じじぃの「未解決ファイル_74_小笠原諸島」

小笠原母島のザトウクジラ 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=UiiPqtaM5vA
首都圏スペシャル 「小笠原諸島 いのちの森と海」 (追加) 2011年6月17日
【主演】作家 C・W・ニコル 【語り】森山春香 【朗読】小林清志
世界自然遺産に登録される見通しとなった小笠原諸島。東京から南へ1000キロ、太平洋上に浮かぶ亜熱帯の島々には独特の生き物が生息し、クジラの楽園としても知られてきた。旅人は作家のC・W・ニコルさん。クジラの専門家として知られるニコルさんがザトウクジラの群れに遭遇!! 小笠原にしかいない“ある生き物”を探して森にも入ります。
http://www.nhk.or.jp/shutoken/osusume/201163_5.html
BS朝日- 世界遺産に一番近い島 奇跡のワンダーランド 小笠原5つの不思議』 2010.1.30 BS朝日
山本太郎さんが、2011年には世界自然遺産に選ばれる予定の小笠原へ。東京・竹芝桟橋からおがさわら丸で25時間半で、人口2,000人の父島へ。毎年12〜5月に出産と子育てにやってくるザトウクジラを船上からウオッチング、潜った後に出来る波紋のリング、尻尾を挙げて反動で深く潜るフルークアップダイブ、豪快なジャンプのブリーチング、尾を海面に打ち付けるテールラップ、長い胸ビレで海面を叩くペックスラップ、尾の裏の模様でこれまで500頭を識別。舳先に集まり回転ジャンプするハシナガイルカの群れ、水面で呼吸するウミガメ、水面のマンタも。今回特別許可をもらい水中撮影、山本さんもスノーケリングで母子クジラや一緒に泳ぐイルカを目撃。小笠原は一度も他の島と繋がった事のない海洋島なので固有の動植物が豊富。島全体が天然記念物に指定されている南島では、日に100人まで入島を制限、外来種を持ち込まないよう靴底を洗って上陸、定められたルートを歩いて扇池へ。二見港にもスギノキミドリイシがびっしり。山本さんはフルフェイスマスクでダイビング、どこまでも続くナガレハナサンゴの群生、クシハダミドリイシの巨大なテーブルサンゴ、アザミサンゴ、ハマシコロサンゴ、ノウサンゴの仲間、ナンヨウブダイ、シチセンチョウチョウウオ、レンテンヤッコ、ホシゴンベ、固有種のユウゼンやアカイセエビ、2mのシロワニ、ピクミーシーホースなど。
http://www.bs-asahi.co.jp/ogasawara/index.html
ザトウクジラ フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
ザトウクジラはクジラ目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科に属するヒゲクジラの一種。
個体数の減少から1966年に商業捕鯨が禁止されている。
【生態】
ザトウクジラは地域毎に集団を形成している。集団でまとまって移動し、集団間では交流がほとんどない。 北半球にも南半球にも存在する。夏は極の近くで主に捕食をし、冬は赤道迄は行かないが(北半球ならハワイや沖縄・小笠原あたりの)温かい海域迄移動し出産・繁殖・子育てをし、また春になるに連れ極の方に移動するという回遊生活を送っている。
ザトウクジラはブリーチングとよばれる大きなジャンプをする。何故ブリーチングをするか判っていない。寄生虫を落とす為、子供をシャチから守る威嚇の為、コミュニケーションの手段、単に楽しんでいるなど様々な説がある。
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ザトウクジラは歌を歌うクジラとしても知られている。他のクジラも求愛などの際に声を出すことはあるがザトウクジラの歌は他のクジラと全く異なる。歌は1曲数分から30分以上続くが、何曲も繰り返して歌う。最長で20時間程の繰り返しが観測されている。歌の構造はよく研究されており、「歌」はいくつかの「旋律」の組み合わせから成り、ひとつの旋律は「句」の繰り返しであり、ひとつの句はいくつかの単位を並べたものからなる。このため、ザトウクジラの歌は、人類以外の動物による階層構造の利用の例として議論になっている。歌は地域毎にみると、同時期のものはクジラ毎の差異はわずかでしかないが、時とともにどんどんと変化してゆく。また、繁殖する地域によって歌い方にも特徴があり、他の地域のザトウクジラには歌が通じない。なお、この歌はボイジャー1号、2号に積み込まれた地球外知的生命体宛てのレコードにも録音されている。

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『イルカ・クジラ学―イルカとクジラの謎に挑む』 村山司/森恭一/中原史生/編 東海大学出版会 2002年発行
1枚の写真からイルカやクジラの移動を探る (一部抜粋しています)
索餌海域との移動
小笠原や沖縄に回遊するザトウクジラの夏の索餌場についても、アラスカからカリフォルニアにかけての各索餌場との照合作業がいくつかのプロジェクトによって進められている。なかには、日本、アメリカ、カナダ、メキシコの16の研究グループがそれぞれのフィールドで収集した個体個別用の写真を持ち寄って、3つの繁殖海域(日本、メキシコ、ハワイ)とカリフォルニア南部からアリューシャン列島にかけての北米西海岸にある8ヵ所の索餌海域の照合作業をいっぺんに試みるといったビッグプロジェクトもある。これらのプロジェクトでも数千枚におよぶ写真の照合が行われており、これまでに3頭のクジラの移動について判明した。1990年4月と91年3月に小笠原で個別識別されたザトウクジラは、1991年8月にカナダのバンクーバー島の沿岸にいるところを確認された。この個体は1993年3月に小笠原に再度出現し、さらに95年7月にはアメリカのワシントン州の沿岸に移動していたことが確認されている。残りの2頭も小笠原で個体識別されたクジラで、アラスカ湾西部のコディアック島、カナダ北部ブリティシュコロンビアで再発見された。現在のところ、沖縄のザトウクジラの索餌海域への移動に関する情報は自然標識法からは得られていないが、人工標識法(体内型の標識銛)による調査では、アリューシャン列島東部で標識されたザトウクジラのうち6頭が沖縄で捕獲された記録がある。同調査では小笠原で標識されたクジラのうちの1頭がアリューシャン列島東部で捕獲されている。
これらの結果から、小笠原や沖縄に回遊するザトウクジラの索餌場はアラスカからカナダにかけての海域であると断言するには、実は無理がある。比較した写真の数に比べて一致した写真の数がきわねて少ないのである。確率的に見て、小笠原や沖縄に回遊するザトウクジラの主たる索餌場はアラスカやカナダではないとの解釈をせざるを得ない。では一体どこなのかというと、北海道から千島列島、ベーリング海西部である可能性が高い。かっての補獲データから、これらの海域にザトウクジラが分布することは大いに考えられるし、距離的に見てもアラスカやカナダに行くよりは近い。しかし、これらの海域の最近のザトウクジラの出現状況については、地理的にも政治的にも調査が容易でない海域であり、ブラックボックスとなっている。それでも最近は少しずつではあるが調査の機会も生まれているので、小笠原や沖縄のザトウクジラの索餌場が明らかにされる日も、そう遠くないのかもしれない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
1/30、「世界遺産に一番近い島 奇跡のワンダーランド 小笠原5つの不思議」を観た。
世界自然遺産の登録に向け準備が進む小笠原諸島(東京都小笠原村)の 目玉はホエールウオッチングだ。
ホエールウオッチングシーズンは2月から4月までがピークで、5月上旬ごろまで見られるそうだ。
ザトウクジラのジャンプが見られるとのこと。
北太平洋のクジラは冬季の繁殖期には小笠原諸島琉球列島、ハワイ諸島、メキシコ沿岸の周辺海域に分布し、夏季の索餌期にはアラスカ湾やベーリング海カムチャッカ半島沖、オホーツク海に回遊する。
東京から小笠原まで船で約25時間。東洋のガラパゴスと呼ばれ、ほとんど人間の手が入っていない場所が、日本に存在するのだ。
この小笠原諸島は人類最後の楽園の一つなのかもしれない。