じじぃの「おっかない漢字」

 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=78aDXKlLXQo&feature=related
『雑学全書』エンサイクロネット 光文社 2000年発行
なぜ、テレビは「制作」で映画は「製作」なのか?
同じ映像作品を作るのでも、テレビは「制作」といい、映画は「製作」と表記されることが多い。
本来の言葉の意味からすれば、「制作」には「ととのえる」という意味があり、いかにも芸術作品を創造的に作るというニュアンスがある。一方、「製作」は鉄やモノなどを「こしらえる」という意味で、創造的なニュアンスはない。
ではテレビ番組を作るほうが、ホントに映画を作るより創造的なのか?
おそらく、テレビが「制作」という熟語を使ったのは、意地悪くいえば映画に対する劣等感の表れだろう。
また、映画関係者が自ら「製作」といってはばからないのは、映画は、作る過程がどれだけ芸術的でも、巨額な製作費を投じて、世界を相手に作品を作るのが仕事。これは「制作」などという甘い世界ではなく、まさしく「製作」こそがふさわしいという自負があるからなのかもしれない。
オカマを漢字で書くと?
男性の同性愛者のことを「オカマ」というが、漢字で書くとどうなるのか?
女性性器を「お鍋」というから「お釜」が正しい? いや、「お窒」のほうがニュアンスが近い。それとも、男である以上、鎌のようなものがぶら下がっているから「お鎌」か・・・・。
残念ながら、いずれも正解とはいえない。
江戸時代、男娼のことを「陰間(かげま)」といった。
それがつまってカマになり、オカマになったというのが正解で、つまり、釜も窒も鎌も当て字にすぎないのである。

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『雑学大王385 身の回りの「謎」がわかる!』 日本雑学研究会 2008年発行
一生懸命は本来どう書き表わしたか
「一生懸命」とは、物事を命懸けで真剣に行うことをいう。この言葉は江戸時代から使われているが、もともとの形は「一所懸命」である。
昔の武士たちは与えられた一ヵ所の土地(一所の領地)を命を懸けて守った。このことを「一所懸命の地」と称した。
近世に至って、その本来の意味が曖昧になり、昔の類似から、「一所」と「一生」が混用されるようになった。現在では「一生懸命」と書くのが一般的だが、本来の形にこだわり、あくまで「一所懸命」と書いている人も少なくない。また辞書の中には、「一生懸命」は「一所懸命」の誤りとしたものもある。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『雑学全書』に「なぜ、テレビは『制作』で映画は『製作』なのか?」がある。
ネットで「テレビ 製作」(まちがい?)をキーに検索してみたら「もしかして: テレビ 制作」が検索結果の先頭に表示された。
「映画 制作」(まちがい?)で検索すると「映画制作、映像制作」などが出てくる。「映画 製作」で検索すると「映画製作、映像製作」として出てくる。
つまり、映画においては「制作」でも「製作」でも受けつけるが、テレビで「製作」は間違いなのである。確かに、映画にはテレビに比べて「物つくり」というイメージが強い。これで正解なのだ。
また、『雑学全書』に「オカマを漢字で書くと?」がある。
オカマ以外にXXXXな漢字にどんなのがあるのだろう。調べてみた。
「まら」。男のあれ。「魔羅、摩羅、末羅」と書く。「ほと」、「みと」は女のあれ。「ほと」は「陰戸」と書く。「と」は「戸・門」の意味だ。中国語で女性器を「逼」と書くらしい。罵倒語とのこと。
『雑学大王385 身の回りの「謎」がわかる!』に「一生懸命は本来どう書き表わしたか」がある。
今は「一所懸命」を「一生懸命」と書くようになったが、ちょっと古い本をみると、みんな「一所懸命」で出てくる。
ネットで「一所懸命」をキーに検索すると「『一所懸命』『一生懸命』どう違うの?」のと混乱しているのがやたらと出てくる。
間違いではないようなのだが、「一所懸命」だと穴掘りでもするのか、というイメージが湧いてしまった。
その他、漢字について調べてみた。
日本生まれの漢字を国字という。「畑」「峠」「働」「鰯」「鱈」「樫」は日本生まれの漢字。「樫」などは中国に「橿(キョウ)」という字があるのにわざわざ「橿」を使わず、「樫」と云う字を作ったのだそうだ。
和製漢語というのがあって
「文学」という漢字は日本生まれの漢語です。
「文学」以外にも、時間、空間、建築、交通、交際、教養、交換、教科書、解剖、経済、精神、立場、商業、図書館、文化、物理、文明、講演、講座、講習、講師、指数、交響楽(森鴎外訳とも)、序曲、序幕、小夜曲、記号、直接、間接、肯定、否定などはすべて和製で、中国にも輸出されています。更にその中の多くの和製漢語が韓国・朝鮮・ベトナムでも使用されていることは誇ってもいいのでは。『漢語外来詞詞典』には、684語以上が紹介されています。
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/bungaku/kanji-k.html
<日本と中国で漢字が違うパターン>
飛行場⇔機場
航空券⇔機票
自動車⇔汽車
汽車⇔火車
携帯電話⇔手機
洗濯機⇔洗衣機
手紙⇔信
(極私的考察) 携帯電話が手機というのもなんとなくわかる気がします。自動車が汽車で、汽車が火車というのも不思議ですね。
http://asiandreamer.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_d85d.html
ちなみに、中国ではSONY⇔SQNY、三菱⇔四菱、三菱⇔花菱、Playstation⇔Polystation、SANYO⇔SANKYO、MTSUBISHI⇔HANABISHI、HONDA⇔HOMDA、YAMAHA⇔YAHAMA、HITACHI⇔HITACCI、KONICA⇔KONKA、SHARP⇔SHARK、PANASONIC⇔PARESONIC、SHISEIDO⇔CHCEDOなんだそうです。
おっかない漢字の話。
白川静さんに学ぶ漢字は楽しい』 白川静/監修、小山鉄郎/編 新潮文庫 2009年発行より。
 「取」は左耳を手で切り取る形。「最」は一番たくさん耳を切り取ったという意味。
 「妾」は「罪」を受けて、額に入れ墨をされた女性のこと。
 「棄」は生まれたばかりの子供を川にすてている形。
 「化」は死人の転倒している姿をあらわしている。
 「真」は不慮の災難で生き倒れとなり死んだ人の形。
 「県」は人の首を逆さまにかけている字形。
世界一受けたい授業!」で「ガイコツから出来た漢字」(武田鉄矢)ってなんだったのですか?
「白」です。外に晒された死体が風化して、白くなった頭蓋骨のことを意味しているみたいです。