「暴走する北朝鮮」ぱーと2

『激変する世界地図の本当の読み方』 竹村健一 青春出版社
ヨーロッパにおける北朝鮮問題 (一部抜粋しています)
"北"の政策にヨーロッパが過敏に反応した理由
北朝鮮のミサイル連続発射に反応したのは、日米だけではない。ヨーロッパの国々も機敏に反応したのである。
90年代に北朝鮮が初めてミサイルを発射したときにはあまり反応を示さなかったヨーロッパが、なぜ今回は反応したのか。その理由は、今回発射したミサイルの中に、「テポドン」が含まれていたからである。
前回、北朝鮮問題が発射した「ノドン」ミサイルは射程距離が短く、ヨーロッパまでは届かない。たとえ、北朝鮮のミサイル技術を中東のイスラム国が買ったとしても、大きな脅威とはならなかった。
しかし、今回発射されたテポドンはヨーロッパ全域が射程距離に収められる長距離弾道ミサイルである。これが中東に売られると、世界全体が重大な脅威にされされることになる。そのため、ヨーロッパ各国も、北朝鮮のミサイル発射に対して一様に警戒感をあらわにし、国連安全保障理事会の決議にも積極的に関わったのである。
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私は北朝鮮の現状に対して非常に強い警戒感を持っている。なぜなら、日本の昭和10年代の状況が思い出されたからである。
「そのときの空気」をじかに体験された方ならおわかりだと思うが、情報を統制された国家は何をしでかすかわからない。毎日、「日本軍連戦連勝」という大本営を聞かされ続けていると、日本の軍隊は無敵であるという思いになっていく。そして、日本軍のやることに間違いはないだろうという錯覚にに陥っていく。私は子供ながらに、そのときの雰囲気を肌で感じてきたのだ。
その結果、日本は「ハル・ノート」という厳しい要求を突きつけられて、不幸な戦争に突入していったわけだが、いま世界が北朝鮮に要求しているのはハル・ノートほど厳しいものではない。「核開発をやめよ」「ミサイル開発をやめよ」「国民の人権を保障せよ」といった常識的なことだけであるが、私は北朝鮮に世界の常識を求めることがそもそも無理があると考える。情報統制された北朝鮮は、戦争に踏み込んでいった昭和10年代の日本のように、頑なで何も見えていない状態なのである。
ただし、北朝鮮の現状に警戒感を持つといっても、それがすぐに軍事行動に結びつくわけではない。今回、相手基地への先制攻撃も可能と政治家が口走ったためにEUから批判を受けたが、北朝鮮の脅威が武力衝突の話につながっていくのは心配だ。
日本にとっていま必要なのは、武力衝突に対する備えではなく、外交戦略を練り、諸外国を説得し、目的を必ず達成するために行動する外交のプロ−−タフネゴシエーター−−を養成することであろう。
戦略的な外交を展開できるプロフェッショナルが求められている。

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どうでもいい、じじぃの日記。
5/25、北朝鮮が2度目の核爆発実験を行った。
テレビで見ていると、核爆弾の小型化も時間の問題だという。
少し前の本だが、『激変する世界地図の本当の読み方』の中の北朝鮮のミサイル連続発射について書かれた文章を読み返してみた。
今の北朝鮮は戦前の日本によく似ているのだそうだ。
金正日 深層心理」をキーにして検索してみた。
検索結果をみて、なるほどと思ったものをピックアップしてみた。
金正日と麻原はよく似てる。どちらも臆病者だとは思いますが、麻原のマインドコントロールは天下一品ですからね
金正日もコムプレックスをベースに考えたほうが、つじつまは合います
金正日は人徳政治の一環として贈り物攻勢をする。自分の体制を守ってくれる軍の将軍に対する待遇は格別である。北朝鮮の軍に星をつけた将軍があふれる。金正日は贈り物攻勢を通じて、「懐が大きくて徳のある」指導者の姿を見せてくれるのである
・金父子の「神格化」。ズバリ言えば、金父子は、戦前、大日本帝国において「神聖ニシテ侵スヘカラス」と神格化されていた昭和天皇国家元首・軍最高司令官)を「模倣」し、自らも「現人神」(あらひとがみ)たろうとしたのです
こんなのもあった。
「世界で最初のロケットは朝鮮で製造された」そうな。北朝鮮朝鮮中央通信が記事で発表したとか。少なくとも1300年前の高句麗時代に開発され唐との合戦で威力を発揮したんだって。だから北朝鮮こそが「ロケットの元祖」で、朝鮮民族の知恵と創造的才能、愛国心を示す貴重な歴史遺物だそうな。
本の中にあった「タフネゴシエーター」をキーにして検索してみた。
タフ・ネゴシエーターの特徴をいくつかあげておく。交渉相手の会社の担当者に下記の特徴を見抜いたら、警戒するに越したことはない。①自分なりのシナリオを持ち、それを展開しようとしているので、プランや行動にストーリーがある。②そのシナリオから外れていくような成り行きだと、譲ることがない。③自信があるので、余裕がある。④頭がいいので相手に合わせることができる。⑤丁寧な口利きと応対をするので、へりくだった態度のように見える。そのため不注意な相手は、最初は侮ったり見下してしまうことがある。⑥専門語やカタカナ英語は避けて、相手にわかりやすく説明する。普通の会話をしているような調子になるので相手も対話に溶け込める。⑦細かな数字で煙に巻くことをしない。数量的傾向を大きくとらえ説明するので、相手もシナリオを簡単に共有できる。⑧ミーティングの仕切りがうまく、それをするのに強引さを感じさせない。⑨相手への利点を挙げつつ、自分のほうに都合のよい方向に落としてしまう。⑩愛想がよく、また次の会談を持とうとする気を起こさせる
日本に北朝鮮から核爆弾を積んだミサイルが飛んでくる可能性がある。
じじぃにとっては、金正日など、早くXXXXXばいいのにと思うばかりだ。