大阪府大阪市港区出身の元プロ野球選手(投手)。
【選手としての特徴】
大きく振りかぶってから背中を打者に向ける独特の投法は「トルネード投法」と呼ばれ、最速97mph(約156km/h、日本での最速は151km/h)の伸びのあるストレートと2種類のフォークボールが大きな武器である。
現役時代は奪三振の多さから「ドクターK」の異名をとった。2000年代にはカーブ、スライダー、ツーシームなども交えるようになり、引退前の2008年にはワインドアップを封印し技巧派となった。生涯成績の3122奪三振は歴代の日本人投手で第4位、また、通算3000イニング以上投げた日本人大投手の中で、投球回数を上回る奪三振をあげた唯一の投手であることからも、「奪三振」こそが彼の代名詞といえる。
メジャーリーグ時代】
オフに右ひじの遊離軟骨除去手術を受けて迎えた1998年は、4月28日の対ミルウォーキー・ブルワーズ戦で日本人メジャー1号本塁打を記録(野茂はこのホームランを含め、メジャー時代に4本のホームランを打った)。しかし、シーズン途中でニューヨーク・メッツにトレードされた。1999年、開幕直前にメッツから解雇され、シカゴ・カブスマイナー契約。さらに、カブスからミルウォーキー・ブルワーズにトレード。2000年、ブルワーズからデトロイト・タイガースにトレード。日本人初の開幕投手になり勝利した。
2001年、タイガースからボストン・レッドソックスにトレード。4月4日、オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズでの対ボルチモア・オリオールズ戦で1996年に次ぐ2度目のノーヒットノーランを達成。両リーグでのノーヒットノーランノーラン・ライアン以来メジャー史上4人目。20世紀、21世紀と世紀をまたいで記録したのはメジャーの歴史で野茂とランディ・ジョンソンだけ(ランディ・ジョンソンの場合は完全試合)である。

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『こいつだけは許せねえ―世間に代わってワルを撃つ』 安部譲二/著 日本文芸社 1996年年発行
外国人との付き合い方教えます 野茂に見た他人を思いやるやさしい心 (一部抜粋しています)
オールスターゲームの野茂選手をテレビで見ていて、オレはうれしくて涙をボロボロこぼした。
スプリングキャンプの頃は無愛想にムッツリしていて、「あれではどうなることか。いたたまれずに、すぐに日本に帰って来るのではないか」と心配したのが、別人のように朗らかに明るくなっていたから、オレは安心した途端に涙腺がゆるんだのだ。
ユニホーム姿の少年たちにほほ笑んでハイタッチをしてあげる野茂英雄
最初のイニングを投げ切って、ベンチに戻った野茂にタオルをボクシングのセコンドのように使って、パタパタと風を送ってやるメジャーリーガー。
無愛想にムッツリしていたスプリングキャンプの野茂は、もうどこにもいなくて、微笑をたたえた親しみやすい野茂英雄が、楽しそうにオールスターのグランドにいたのだ。
わずかの間に、野茂英雄は精神的に急成長した。
今の野茂は、白人や黒人やヒスパニックのメジャーリーガーの中に溶け込んでいる。
もう大丈夫だ。
疎外され、心労にくたびれ果てて、日本に悄然(しょうぜん)と戻ってくることは、もう考えられない。
しかし、日本に生まれ育った日本人が、外国人の中で暮らすのは、本当にむずかしいことをオレは知っている。
日本と言う国の習慣や常識は、住んでいる日本人にはわからないが、とてもとても特殊なのだ。
外国では、お愛想笑いなんてものはない。
ただ意味もなくほほ笑んでいれば、男ならホモ、女なら"おさせ"だと思われてしまう。
日本人はいつでもお愛想笑いをするのだが、外国人は理由がなければほほ笑まない。
こんなことはそれこそ無数にある。
そんなカルチャーギャップのようなことに、何回も出喰わすと、日本人はそれだけで、外国人と付き合うのが気が重くなってしまう。
こんなことを偉そうに言うオレも、御多分に漏れずそうだった。
「習慣も常識も、礼儀作法もすべて違うから、外国人と付き合うのはしんどくてたまらない」とこぼす日本人が多い。
けど、それは大げさに言うほどのことは、実はないのだ。
プロ野球選手の野茂英雄も、わずかの間に見事にメジャーリーガーの中に、溶け込んだではないか。
日本人には慣れないナイフとフォークの使い方も、そんなに神経質になることはない。
以前、こんな話を聞いて、オレはすっかり心が軽くなったことがある。
幕末に徳川幕府が、咸臨丸でアメリカに送った使節は、長い刀を腰に差して、頭の上にはピストルを載せていたので、アメリカ人は大いに驚いた。
ちょんまげを、ピストルだと思ったらしい。
最初に受けた野蛮人という印象が、「偉大な東洋の紳士」と変わるのに、そんなに時間はかからなかったという。
その当時のお侍は、堂々と自分たちの日本式の礼法を通して、アメリカ人の尊敬を得たのだ。
他人を思いやって、深いを与えない心が礼法の精神で、こんなことは、古今も洋の東西も問わない。
外国で無礼失礼な奴は、日本でも無礼で失礼なのだ。
外国人と付き合うのに、気張ったり構えたりすることは何もない。
外国の常識やマナーは、付き合っているうちに自然にわかってくる。
すべての国の人たちに共通して感じ合えるのは、他人を思いやるやさしい心なのだ。
肝腎なこれが欠落していては、どんなにテーブルマナーを身につけても、外国人はおろか日本人同志でも通用しない。
成金日本には、こんな基本的なやさしい心を忘れ果てた奴が大勢いるから、まるで動物園の猿山のような国になってしまった。
野茂英雄は、実に見事にアメリカという国に溶け込んで、堂々と楽しそうにやっているのだが、それにしても日本人はどうしてこんなに無礼で失礼な成り金根性の集団になってしまったのだろう。
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幕末のアメリカ人を驚嘆させた「偉大な東洋の紳士国の男たち」は、死に絶えてしまったのだろうか。
いや、違う。
オールスターゲーム野茂英雄の姿に、オレはその末裔(まつえい)を見た思いがする。自動車交渉の橋本龍太郎さんも、見事に振る舞ったとオレは思ったのだ。
外国人と付き合うのを、尻込みすることは何もない。
他人を思いやるやさしい心だけ持っていれば、それでいいのだ。

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