じじぃの「クラウド・コンピューティング」

クラウドの衝撃』 城田真琴著 東洋経済新報社 (一部抜粋しています)
はじめに
クラウド・コンピューティング」という言葉はグーグルのCEOであるエリック・シュミット氏が2006年初めに「エコノミスト」の特別号The World in 2007に寄稿した。Don't bet against the internet(インターネットが負けるほうへ賭けるな)。というタイトルの記事の中で初めて提唱した言葉だ。そこでは、次のように述べている。
「今日、われわれは雲の中にいる。われわれは『クラウド・コンピューティング』の時代に移行しつつあり、情報もアプリケーション」も、特定のプロセッサやシリコン・ラックの上ではなく、拡散したサイバースペース大気圏の中から提供される。ネットワークが真にコンピュータになるのだ」
また、2008年8月に米国カルフォルニアサンノゼで開催された「サーチ・エンジン戦略会議(Search Engine Strategies Conference)」でもクラウド・コンピューティングについて、次のように言及している。
「これまでの主流であったクライアント・サーバ型」コンピューティングに代わる、新しいモデルが生まれつつある。われわれは皆その中にいる。しかし、人々はその大きな機会の本質を理解していない。それは、データサービスとアーキテクチャがサーバにあるという前提でスタートし、サーバは雲(Cloud)のどこかにある。われわれはこれを『クラウド・コンピューティング』と呼ぶ。利用者は適切なブラウザ、もしくは適切なアクセス手段さえあれば、PC、Mac、携帯電話、ブラックベリー、あるいは開発中の新しい端末から、このクラウドにアクセスできる」
第6章 クラウド・コンピューティングで何が変わるのか
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Webブラウザが変わる
グーグルの新ブラウザ「Chrome」は「クラウド・ブラウザ」
これまでネットサーフィンの途中で急にWebブラウザがクラッシュし、強制的に閉じられてしまった経験はないだろうか。ネットサーフィン程度であれば、ブラウザを再度開き、再アクセスすればすむ。しかし、Web上で重要なメールを編集していたり、ワープロを利用して文書を作成したりしている途中となると、事は重大だ。
クラウド・コンピューティング時代はブラウザに対する依存度が高まる。したがって、ブラウザには、安定かつ安心して利用できる安定性とセキュリティがますます求められるようになってくる。また、ジャバスクリプト(JavaScript)技術を使ったAjaxアプリケーションなど高機能なWebアプリケーションの快適な動作のためには、ブラウザの高速化も必要となる。
こうした要求に応えられるブラウザが、クラウド・コンピューティング環境におけるクライアント側のプラットフォームになる。グーグルが2008年9月にベータ版の提供を開始した独自ブラウザ「Chrome」は、まさにそれを狙って開発されたものだ。
「われわれが本当に必要としたのは、ただのブラウザだけでなく、WebページとWebアプリケーションのためのモダンなプラットフォームである」とグーグルの公式ブログで、同社が独自ブラウザの開発に着手した経緯が説明されている。グーグルは今後、ますます複雑になるであろうWebアプリケーションが快適に動くプラットフォームとしての役割をブラウザに求めたのである。
なお、Chromeは2008年9月のリリース時点では、ウインドウズ版のみの提供となっている。しかし、MacOSX版やリナックス版の開発も進められており、近いうちに対応が完了する見込みである。

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Google Chrome ブラウザのダウンロード (一部抜粋しています)
Googleが実現させたシンプルで高機能なブラウザ
今日のウェブの進化とユーザーニーズを考慮して何もないところからブラウザを再設計しました。
最先端のテクノロジーとシンプルな機能美が一つになった新しい時代のブラウザです
「速い。」
はじめて Google Chrome を利用する方の多くがその速さに驚きます。
最先端のウェブサービスを手がけるGoogleが実現させた高速ブラウジングを是非体験してみてください
http://www.google.com/chrome/intl/ja/landing.html?hl=ja&hl=ja
どうでもいい、じじぃの日記。
昔、ブログに「電気製品で今、ほしいとしたら3万円パソコン、3万円液晶テレビだ」と書いたことがある。
そしたら、台湾からネットブックが発売された。
ハードディスクが160GB、XP搭載でエクセル、ワードが入っていないで価格が29,800円だった。元々、アップルやSONYの製品を下請として作っていて、世界トップのマザーボード製造していた会社だったが、パソコンを自社ブランドで発売した。エクセル、ワードを使う場合はインターネットからダウンロードして使う。インターネットとメール、デジカメ写真などを"YOU TUBE"と繋いで見るようなことを考えて作られたらしい。
http://d.hatena.ne.jp/cool-hira/20090205/1233782195
クラウドの衝撃』という本の中で、未来のコンピュータは「ネットワーク コンピュータ」なんだという。
そして、「ネットワーク コンピュータ」は「クラウド コンピュータ」とも言うらしい。
クラウド・コンピューティング」の時代はブラウザも「クラウド・ブラウザ」が必要だ。
グーグルは21日、WebブラウザGoogle Chrome 2.0」を発表した。
早速、ダウンロードして動かしてみた。
速い。速い。
ブラウザーエンジンに「WebKit」を採用しているから、速いのだそうだ。
スケベおやじ、じじぃ用に「シークレットウィンドウ機能」というのもある。
これからは、グーグルの時代というのを実感した一日だった。
追記
7月6日、BSフジで「クラウド・コンピューティング」の特集があります。
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d090506_0