じじぃの「新聞が消えた日!世界ドキュ」

Goodbye, Colorado : Rocky for sale The Rocky Mountain News Published February 27, 2009
http://www.rockymountainnews.com/news/2009/feb/27/goodbye-colorado/
『世界のドキュメンタリー』 新聞が消えた日▽報道の未来は? 7月20日 NHK BS
世界のドキュメンタリー◇ロッキー・マウンテン・ニュースの元新聞記者の目を通して、ジャーナリズム先進国アメリカで起きている新聞の危機を見詰める。2月、コロラド州デンバーの名門地元紙ロッキー・マウンテン・ニュースが創刊150年を目前にして廃刊になった。ピュリツァー賞を何度も受賞するなど、その報道内容が高く評価されてきた新聞だった。インターネットの普及と読者離れ、広告が集まらなくなる現実、経済危機、ライバル紙との不毛な競争など、さまざまな要因から存続を許されなくなる新聞の現実が、ロッキー・マウンテン・ニュースの廃刊から見えてくる。その結果、失ったものは何なのか、そしてジャーナリズムの未来はどうなるのか。
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/090711.html
どうでもいい、じじぃの日記。
12/23、再放送だったが、NHK BS 「世界のドキュメンタリー 新聞が消えた日▽報道の未来は?」を観た。
2009年2月、コロラド州デンバーにある新聞社『ロッキー・マウンテン・ニュース』(「ロッキー」)は今年4月に創刊150周年を迎えるはずだったが、廃刊になった。コロラド州で最も質の高い新聞社だった。
ロッキーの調査報道記者だったローラ・フランク(女性)は、かってコロラド州にあった核施設「ロッキーフラッツ」の取材を続けていた。
「ロッキーフラッツ」では、1952年の稼働から1989年まで、ハ ンフォード核施設などから搬入されたプルトニウムを加工して、主 に水爆の起爆装置のプルトニウム・ピットを生産してきた。当時、ここで働いていた労働者は放射能の危険を知らされずに働いていた。今は更地になっているが雨が降ると地下からの汚染物質が表に出てきたりして、がんになる人が多い。
実態を知っているはずの政府の対応が遅い。
1859年の創刊号の第1面には、ペリー提督が日本を開国させたという記事が載っている。「ロッキー」の創刊号が出た1859年は横浜港が開港した年だった。
2000年にはコロンバイン高校の銃乱射事件の特集で銃社会の危険を訴える記事で、また2005年にはイラク戦争で、部下の家族に死亡を告げにいく上官の苦悩を描いた「最後の敬礼」という記事でピューリッツァ−賞を受けた。
1992年頃、デンバーは大躍進した。その当時、デンバーには「ロッキー」とライバル社「ポスト」があった。この2社が競争することで質が高められると考えられた。
発行部数が多いほど広告が集まりやすい。過激な値下げによる価格競争がお互いの足をひっぱるようになっていった。
しかし、2005年頃から様子が変わってきた。インターネットが普及し始めた。インターネットが津波のように新聞社を襲ってきた。若者は新聞を取らなくなり、新聞社の広告収入はほとんど無くなった。新聞の競争相手はライバルの新聞社ではなく、インターネットだったのだ。
2009年1月にライバル社「ポスト」が経営危機にあることが分かり、ライバル社が無くなれば生き残れるのかもしれない。
しかし、2月26日に、突然明日で廃刊するという通達があった。記者等従業員には「君たちの責任ではない」と伝えられた。
最終版「Goodbye, Colorado」
新聞が消える。これはアメリカ各地で起きている現象なのです。
新聞が消えるようになって、汚職が増加した。
「ロッキー」の親会社の「スクリプト」は傘下にあった4つの新聞を廃刊にした。「スクリプト」の社長は言った。「いろいろメディアがあるが、確かなことは新聞ビジネスにはもう未来がないということだ」
その後、「ロッキー」の記者がインターネット上での新聞を作ろうとした。月5ドルの読者を5万人獲得できればスポンサーが付くかもしれない。しかし、3000人しか集まらなかった。
ローラは発表の場をネット上の非営利報道団体NPOに求めた。
核施設で働いていたウォルフさんが、がんで亡くなった。
政府が家族に送った死亡診断書には放射能の影響については書かれていなかった。政府は事実を隠している。
新聞の廃刊によって、報道の質が落ちていく。
金を払ってでも、見たいとう報道が必要なのだ。
ジャーナリズムの未来は、いったいどうなっていくのでしょうか。
じじぃの感想。
この「新聞が消えた日」を観るまで、新聞社がこのように厳しい現実にあるとは思っていなかった。
もしかしたら、日本の新聞社も水面下で・・・・。
「強いものが生き残るのではない。周りの環境の変化に対応できるものだけが生き残る」
しかし、「悪貨が良貨を駆逐する」という言葉もある。