じじぃの「がん治療、最前線」

緑色蛍光タンパク質 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (一部抜粋しています)
緑色蛍光タンパク質(りょくしょくけいこうタンパクしつ、Green Fluorescent Protein,GFP)はオワンクラゲ (Aequorea victoria) がもつ分子量約27 kDaの蛍光タンパク質。1960年代に下村脩によってイクオリンとともに発見・分離精製された。下村はこの発見で、2008年にノーベル化学賞を受賞した。
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GFPはリアルタイム、かつ、その場で(in situ:細胞破壊の必要がない)検出でき、他のタンパク質との融合タンパク質としても機能を発揮することから、特に細胞内のシグナル伝達などに関与するタンパク質の細胞内局在を明らかにするツールとして、なくてはならぬものとなっている。ただし実験対象のタンパク質の機能に影響を与えるおそれが皆無ではないので、結果の解釈は慎重にすべきである(現在これに代わる低分子の試薬も開発されつつある)。

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週刊文春 2009.1.1.8号 ドコバラ! 「特別編:ノーベル賞の秘密は美にあり!?」 竹内久美子 (一部抜粋しています)
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下村さんがGFPの美しい光に魅せられ、これほど美しいからには何かがあると直感したそうですが、その通りだったのです。
ちなみにオワンクラゲの対内では、エクオリンからの光のエネルギーを、直ちにGFPが受け取り、自身が光るためのエネルギーに変えてしまう。よって青色には光らず、緑の蛍光だけを発します。
しかし!GFPが凄いのはそれだけではなかった。
その形・・・・。まるで竹で編んだカゴ!
GFPは238個のアミノ酸からなり、光ることに関わっているのは65〜67番目の3つの3つのアミノ酸です。その3つのアミノ酸が変化してできた発光団は「カゴ」の内部のまさに真中に位置し、あたかも「竹」「竹」の間にある隙間から光が漏れ出るような仕組みになっている。
竹カゴつきの灯籠か?
いや、光の正体は竹の中で輝き、おじいさんに見つけてもらう・・・・・かぐや姫だ!
こんなに美しいタンパク質を、私は見たことがありません。ぜひ見てほしい。その際には、『パソコンで見る動く分子事典』(本間善夫、川端潤著、講談社ブルーバックス)をお勧めします。

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放射線医学総合研究所
目的:放射線治療 地域:千葉県
URL:http://www.nirs.go.jp
千葉県にある放射線治療の研究所。
総工費326億円をかけたサッカー場ほどの巨大な施設で、この中に世界で始めて開発された「重粒子線治療」をする治療機器があると紹介されていた。
これは炭素粒子を光速近くまで加速し、高エネルギーの放射線を生成するもの。従来の放射線では難しいとされてきた骨にできるガンにも効果的とのこと。痛みはほとんど無く、副作用も無いという。
重粒子線と陽子線治療は、全身への転移がんや別の放射線治療を受けている患者には治療が困難とのこと。

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どうでもいい、じじぃの日記。
再放送であったが、NHK教育 サイエンスZERO 「体の機能を照らし出せ」 ノーベル賞受賞秘話をみた。
緑色蛍光タンパク質(GFP)を見つけた下村脩(80歳)博士の偉大さをあらためて知った。
細胞医学の分野で、このGFPが発見されなかったら10年位、進歩が遅れていただろうとのことだった。
がんなどの細胞の追跡調査に使われ、がんだけがピカピカ光っている。
週刊文春の1.1.8号にGFPかぐや姫だ!と書かれている。
インターネットでGFPを検索したらGFPの構造図が載っていた。
http://www.ecosci.jp/chem10/gfp.html
何か不思議な形をしている。
1月22日、日本テレビのドキュメンタリ番組、リアルタイムでリアル目線/最新医療ナビ 切らない効果とは!?世界最先端がん治療をやっていた。
ものすごい施設で「重粒子線治療」を行う。
あらかじめ、GFPなどでマークされたがん細胞に重粒子線をあててやっつけてしまう。
テレビで見たときは患者は若い女の人で肺がんだった。約8分、2回照射を行う。追跡調査でがんが無くなってしまっている。
現在は保険適用外のため、重粒子線治療は314万円かかるという。
しかし、CERNの粒子加速装置を小型化したような装置でがん治療とは。
じじぃも、びっくりした。
話変わって。
インターネットで下村脩で検索したら、息子さんがアメリカでは有名なハッカーなんだそうだ。