じじぃの「ガン治療薬続々デビュー?あさイチ」

新薬届ける治験最前線 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=PPPpvL-wIw0&feature=related
卵巣がん患者会からドラッグ・ラグ問題でヒアリング 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=JgzH7t1LhyA&feature=related
サイエンスZERO 「海の生物から探せ! 夢の新薬 開発最前線」 (追加) 2011年10月1日 NHK Eテレ
【ゲスト】神奈川大学教授 上村大輔、東京女子大学教授 黒崎政男 【司会】安めぐみ、山田賢治
今年4月、海の生物からつくった抗がん剤「エリブリン」が日本で認可されました。エリブリンのもとになったのは、ある不思議な性質を持つ海の生物。じっと動かず、体内に多くの微生物が住んでいるため、微生物から身を守る特殊な化学物質をもっていると考えられています。また、別の海の生物からは、骨粗しょう症の治療薬になると期待される物質も見つかっています。化学物質の宝庫・海の生物から新薬をつくる最新研究を追います。http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp361.html
ベバシズマブの化学療法併用かつメインテナンス療法が進行卵巣癌に有効 2010.2.26 日経メディカル オンライン
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/201002/514288.html
ベバシズマブ フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
ベバシズマブ (bevacizumab)は、血管内皮細胞増殖因子 (VEGF) に対するモノクローナル抗体である。VEGFの働きを阻害することにより、血管新生を抑えたり腫瘍の増殖や転移を抑えたりする作用を持つ。分子標的治療薬の一つであり、抗がん剤として使用される他、加齢黄斑変性や糖尿病性網膜症の治療薬として期待されている。
ベバシズマブは培養CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)を用いて産生される。

                                            • -

あさイチ 「ガン治療薬が続々デビューへ!」 2010年11月11日 NHK
【司会】井ノ原快彦(タレント)、有働由美子NHKアナ) 【解説委員】柳澤秀雄 【レポーター】松田利仁亜NHK) 【ゲスト】半田健人(俳優)、益戸育江(俳優)
【専門家ゲスト】小野俊介(東京大学準教授)
▽ガン治療薬が続々デビューへ!
▽トロッコ電車で秋の黒部峡谷
▽秘湯に富山湾の究極グルメ

                                            • -

どうでもいい、じじぃの日記。
11/11、NHKあさイチ』の特集「ガン治療薬が続々デビューへ!」を観た。
大体、こんな内容だった。
今、アメリカやヨーロッパなどではガン治療薬が使われているのに、日本では使われていない薬というのが結構あるんです。どうして、日本では使われないかというと、
薬の保険適用まで
治験 ⇒ 申請 ⇒ 審査 ⇒ 承認 ⇒ 保険適用
この薬が保険適用されるまで治験 ⇒ ・・・保険適用まで10年かかるんです。遅いのはさすがにマズイということで厚生労働省が今年2月から会議を始めました。
そこで海外で安全性が認められるものは治験を行わずに保険適用を確認して、
治験 ⇒ 承認
するという流れになった。これで数ヵ月でやってやってしまおうという会議(厚生労働省の検討会議)が行われているところなんです。昨日6回目の会議が行われたのですが、新たに抗がん剤は認められるのか注目が集まりました。
東京新橋のビルの映像が出てきた。
薬の承認を望む患者団体や製薬会社などおよそ100人が見守る中、審議が行われます。メンバーは医師や大学教授など医薬品の専門家です。
去年2月からガンや難病など患者会からの要望のあったものを一つ一つ検討していきました。その数なんと300種以上。既に14の薬が承認されましたが、その内の3つがガンの治療薬です。
傍聴席でひときわ熱心に耳を傾けていたのは「卵巣ガン患者の会」の片木さん(女性・36歳)です。片木さんが要望していた抗がん剤は5つ、その内2つは8月で認められ保険適用されました。この日は「ベバシズマブ」の承認に期待をかけていました。
片木さん、「ガンになっても本当に生きたいっていう気持ちは切実なので、患者さんのために、私も元患者として再発する不安はいつも抱えていますから、ひとつでも抗がん剤だあるといいと思います」
ベバシズマブは6年前アメリカで開発され、大腸ガンや卵巣ガンの治療に使われています。しかし、日本では大腸ガンの治療にだけ認められているだけで卵巣ガンには使えません。
この薬に望みをかけているのは埼玉県狭山市に住む重野さん(女性・58歳)です。重野さんは2年前卵巣ガンと診断され、手術で卵巣と子宮を摘出しました。一度は回復しましたが去年12月に再発、複数の抗がん剤を試してはどの薬が効果があるか、体に合うのかを探っています。
埼玉県狭山市に住む重野さんが映像に出てきた。
重野さん、「こうやってだんだん悪くなっていっちゃうのと思うと、死がこの辺にいるって感じかなってね」
重野さんが試した一つ目の抗がん剤は5ヵ月使ったものの効果はありませんでした。次は2種類の抗がん剤を併用しましたが、アレルギー症状が出てしまい断念しました。次に試した抗がん剤は効果が現れませんでした。
抗がん剤は使い続けると耐性が出来、効果がなくなります。
病院の先生からは効果が期待できる薬は2つしかないと言われています。ベバシズマブに期待がかかりますが、個人で輸入すると月に80〜100万円もかかってしまいます。
再び東京新橋のビルに映像が戻る。
審議の末、ベバシズマブはすぐに承認とはなりませんでした。海外の使用実績が十分でないと判断されたためです。
片木さんが重野さんに電話を入れる。
片木さん、(電話)「今年の夏に保険適用がついた2つの薬もあるので、希望をつないで」
安全性が確立されていないとされたベバシズマブは現在行っている治験の結果を待って承認を目指すことになりました。
片木さん、「助ける薬があるのに何で使えないのという、本当に怒りと悲しみと。でも絶望して文句を言っているだけじゃ進まないから、自分ががんばらないと」
東京大学準教授の小野俊介先生が解説する。
松田 なぜ、ベバシズマブが認められないかというと、まず海外で使用されているデータが不十分ということと、日本でも治験が行われているところなのです。この治験でデータが集まった後では通常よりも早く(申請 ⇒ 審査という段階をスキップして)保険適用にまで進むということです。
柳澤 見直しってどれくらいかかるんですか。
松田 来年年明けには、いつから使えるのか、はっきりしてくるんだろうということなんです。
有働 アメリカでは大腸ガンでも卵巣ガンでも使われているのに、なぜ日本ではダメなんですか。
小野 薬の承認というのは使い方ごとに承認がいるんです。確認することでよりよく患者さんが使えるというバランスを考えないといけない。
柳澤 新薬の開発って、今半年ペースぐらいで新しい薬がどんどん出ているというのに、それを保険適用するまでに10年かかるんじゃ新薬ではなくなってしまいますよね。
井ノ原 なぜ今、ちょっと早めようという動きになってきたのですか。
小野 ここ数十年ですけど、欧米からの遅れが目立ってくるようになって、患者さんもひどい目に会ってきた。それを一挙に解消しようということで厚生労働省がこういう動きをとっているわけです。
有働 日本のかかえるこれからの課題は。
小野 保険適用までの時間と患者さんが待っている時間のジレンマをどうするか。欧米では治験の段階でも患者さんに薬が渡る制度が整備されています。
じじぃの感想
「欧米では治験の段階でも患者さんに薬が渡る制度が整備されています」
じじぃも数年前、潰瘍性大腸炎と診断された。「ベバシズマブ」は約5年前に既に夢の大腸ガンの薬として話題になっていた。
それが今頃、日本で承認がどうだとか騒がれている。
こんなことだから、どっかの国との競争に負けるわけだ。