じじぃの「ウォーター・バロンへの挑戦・サムスン水処理ビジネス参入へ」

  

時論公論 「サムスン 水ビジネス参入と日本の戦略」 (追加) 2012年9月13日 NHK
日本が高い技術を持つ水処理のビジネスに韓国最大の企業グループ「サムスングループ」が参入することが明らかになりました。
来週、正式に発表される予定で、今後、成長が見込まれる環境の分野でも、日本と韓国のメーカーどうしの競争が激しくなりそうです。
韓国最大の企業グループ「サムスングループ」が参入するのは、水処理の中でも最も重要な技術とされる排水や下水を浄化する「水処理膜」です。
サムスン」は、子会社を通じて韓国南部のヨスに水処理膜の工場を建設し、早ければ来年4月に製品の供給を始める計画です。
サムスン」は、水ビジネスの強化を図る韓国政府の支援を受けて、開発から3年で事業化にこぎつけたもので、来週、韓国のプサンで開かれる展示会で参入を正式に発表します。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/131385.html
中国、三菱レイヨンのルーサイト買収に「待った」=国際取引で影響力行使−FT紙 2009/04/13 時事ドットコム
13日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、昨年11月に発表された三菱レイヨンによる英化学メーカーのルーサイト買収について、中国の競争(独禁法)当局がなお「待った」を掛けていると報じた。同紙は「これは中国政府による国際取引への影響力行使の一例だ」と伝えている。三菱レイヨンは先月、「残る一ヵ国」でまだ詳細な独禁法審査が続いているとしていた。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200904/2009041300677
水ビジネスのグローバル展開加速に向けてシンガポールのRO膜システムメーカーを買収 2009年2月6日 日立プラントテクノロジー (一部抜粋しています)
日立プラントテクノロジーは、水ビジネスのグローバル展開加速に向けて、2009年1月15日、水処理用の逆浸透膜システムメーカーであるAqua-Tech社(シンガポール)を買収しました。
http://www.hitachi-pt.co.jp/news/2009/20090206.html
どうでもいい、じじぃの日記。
『水ビジネス』 テレビ東京 司会 塩田真弓
4月13日(月)〜4月17日(金) 放送の『水ビジネス』をまとめてみた。
去年のダボス会議でこのまま人類が水を使いきると、20年後に水資源が崩壊すると発表された。
●4月13日(月) 「総論」
スタジオゲスト:吉村和就氏(グローバルウォータ・ジャパン代表)
吉村氏に「水ビジネス」の現状を語ってもらう。
「ウォーター・バロン」と言われるスエズ(フランス)、ヴェオリア・エンバイロンメント(フランス)、テムズ・ウオーター(イギリス)の「水メジャー」が世界の「水ビジネス」の7割を占めている。
日本企業は海水の淡水化、下排水処理の世界トップ企業であるが、上記「水メジャー」の下請けに甘んじている。
 ↓ ここで「総論」の内容が見られます
http://gwaterjapan.com/writings/0905voice.pdf
●4月14日(火) 「石油より高くなる」
スタジオゲスト:石川賢(NTTデータ経営研究所)
石川賢氏に「水道ビジネス」のついて語ってもらう。
日本では1月に、水ビジネスの世界シェア獲得に向け国内28社の水関連企業が参加して「海外水循環システム協議会」(All Japan)が設立された。
世界で約11億の人がきれいな水を飲めない。
2025年には「水ビジネス」は100兆円のビジネスになる。
水メジャー」にアメリカのGE、IBMが参入してきた。
日本の商社では丸紅がチリで水道事業会社アグアスデシマを買収して、水道事業に参入した。三井物産はタイとトルコの上水事業を手掛けている。
今後、水は石油以上に貴重な資源になる。
●4月15日(水) 「国内水道産業の課題」
スタジオゲスト:吉村和就氏(グローバルウォータ・ジャパン代表)
埼玉県にある東京都水道局、朝霞浄水場を国会議員が視察している映像が流された。
朝霞浄水場:オゾンや生物活性炭、微生物などを駆使して、水を浄化している。
吉村氏の説明では水の浄化率は97.4%で世界トップクラス。
課題として
①管路および配水池等の更新需要が遅延。老朽化している。
②多数を占める小規模業者。全体の7割。(5万人未満)
③熟練労働者の減少。 50歳以上の人が約45%占める。10年後は半分の人がいなくなる。
2002年から民間企業や外資が水道産業に参入できるようになった。だが、まだ民間に任せるところまでにいっていない。
99年 --- PFI法が制定された。
02年 --- 水道法改正。
03年 --- 地方自治法の改正。(指定管理者制度)
●4月16日(木) 「日本が誇る膜の技術」
水を大切に使うときに膜の技術が生きてくる。
スタジオゲスト:佐藤謙三(テイ・アイ・ダブリェ)
日本の水処理の企業として2つに分かれる
①海水⇒海水の淡水化
日東電工(下排水処理も手がけている)
東レ(下排水処理も手がけている)
②汚水⇒下排水処理
旭化成
三菱レイヨン
逆浸透膜の世界シェアはダウ・ケミカル33%、日東電工30%、東レ14%、東洋紡績4%、その他が占めている。日本は世界シェアの約50%を占めている。
主に中国、中東、アフリカが水不足になっている。中国では水処理ろ過技術開発が国家プロジェクトになった。
日東電工の例。
アメリカのハイドロノーティクス社買収によって得た海外拠点を基盤に、日東電工は膜製造で日本(滋賀県)、米国、モジュール組み立てで中国での生産工場を運用している。
旭化成の例。
テキサス州サンパトリシオ浄水場旭化成が担当している。(「マイクローザ」のモジュールを使用)
●4月17日(金) 「世界が注目 水処理メーカーの経営戦略」
スタジオゲスト:川本裕子(早稲田大学院教授)
三菱レイヨン社長、鎌原正直に聞く(水ビジネス成長性と戦略)
三菱レイヨンは日本で初めて、簡単に取り付けられる家庭用の水道水の浄化装置を作った会社である。
中国向けにも家庭用の水道水の浄化装置を売り出した。
2008年11月、三菱レイヨンはイギリスの化学大手のルーサイト・インターナショナルを買収すると発表した。買収総額は16億ドル。(約1600億円)
司会の塩田真弓氏が三菱レイヨン社長にインタビューした。
Q. 売上高に占める「水関連」は全体の5%だが。
A. 膜処理としては少ないがエンジニアリング(処理施設、メンテナンス)をセットで提供していく。
Q. "All Japan"が立ち上がったが。
A. "All Japan"と言えども、世界戦略をみてのことで、バロンとの提携や、対抗を考えている。日本メーカーの取る道はグローバルな競争である。自分のところが自信が無いから、提携しようというのではなく、主導権を取るぐらいの気持ちでやる必要がある。