じじぃの「未解決ファイル_28_ボルトの記録」

Usain Bolt 100m 9.63 Final London 2012 Olympic Games 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=BTgT_H4cR8M&feature=related
世界陸上ベルリン男子100m決勝 ウサイン・ボルト、驚愕の世界新記録9"58 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ClHldiQc-6I
『人体の謎』未解決ファイル 日本博学倶楽部 PHP文庫 2009年発行
「世界記録も頭打ち!?スポーツ選手の肉体に限界が迫っている!」
オリンピックに出場する選手たちの活躍を目にすると、「凄いなあ」と感心すると同時に、肉体のどこが一般人と違うのか、疑問を抱いてしまう。じつは、その答えが明らかになりつつある。
スポーツ選手の体を調べたところ、我々が及びもつかないような、特殊な遺伝子を持った人たちが存在することがわかったのだ。早い話、運動機能にまつわるさまざまな能力差は、遺伝によるものと考えられる。
たとえば走る競技の場合、ある筋肉に特別なタンパク質を作る遺伝子の存在が確認されている。しかも、面白いことに長距離と短距離によってその遺伝子が異なるといいう。
遺伝子変異を研究している東京大学石浦正一氏が、その著書(『「頭のよさ」は遺伝子で決まる!?』 PHP研究所)で紹介しているので、簡単にまとめておこう。短距離に向く筋肉である「速筋(そっきん)」で生成されるのが、α−アクチニン・スリー(ACTN3)という瞬発力を発揮させるタンパク質である。オーストラリア・スポーツ協会の研究チームによると、短距離走者はこのタンパク質を持つ遺伝子を保有しているケースが多かったという。
一方、マラソン選手などの長距離走者はα−アクチニン・ツー(ACTN2)遺伝子を多く備えていた。これは酸素をエネルギー源として持久力を支える「遅筋(ちきん)」で生成される。
つまり、生まれつきどちらの遺伝子を持っているかによって、長距離向きなのか、短距離向きなのかが決められている、というのだ。
さらに、遺伝子の変異で運動能力が高まっているという例もあるという。
腎臓から出るホルモン様物質エソスロポエチン(EPO)の受容体遺伝子に突然変異が起こることがあるのだが、そのとき赤血球が増える能力が備わったケースがあると石浦氏は指摘している。赤血球が増えれば酸素供給量も増える。この遺伝子を備えていると、マラソン選手がよく行なう、高地トレーニングを積んだのと同じような持久力を持つことができるのだ。事実、EPO受容体を持つ家系からはオリンピック選手が多数輩出されており、「オリンピック症候群」と名づけられている。
以上の点を考慮すると、先天的にスポーツに長けた遺伝子を持つ者同士から子孫が誕生すれば、将来的には、現代では考えられないような記録が次々生まれるのではないだろうか?
しかし2008年、ある衝撃的な研究が発表され、スポーツ界に波紋が広がっている。フランスのジャン・フランソワ・トゥーサン氏率いる研究チームが、21世紀に入って以降、スポーツの世界新記録は限界の時代に突入したというのだ。
研究チームが、1896年から2007年までの世界記録を綿密に調べ上げたところ、すでにあらゆるスポーツ選手の肉体的限界は、99%に達しているという。そしておよそ20年後に当たる2027年には99.5%に達し、世界記録の更新は難しくなると試算している。
また、それ以降は、現在100分の1秒単位で計測されている記録を、1000分の1にまでするといった処置がとられない限り、記録更新はなされないというのだ。
果たして、未来隊の限界は、彼らの主張通り到達しつつあるのか?その答えが間近に迫っている。

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100メートル競走 出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
  タイム 風速(m/s) 名前          所属     日付
1 9秒58  +0.9   ウサイン・ボルト    ジャマイカ   2009年8月16日
2 9秒71  +0.9   タイソン・ゲイ     アメリカ    2009年8月16日
3 9秒72  +0.2   アサファ・パウエル  ジャマイカ   2008年9月2日
4 9秒79  +0.1   モーリス・グリーン   アメリカ   1999年6月16日

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どうでもいい、じじぃの日記。
ベルリンで開かれていた世界陸上で、ジャマイカウサイン・ボルトが100m決勝で世界新記録9秒58を出した。そして4日後の200m決勝でも世界新記録19秒19を出して優勝した。
8月16日〜17日の深夜から早朝にかけて、その歴史的瞬間をテレビで観た。何で100m決勝が深夜から早朝かと言うと、キャスターの織田裕二氏が「もうすぐ、100m決勝が始まる」と日本時間16日の深夜11頃からずっと言っていて、実際の100m決勝は次の日の早朝の4時半頃に始まったからだ。こういうのは一種のヤラセではないのか。
8月17日の日本テレビ 『おもいっきり DON』に出ていた徳光さんがベルリンで開かれている世界陸上で、ジャマイカのボルト選手が100m決勝で世界新記録9秒58を出したのを見て「生きてて良かった!」と言っていた。
そんなこともあって、コンビニにスポーツ新聞を買いに行った。一面にボルト選手の特異なガッツポーズの写真と、「100メートル人間じゃねえ的世界新」、「9秒58どころか9秒4が出せるワケ」の文字がバカでかく出ていた。
一気に「9秒5」台に突入だもんなあ。すごい。
『人体の謎』という本に「現在100分の1秒単位で計測されている記録を、1000分の1にまでするといった処置がとられない限り、記録更新はなされないというのだ」がある。
今後、世界記録が出るのが難しいという。数式にすれば指数関数的に減速していくということだろうか。
「1896年から2007年までの世界記録を綿密に調べ上げた」をヒントに、100mの年代測定をしてみた。
2008年のアサファ・パウエル選手の記録9秒72を2007年に出したと置き換えて単純に比例計算してみた。
●計算上で、2027年の100mはどんな記録になっているのだろうか。
  972:977 = 990:995
  9秒67(977)は計算上での2027年の100mの世界新記録である。
●では2009年、ボルト選手が出した9秒58は計算上では何年に達成するのだろうか。
  2007年から2027年までの20年間で0.05秒(972-967=5)縮まっている。1年換算で0.05/20=0.0025秒(0.25)になる。
  972-958=0.14秒(14)。 14/0.25=56年。 2007+56=2063年。
  計算上でボルト選手が出した9秒58秒を出すのは2063年になる。
ボルト選手が出した100m9秒58がいかにものすごい記録だったのかが分かる。
今後、40〜50年の間、ボルト選手の記録を塗り替える選手はボルト選手以外にいないという結論でした。