じじぃの「未解決ファイル_82_ティラピア」

マウスブルーダー フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
マウスブルーダー (mouthbrooder) とは一定期間親が子を自らの口の中で育てる種類の生物のこと。またそのような形態をマウスブルーディング (mouth brooding) または口内保育と呼ぶ。両生類ではダーウィンガエルが代表的なマウスブルーダーとして知られる。魚類では淡水魚・海水魚問わず様々な種類の魚がそれぞれ異なる進化の過程で口内保育を行うようになり、その保育形態もいくつかのパターンに分かれる。
【マウスブルーダーの例】
マラウィ湖産のシクリッドの繁殖行動は、特徴的である。メスは産卵後、敵に狙われないよう、直ちに卵をくわえる。一方、ペアとなったオスはメスの眼前に自らの尻ひれをつきだす。この尻ひれには、「エッグスポット」と呼ばれる卵と同じような外見の斑点があり、メスはこれも卵と思い口にくわえようとする。このとき、オスは放精し受精が行われる。オスとメスは、この一連の行動をお互いがお互いを追いかけるように回転しながら行う。この行動は、ペアさえ形成されれば、水槽内でも容易に観察可能である。

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ティラピア Google 検索
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『奇妙でセクシーな海の生きものたち』 ユージン・カプラン/著、 土屋晶子/翻訳 インターシフト 2007年発行
奇妙な魚 (一部抜粋しています)
スーパー・フィッシュになる
エスは・・・・そして、5つのパンと2匹の魚を取り、
天を仰いで賛美の胃の魯を唱え、
パンを裂いて弟子たちにお渡しになった。
弟子たちはそのパンを群衆に与えた。
すべての人が食べて満腹した。・・・・
食べた人は、女と子供を別にして、男が5000人ほどであった。
                     −−マタイによる福音書14章
エスが人々に与えた魚はティラピアと総称される魚の一種で、おそらくガラリアティラピア、ブルーティラピアだったのだろう。ガリラヤ湖(ローマ帝政時の呼び名「ティベリウス湖」がその後、使われるようになる)の食用魚と言えば、まずこれらの魚が挙げられる。現代に生息するティラピアのほとんどの種類は、もともと東アフリカの大地溝帯で生まれた。大地のこの大きな裂け目の北端に、ティベリウス湖は位置する。グランドキャニオンのなかにある湖と同じように、谷底のえぐれた部分に上方から流れてくる水がたまってできた湖だ。無数の魚をはぐくむ母なるヨルダン川ガリラヤの緑の丘(ここで、イエスが群衆に食べ物を与えた)のあいだをぬって、湖へと流れ込む。イエスを乗せた漁師(のちの使途ペトロ)の船が魚をとりに漕ぎでるのもこの湖だ。
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口のなかで交配し、育てる
オスはとうとうメスを巣へと誘い込んだ。繁殖のプロセスは頂点に向かう。メスは約200個の卵を産む。そして、その卵を拾いあげ、自分の広げた口のなかにしまう。彼女はまだ卵が小石のあいだに落ちていないかと探す。やはり、3、4個残っていた。それを拾おうとするメス。しかし、卵だと思ったものは、実は卵の奇妙なレプリカだった。オスのしりびれには、「エッグスポット」と呼ばれる卵模様ができている。メスはそれを卵と勘違いし、しりびれを強く引っぱった。それが合図となって、オスがメスの開いた口のなかに精子を出す。膣や輸送管ではなく、口のなかなのだが、卵は一応、メスの体内で受精する。
卵は、メスの(子宮ではなく)口のなかで守られて、1、2週間後に孵化(ふか)する。「出産」のとき! 稚魚がメスの口のなかから勢いよく飛びでてきる。無数に集まった小さな点のようなものの群れが泳ぎはじめる。メスの口から水中にどっと現れたとき、彼らはもう自分で食べられるぐらいには成長しており、危険なプランクトンがうようよいるなかで逃避行動もとれる。ほかの多くの魚の卵が非常に小さい子どもが、プランクトンのジャングルに入るときは、次々に殺される運命が待ちうけているのとは対照的である。ティラピアの稚魚たちは「正の接触走性(訳註:からだを壁などに接触さえたがる、生まれながらの性質)」を示す。彼らはメスの横腹を押さんばかりにして、くっついている。稚魚たちは危険がせまると、子宮に似た母親の口のなかに暗雲が入っていくように、いっせいに避難する。ティラピアの親が卵をかえし、産まれた子どもを保護する様子は、人間の子育てとよく似ている。さまざまな湖で急激に数を増やしていけたのも、彼らの種が幼生を手厚く守るからだろう。地球上で人間の数が爆発的に増えているのも同じ理由だ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『奇妙でセクシーな海の生きものたち』の本の中に、口の中で子育てする魚のことが書かれている。
水族館でもよく見られる。
一般に魚の卵から成魚に育つ確率はかなり低いようだ。
マンボウなんかは産卵数約2億個でそのなかで成魚になるのは2匹程度だという。
クロマグロは産卵数約100万〜1000万個でそのなかで成魚になるのは10匹程度といわれている。
このティラピアの場合、200個の卵を産んで、成魚になるのはどれぐらいだろうか。
母親の口に比例するのか。大きくなると口の中に入りこめないのが出てくるだろう。それでも成魚まで育つ確率はかなり高いはずだ。
じじぃが気になったのは「口のなかで交配し」というやつ。
スケベじじぃの行き先はやっぱり、こんなとこでした。