じじぃの「人の生きざま_02_スピルバーグ」

クローズアップ現代 「永遠の映画少年 スピルバーグ 〜創造の秘密を語る〜」 (追加) 2012年2月22日 NHK
【主演者】映画監督 スティーブン・スピルバーグ 【キャスター】国谷裕子
興行収入世界一、各国の監督賞、作品賞に輝き、40年に渡ってハリウッドの頂点を走り続けるヒットメーカー、スティーブン・スピルバーグ監督。監督、プロデュースした作品はこれまで130本以上、この1年でも3本の監督作を手がけるなど、他の監督とは一線を画す、ずばぬけたエネルギーで映画界を牽引している。最新作「戦火の馬」は、来週に迫ったアカデミー賞で6部門にノミネートされるなど、65歳となった今なお、その創造と才能は留まるところを知らない。子どもに夢を与えるファンタジー、リアリズムを追求した戦争映画、冒険活劇、社会派の問題作・・・国境を越え、ジャンルを超え、縦横無尽に映画を生み出すパワーの源泉はどこにあるのか。新たな境地に挑み続ける好奇心はどこから来るのか。国谷キャスターが、映画の聖地ロサンゼルス・ハリウッドで、単独インタビュー。スピルバーグ監督の才能と創造の秘密に迫る。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3163
スティーブン・スピルバーグ - あのひと検索 SPYSEE
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E.T. Theme Song 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=O15x-B8PgeE
Close Encounters of the Third Kind 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=tUcOaGawIW0
Steven Allan Spielberg 画像
http://www.wired.com/images_blogs/photos/uncategorized/2008/12/17/stevenspielberg.jpg
TIMEが選ぶ20世紀の100人〈下巻〉アーチスト・エンターテイナー 徳岡孝夫 訳 1999年発行
【映画製作者】スティーブン・スピルバーグ 【執筆者】ロジャー・エバート (一部抜粋しています)
スティーブン・スピルバーグの初期の映画は、監督がハリウッドにおいてもっとも重要な存在である時代に作られ、比較的最近の映画は、市場が映画産業を支配する時代に作られた。どちらの時代においても世界でもっとも力のある映画製作者であり続けたという事実は、スピルバーグの並々ならぬ才能と柔軟性のあかしである。彼ほどに注目を集める作品を作りあげることのできる人物はほかにいない。しかも、エンターテイナーとしてのスピルバーグの中には、『カラーパープル』や『シンドラーのリスト』を作ることのできるアーチストとしてのスピルバーグも存在する。エンターテイナーとアーチストが完全に融合した結果生まれたのが『E.T.』だった。大勢の人の心に訴える力と形式上の熟達が見事に一体化した作品である。
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映画監督は自分の基本的なイメージについて語るものだが、そのイメージは、映画製作者のものの見かたの根幹にあるものを表しているため、いくつもの映画に繰り返し現れる。スピルバーグはかって自分の基本的なイメージは『未知との遭遇』のなかの、扉から満ちあふれてくる光の洪水で、それは外界の輝きとミステリーを同時に表現している、と語ったことがある。この強烈な逆光照明は、彼の他の多くの映画にも登場する。『未知との遭遇』ではエイリアンは光の中から外へ向かって歩いていくし、『E.T.』の宇宙船の扉には光が満ちあふれている。また、インディ・ジョーンズはしばしば強力な懐中電灯から発する強い光線を使っている。
スピルバーグ作品では、抗原がミステリーを覆い隠す。これは、他の多くの監督の作品の中で暗やみがミステリーを隠すのと対照的だ。違っているのは、スピルバーグにとって、ミステリーはよくないことが近づく兆しではなく、前途への希望を約束するものだという点だ。このような考え方は、アリゾナ州フェニックスでの成長期に培われたようだ。ある日、われわれは腰を下ろして彼の子供のころの話をした。その時、彼はわたしに、現在の彼を形成する土台となったある経験について話してくれた。
「わたしがまだ小さかったころ、父が流星雨を見に連れていってくれたんだ」と彼は言った。「わたしは怖かった。父に真夜中に起こされたからだ。心臓がドキドキしてね。父が何をしようとしているのかわからなかった。教えてくれないんだ。そしてわたしを車に乗せて出発した。そうしたらみんなが毛布の上に寝転がって空を見上げていたのさ。父も毛布を広げてね。わたしたちも寝そべって空を見た。わたしは初めて流星というものを見たんだ。怖かったのは真夜中に起こされて、どこに行くのか教えてもらえないままどこかに連れていかれたことだった。しかし、怖くないどころかとても気持ちを落ち着かせてくれたのは、この宇宙の流星雨を見たことだった。そしてそれ以来ずっと、わたしは空を見る時は必ず、空っていかしたところだな、と思うんだよ」。
ここにふたつの重要な要素がある。驚きや希望を抱く気持ちと、子供の視点で物事をとらえる姿勢だ。スピルバーグの生み出した特に素晴らしい登場人物も、昔の『少年記』シリーズに出てくるような主人公を念入りに作り上げたような感じがする。怖いもの知らずで、自分の力を超えたものに臆せずに首を突っ込むような子供たちだ。オスカー・シンドラーでさえ、性格的に幾分そういう要素がある。向う見ずな計画をうまくやってのけ、困難を乗り切ることに少年のような喜びを感じるのだ。
スピルバーグ映画の主人公たちが複雑な感情のもつれを経験することはそれほど多くない(『カラーパープル』のセリーは例外だ)。珍しく失敗しているのが『オールウェイズ』で、これは、自分の彼女が別の男を好きになるところを見てしまう幽霊の物語だ。スピルバーグ作品の典型的な主人公は発見のとりこになっている。そして、彼の多くの映画においてカギとなるシーンは、主人公が発見した驚くべき事実が実際に現れてくる場面だ。『ジュラシック・パーク』で、生きている恐竜が最初にちらりと姿を見せる、見る者をくぎづけにするようなあの印象的なシーンを覚えているだろうか。
スピルバーグの最初の重要な劇場映画は1974年製作の『続・激突!カージャック』であり、当時はスコセッシやアルトマン、コッポラ、デ・パルマ、マリックといった才能ある映画作家たちがハリウッドを支配していた。彼らが崇拝していたのは、最高傑作である『市民ケーン』を、スタジオにまったく介入させることなく作りあげたオーソン・ウェルズだった。そして自分たちも同じように最高のアメリカ映画を生み出したいと思っていた。
しかし、1年後、『ジョーズ』によって、スピルバーグがハリウッド現代史の進む道を変えた。『ジョーズ』は途方もない大ヒットとなり、経営陣は、これからは塁に出るだけのヒットではなくホームランを狙わなければと奮い立った。また、『ジョーズ』は夏にお目見えしたが、それまでは、サマーシーズンの大手スタジオは、宣伝費用が比較的安く済む映画でお茶を濁していたのだった。2、3年のうちに、『ジョーズ』が手本になって映画産業を活気づけることになった。見返りとなる収益の額がとどまるところをしらないように思われたことから、映画の予算は膨大な額になった。さらに、夏のアクション映画が映画産業界の中心を占めるようになり、やる気満々の若い監督たちは、自分もアメリカの超大作を生み出したいと願うようになった。
映画産業の土台に揺さぶりをかけて、それを根底から変えてしまったからと言ってスピルバーグを非難することはできない。たまたま『ジョーズ』がその嚆矢(こうし)だったに過ぎないのだ。サメ(出来が悪くて撮影中にすぐに沈んでしまいそうになった)がもし永久に沈んでしまっていたとしても、別の映画が超大作続きの時代の先導役を担っていただろう。
ことによるとそれは1977年の『スター・ウォーズ』だったかもしれない。それに、スピルバーグ本人以上に自分の作品の欠点に気づいている人間はいないのだ。かって自分の映画の欠点を挙げてくれと頼んだら、にやっと笑って並べ立て始めた。「カットが速過ぎる、コマ割りがせわしない、広角レンズを使っている、女性の撮り方がいまくない、トリックの使い過ぎ、地面に穴を掘ってその穴にカメラを入れ、下から人を写すのが好き、見かけ倒しで内容がない、ストーリーよりカメラにほれてる、といったところかな」。
どれも正しい。だが、彼の映画の長所を並べればもっと長いリストができるだろう。とくに、彼の作品はわれわれの潜在意識に直接訴えかけてくる。スピルバーグはいつも、異常なまでに作品の質を管理する。そして作品がスクリーン上に映し出されると、どこをとってもこれ以上はないほどの完成度を示すのである。わたしはカンヌ映画祭で『E.T.』を見た時のことを覚えている。世界でもっとも洗練された映画好きの前で上映されたのだが、最後には観客は、ただ涙を流し、喝采を送った。
20世紀の映画史の終わり3分の1において、スピルバーグはよくも悪くももっとも影響力のある人物である。さほどの出来でない作品というのは深みのない物語と特撮技術にばかり頼り過ぎていた(いまから、1世紀後に『ロスト・ワールド』や『ジュラシック・パーク』を心にとどめている人がいるだろうか)。しかし、スピルバーグのとくに優れた作品では、彼は、われわれの良心が作り出した夢を形にしたのである。

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E.T. Yahoo!映画
地球の探査にやって来て一人取り残された異星人と少年の交流を暖かく描き上げたSFファンタジー。森の中に静かに降り立つ異星の船から現れる宇宙人たち。だが彼らの地球植物の調査は人間たちの追跡によって中断される。宇宙船は急いで空に舞い上がるが一人の異星人が取り残されていた。森林にほど近い郊外に住む少年エリオットは裏庭でその異星人と遭遇、彼をかくまう事にする。兄と妹を巻き込んで、ETと名付けられたその異星人との交流が始まったが、ETの存在を知っているのはエリオットたちだけではなかった……。
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スティーブン・スピルバーグ Google 検索
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