じじぃの「未解決ファイル_35_アブラムシ」

レミング 提供: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
レミング(Lemming)は、哺乳綱ネズミ目キヌゲネズミ科ハタネズミ亜科レミング族の動物の総称。和名はタビネズミ(旅鼠)。北極及び北極近辺のツンドラ生物群系に生息する。「集団自殺する動物」として知られているが、それは事実ではない。
レミングに関する伝説と誤解
【誤解の原因と広まり】
この様な誤解が生まれた原因としては、以下のことが考えられている。
・周期的に大増殖と激減を繰り返しており、集団移住の後、激減することから誤解された。
・集団で川を渡ったり、崖から海に落ちる個体があることから誤解された。
・生物は種の保存のために行動するという俗説、1960年代に提唱された個体数調節理論とレミングの逸話の合致。
この誤解が広まった一因として、1958年のウォルト・ディズニーによるドキュメンタリー『White Wilderness』(日本語題:『白い荒野』)が上げられる。このドキュメンタリーでは、レミングが崖から落ちるシーンや、溺れ死んだ大量のレミングのシーンがあるが、カナダ放送協会のプロデューサー、Brian Valleeの1983年の調査によって捏造であることが明らかになった。この他、1991年のゲーム『レミングス』のヒットも一因である、と言われている。

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『トンデモない生き物たち』 白石拓 宝島社 2006年発行
アブラムシが自殺する、どうして? (一部抜粋しています)
しかし、自殺するのは何も人間だけの専売特許ではない。
レミングという北アメリカや北欧にすむネズミの仲間は、気候条件などによって大発生することがある。そんなとき群をなして大移動し、海や川で多くがおぼれ死んでしまう。この異常行動は、群の数が多くなりすぎて、食べ物の不足などでメンバー全員が全滅するのを塞ぐための集団自殺ではないか・・・・というのが、1958年に製作されたディズニーのドキュメンタリー映画『白い広野』によって世間に広まった有名なお話。ご存知の方も多いだろう。
ところが、この話にやらせ疑惑が持ち上がっている。
群が増えすぎたところまでは本当で、そのため新しいエサ場を求めて移動していたレミングの群が崖(がけ)にさしかかり、立ち止まろうとしたのに後続に押されて落ちただけ。それを映画ではセンセーショナルに仕立て上げたのではないかと疑われている。
とはいえ、動物の集団自殺はほかにも例があり、ほとんどの場合くわしいことはわかっていない。クジラやイルカが集団で浜辺に打ち上げられる事件は日本でも珍しくない。地磁気異常のせいだとか、寄生虫によるものだとかいわれるが、真相はいまだ不明だ。
動物の自殺は、何も高等生物である哺乳類に限らない。まさかと疑いたくなるだろうが、昆虫のアブラムシにも自殺行動が見られる。アブラムシは増殖力が強く、食べ物などの条件がよいとあっという間に増える。しかしコロニーのメンバーが増えすぎると、とたんに食糧事情に影響し、コロニー全体が共倒れの危機に。
こんなとき、アリと共生している種であれば、アリがアブラムシを間引きし、蜜の出が悪いものからどんどん食べてしまう。アブラムシはアリの家畜のような存在なので、アリは自分たちのアブラムシ牧場の個体数をいつも管理しているのだ。
では、アリと共生していないアブラムシの場合はどうするのか? 驚くべきことに、日ごろから自分たちをねらっている天敵をわざわざ呼び寄せるのである。
個体数が増えすぎたコロニーでは、アブラムシがフェロモンを分泌し始める。フェロモンとは、同じ種の仲間どうしで生理作用を起こさせる科学物質だが、天敵には、アブラムシがここにいるよという目印にもなる。このような、異種の生物に作用する化学物質をアロモンとかカイロモンといったりする。つまり、生物が分泌する同一の化学物質が同種間に作用する場合はフェロモンといい、異種間に作用すればアロモン・カイロモンと呼ばれる。
アブラムシのカイロモンをかぎつけると、クサカゲロウなどの捕食者が大挙してやってきて、次から次へとアブラムシを食べ、コロニーの個体数が減らされる。このアブラムシの天敵誘因行動は、レミングの例とはちがい、疑いなく、人口を減らすための集団自殺の一種だと考えられている。

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どうでもいい、じじぃの日記。
昔、ディズニーの映画にレミングが崖の上から海に集団自殺するのがあった。自然の摂理がそうさせたのかと感心してみた覚えがある。何のことはない。後ろのレミングに押されて前に突き進んだだけのことだった。
考えてみれば、人間の自殺という行動は深い精神的な思索から出た一つの行動だ。他の動物に自殺などあるはずがないじゃん。
テレビの健康番組でも、ディズニーがやったようなヤラセがあったりするようだから、気をつけなきゃ。
ところが
『トンデモない生き物たち』の本に「アブラムシが自殺する、どうして?」がある。本当かなあ。
「個体数が増えすぎたコロニーでは、アブラムシがフェロモンを分泌し始める」は単に息苦しくなると「息苦しい」という油汗が出てくるだけじゃないの? その「息苦しい」という油汗が他の虫の好みの油汗だったというだけの話じゃないの。
ネットで「動物の集団自殺」をキーにして検索してみた。
「ほんとに自殺するのは一部のクモ、アブラムシ、アリ、そしてミツバチ。クモは母親が自分を子に食わせ、アリとアブラムシでは外敵から群れを守るために自爆する物がいる。ミツバチは刺すと内蔵が飛び出てしまう。ただ、これらの昆虫は群れ自体が一つの個体のように生きている(超個体)とみなせるので、人間で言えば白血球が自殺的に細菌を食うようなもの。人の自殺とはちょっと違う」
があった。
「クモは母親が自分を子に食わせ・・・」
母親の愛はすごいとしかいいようがない。