じじぃの「未解決ファイル_21_プラセボ効果」

『科学の謎』未解決ファイル 日本博学倶楽部 PHP文庫 2008年発行
信じるもの、だまされたものに効く薬
子どもが風邪をひいたときに、ただの砂糖水を「これは風邪にとてもよく効く薬だから」といって母親が与えたところ、その子の体調がよくなった−−。こんな話を聞いたことはないだろうか。
このように、効果のない薬であっても本人が「よく効く薬」だと信じて飲めば、不思議と効いてしまう現象がプラセボ効果である。プラセボ効果とはいわば「にせ薬」のことであり、薬を与える場合に限らず、権威ある名医に腹部をさすってもらっただけで痛みが引いたなどというのも同様の現象といえる。
研究が進む欧米諸国ではこの効果を利用して「にせ治療」「にせ手術」なども行われていて、実際に結果が出ているという。
いったいなぜこのようなことが起きるのだろうか。じつは、プラセボ効果について効果が指摘されることは多かったのだが、これまでその理由について本格的な研究は行われてこなかった。最近になってプラセボ効果についての研究がすこしづつ進められるようになっているが、いまだはっきりとした理由は発表されていない。

                        • -

どうでもいい、じじぃの日記。
ネットで「プラセボ効果」をキーにして検索してみた。
●「良薬、口に苦し」という言葉を信じていた私は、幼い頃から苦い薬を飲むと治りが早いような気がしていました。これもまた思い込みの世界ですよね。
●風邪薬だと思って飲んだので風邪が治ってしまうことをプラセボ効果とかプラセボ効果とか言います。まぁ、暗示的効果なんでしょうね。でも、実際にエンドルフィンとかいう鎮痛作用をもつ化学物質が脳からでてるという説もあるみたいです。「病は気」からとか言いますからね。どうせこんなヤブ医者が出す薬なんか効くわけないとか思ってると効くもんも効かんようになってしまうってことやね。
●普通の水道水がヤセる水に!?4キロ減の秘密。思い込みによって、水道水が痩せる水にはや代わり。「9月2日の人間!これでいいのだ」は思い込みがテーマ。人間これでいいのだによれば、どこの家庭にもある普通の水道水で痩せるという。
●ニューヨークのコロンビア大学医学部のハーバート・スピーゲルは、イマジネーションを利用する実験で、米国陸軍のある伍長に実験を行いました。彼は、この伍長を、催眠状態にし、その額にアイロンで触れる、と宣言しました。しかし、実際には、アイロンのかわりに鉛筆の先端で、この伍長の額に触れただけ。しかし、その瞬間、伍長は、「熱い!」と叫んびました。そして、その額には、みるみるうちに火ぶくれができ、かさぶたができました。数日後にそのかさぶたは取れ、やけどは治りました。この実験は、その後4回くり返され、いつもまったく同じ結果が得られた、そうです。
●「手遅れです。よくもって、あと半年でしょう」などと宣告されて、限りある日々において衝撃的・感動的な物語が繰り広げられる…そして余命半年のはずがちょっと長生きなんてしちゃったりして、また新たな展開が…。なーんていう話はテレビや映画の定番。しかし考えてくれたまえ。「あと半年でしょう」が1年以上続くようだったら、医者のくだした余命宣告は明らかに“誤診”だったってことじゃろう? 医者だって「テヘヘ、あれは誤診でした」と言うより「う〜ん、奇跡です」って驚いて喜びを分かち合ったほうが体裁が保てるわな。誤診されたわけなんじゃから、「奇跡」と喜ぶまえにヤブ医者呼ばわりするべきじゃないの? ご存知のCharger読者は少ないかもしれない…。今から30〜40年前くらいに“丸山ワクチン”いうクスリが話題になった。注射することで抗がん性免疫を賦活させ、「がんが消えた」とか「縮小して生存期間が延びた」と有効性を学会発表や論文で謳った。つまり医学会も注目した“夢の抗がん剤”だったのじゃ。当然、「手の施しようが…」といわれた末期がんの患者さんはこぞってクスリを求めた。保険適応薬ではないし、製薬メーカーの大きなバックアップもないので全額有償だった。そしてこのワクチン、現在でも存在していている。やはり医薬品(保険適応薬)ではない。40年以上も有用性が確認されていない“有償治験薬”なのだ。全額自己負担でもいいからと投与を望むがん患者やその家族に提供され続けている。
 http://promotion.yahoo.co.jp/charger/hoppy/vol36/vol36.php
ホーソン効果とは、人が潜在的に持つ心理状態が関係しているのです。他と違った扱いを受けることに魅力を感じ、注目されることを好み、何か新しいものに好奇心を持つ心理です。言い換えると特別扱いされたり、特別なものを手に入れたりして、自己顕示欲を満たされると、快感や幸福感を感じて、自分の能力や体調がよりよい方に向かうことがあるのです。ホ−ソン効果はけっして悪い物ではありません。末期癌などの終末期医療を行うホスピスでは、同じような悪性腫瘍の末期患者では、お見舞いが多い方が長く生存することが証明されています。・・・・知人に「効果があるんだよ」と薦められて、ある健康食品を試し始めたというシチュエーションを考えます。その健康食品を継続して食べ始めていると、薦めてきた知人からは、会うたびに体の調子を質問されます。その後、「実は今、試している健康食品があるんだ」と話した、周囲の人からも体調について聞かれることが増え始めた、とします。この状況において、知人に効果を説明されたことで、プラセボ効果が生まれ、知人や周囲からの関心や質問は、ホーソン効果を生み出されたのではないか、と考えられます。「鰯の頭も信心から」とは良く言ったものと思います。民間療法に走り、結局は高いお金を使っただけで癌を進行させ、病院へ戻ってくる、という患者さんが結構いらっしゃるということを聞いていたので、民間療法に懐疑心や嫌悪感を抱いていましたが、民間療法に「効果がある」と思っている患者さんの希望を砕いてはいけない、と思い知らされました。
 http://oisha.livedoor.biz/archives/51040530.html
プラセボ効果について語られるときによく聞くはなしですよね。薬をはちまき。病気を志望校合格と読み替えたら、はちまきで効率が上がるのは一種のプラセボ効果であるともいえますね。
●神だとかを信じていなくても、迷信の影響を全く受けないってのも難しく、合格すると先生からお墨付きをもらったのに、試験に失敗してしまったら、「あの時 最後の押しである神社にお参りして祈願を伝えておけば」とか想像して受ける前に不安がある。だんたん不安が大きくなって、勉強が手につかない。そんな時は、使うものは全て使う。迷信さえも自信への後押しに利用しちゃう。 ちゃっかりさんになる。で、実際祈願した人と祈願しなかった人は、結果が違うのか? 統計を取った人を知りませんが、おそらく 違うかも。え? じゃあ やっぱり神は存在しているってこと? と思っているわけじゃなくて、プラセボ効果の存在を私は認めているから。

                        • -

テレビのコマーシャルで「おれおれ詐欺」のおばーちゃんがいる。「おれおれ詐欺」から電話があるとニコニコして生き生きしているように見える。
おれおれ詐欺」ちゃん。だって。あれも一種の「プラセボ効果」なのだろうか。
「信じるものは救われる」?