じじぃの「ちょっと変だぞ!日本の自然・ふるさと激変」

サキグロタマツメタの駆除
アサリの不漁のため潮干狩りが中止に追い込まれた宮城県鳴瀬町の東名浜海岸で、石巻専修大の専門家らの現地調査が行われ、アサリの天敵である外来種の巻き貝「サキグロタマツメタ」による大規模な食害が発生していたことが分かった。
http://mirabeau.cool.ne.jp/shiohigari/tonahama.html
カワヒバリガイ情報(関東版)
カワヒバリガイは中国・朝鮮半島を原産とする二枚貝で、大発生すると水道や用水施設のパイプなどを詰まらせ、その運用を妨げることで知られています。また、新たな地域に侵入することでその地域に元々生息している生物に影響を及ぼすことが懸念されており、分布や被害の拡大に警戒が必要な生物です。
http://web.mac.com/itokensan/kawahibari.html
クリンソウ 日光千手ヶ浜 2010 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=pqLe422V7dI
メダカのがっこう:佐渡のトキ野生化支援
平成20年9月25日、佐渡の空にふたたび10羽のトキが舞いました。メダカのがっこうがトキが野生復帰できるような生きもの環境を取り戻すために、佐渡の「トキの田んぼを守る会」の農家さんとかかわりはじめて7年。なんとも感動的なシーンでした。佐渡市では、現在、ふゆみず田んぼの団地化事業にも乗り出しています。
http://www.npomedaka.net/project_sado.html
『むしコラ』 カシノナガキクイムシ
http://column.odokon.org/2007/0327_180100.php
『ちょっと変だぞ日本の自然 大ピンチ!ふるさと激変スペシャル』  2010年8月18日 NHK
【司会】三宅裕司礒野佑子 【リポーター】阿藤快優木まおみ東貴博 【語り】首藤奈知子、滑川和男
【コメンテーター】兵庫県人と自然の博物館・館長 岩槻邦男
身近な自然で起こる変化から環境問題を考える「ちょっと変だぞ日本の自然」。5年目の今年は、私たちが抱く日本の原風景「ふるさとの自然」に注目する。いわゆる里地・里山だ。
これまで日本人は自然と共に暮らし、適度に自然に介入してきたことで、独特の豊かな生態系を築き上げてきた。しかし人と自然とのかかわり方が変化する中で、「ちょっと変」な事態が次々と起きている。謎の立ち枯れが進行する雑木林、イノシシに乗っ取られた竹林、キツツキばかりが目につくようになった森、アサリがいなくなった潮干狩り場…。
今年は、国連が定めた生物多様性年。多様な生息環境、多様な生物種、地域ごとの多様な特色を大切にすることがうたわれている。今回の番組では、日本の自然の中でも多様性豊かなふるさとの自然に注目し、そこで起きているちょっと変な現象を見つめ、私たちの自然について考えていく。
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200091008190030139/
どうでもいい、じじぃの日記。
8/18、NHK 『ちょっと変だぞ日本の自然 大ピンチ!ふるさと激変スペシャル』を観た。
大体、このような内容だった。
宮城県石巻市から阿藤快さんがレポートする
石巻と言ったら「アサリ」。ところがアサリに異変、アサリがいなくなってしまった。
潮干狩り場の砂浜はアサリが採れなくなって閉鎖。阿藤さんが一生懸命砂浜でアサリを探す。「あったあった。あれ、中身が空っぽ」
殻に芸術的に見える穴が開いています。アサリを襲った謎の正体は「サキグロタマツメタ」。阿藤さん、「ナメクジみたいなヤツ」
およそ、2日で1つのアサリを食いつくす。20年前から日本のアサリを補うため中国、韓国のアサリを移植した。その中にサキグロタマツメタが混入していた。
アサリを包み込み、直径2〜3ミリの穴をあけて捕食する。干潟の"ブラックバス"とも呼ばれている。一匹のメスから1000〜4000個の卵を産む。漁民のみんなでサキグロタマツメタの卵を採集して捨てる作業を始めた。
スタジオでサキグロタマツメタを試食。三宅さん。「コリコリしてうまい」。中国のアサリはなぜ被害が出ないのか。それは中国ではサキグロタマツメタの天敵であるカニがいるためとか。
●変ニュース1
アメリカのミシガン湖に「ゼブラガイ」が大量発生。非常に繁殖力が強く、どこにでも堅いものに定着する。電力発電所地方自治体上下水施設の入水口に沢山繁殖すると、取水が不可能になり、さまざまな利水施設の運用・管理に莫大な影響を与える。今の所これと言った対処法がない。
日本の場合、ゼブラガイに似た「カワヒバリガイ」が被害を与えている。これも原産は中国とのこと。
日光国立公園から優木まおみさんがレポートする
日光国立公園の奥日光。観光客がカメラを向けている先にあったのは、一面の花畑。ここは人気のスポットになっている。
1990年代の映像が流れる。1990年代には無かった「クリンソウ」が大群落を作って見事なお花畑に変わった。映像に今度はニホンシカが出てきた。シカが好きな草だけ食べた。食べない草、クリンソウが残った。
もともと、日光は多様な自然環境でクリンソウだけが群生する環境ではなかったが、シカが生態系を変えてしまった。蝶なども昔69種いたのが26種に減ってしまった。また、シカは冬など食べ物が無くなると、木の皮を食べる → 木が枯れる → カミキリムシが増える → キツツキ系の鳥が増える。という自然破壊が起きている。
シカが増えた原因として①雪の減少 ②周辺の緑化 ③天敵の不在
コメンテーターの岩槻さん、「シカが増えることで生態系の多様性が崩れてきた」
●変ニュース2
衝撃。水面を歩く鳥。水草が水面近くまで伸びている。実際は鳥は水草の上を歩いている。
琵琶湖の一部で一面ぎっしり水草が生い茂っている。水草を掻き集め、トラックで捨てる作業が映像に出てきた。
コメンテーターの岩槻さん、「水草が増えている原因は生活排水などの水質の悪化で湖が富栄養化したためです」
新潟県佐渡市から東貴博さんがレポートする
東さんが佐渡で"ちょっと変"を探し始めた。トキが2羽、発見。実はこれはトキの模型。
今から2年前に放されたトキが20羽ほどになった。もともと田んぼだったところが減田などで藪(ヤブ)に変わってしまった。
東さん、「田んぼが自然に返るというのはいいことじゃないですか」。人間が耕した田んぼにはドジョウ、カエルなどの生き物がいて、トキを育ててきたのです。
スタジオで、司会の三宅さんが説明する。
自然 → 人間が手を加える → 里山
里山は永続可能な生物多様体に変えた。
●お笑いの若手がレポートする
今、人が手入れをしなくなって田んぼが藪などの雑木林に変わっています。この雑木林で大変なことが起きています。
村の人、「追いかけてきます」。お笑いの若手が夜、見張っていると、「おお。これは」。その正体はイノシシ。
繁殖力の強い「竹」は雑木林を竹林に変えていった。
山々の映像が出てきた。専門家の人、「あの山々でところどころで枯れている木があるのが分かりますか」
幹のあちこちについている白い塊、「木くず」。木の中に「カシノナガキクイムシ」が棲みついている。
昔、成長した「なら」の木は人によって薪炭林として伐採されていたが、放置されるようになり木が太くなった「なら」の木にカシノナガキクイムシが穴を開け中に棲みつき幼虫を育てるようになった。
専門家の人、「原因は人間が木を切らなくなったからと言われています」
幹が細い木にはカシノナガキクイムシは棲みつかない。人間が手入れを止めてしまったために起きている。
●メダカの映像
福井県青森県のメダカが出てきた。福井のメダカのオスは青森のメダカと比べて色彩が強い。福井は青森より暖かいので繁殖する期間が長い。その分、オスがメスに求愛する期間が長いのでオスがメスに気にいれられるように変化したのだとか。生物多様性が大切とのこと。
●スタジオで
東さん、「自然というのは放っておいても、と思っていたが、人間が手を入れて自然を守るということが大切なんですね」
佐渡で子どもたちがトキのために田んぼを耕している映像が流れた。
ナレーター、「トキを守るために運動が始まっています。みんなトキのために、人の手が入らなくなった田んぼを耕しています」
じじぃの感想
「自然はそんなにヤワじゃない」
しかし、いったん破壊された自然が元の豊かな自然に戻るには約500年かかるのだそうだ。
昔見たメダカが見られなくなって、久しい。