万能細胞研究を国家プロジェクトに

米社、世界初の臨床試験へ=ES細胞利用の治療、脊髄損傷患者に 時事ドットコム 01/24
米医薬ベンチャー企業ジェロン(本社カリフォルニア州)は24日までに、米食品医薬品局(FDA)から、急性の脊髄(せきずい)損傷患者を対象に、ヒト胚(はい)性幹(ES)細胞を利用した治療法の臨床試験を行う承認を得たと発表した。ES細胞体外受精の受精卵から作られ、増殖能力が高く、身体の多様な細胞に変わる万能細胞。ヒトES細胞を利用した治療法の臨床試験は世界初という。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009012400042
ES細胞からインスリン産生細胞の開発に成功 2008年02月 Diabetes Net
マウス実験で確認、将来的にヒトでの血糖管理の可能性も
ヒト胚性幹細胞(ES細胞)をグルコース反応性のインスリン産生細胞に分化させることに、米Novocell社(カリフォルニア州サンディエゴ)の研究者らが成功した。マウスでの実験結果で、糖尿病様症状の緩和も確認できたという。
同社のEmmanuel Baetge氏は、科学誌「Nature Biotechnology」オンライン版2月20日に掲載された報告で、「研究と技術開発がさらに進めば、糖尿病患者に対する細胞レベルでの治療の可能性につながるかもしれない」と展望を語っている。
同研究のニュースリリースに記された背景説明によると、1型糖尿病および一部の2型糖尿病では、膵β(ベータ)細胞の機能が欠如するため、血中グルコース(血糖)値を調整するホルモンであるインスリンの分泌ができなくなる。
Baetge氏らは過去の研究で、ヒトES細胞網を成熟したβ細胞に分化させる部分的な方向付けに成功していた。しかし、血糖に反応してインスリンを分泌させるというβ細胞の主機能の実現には至らなかった。
今回は、ヒトES細胞から作製した未成熟なβ細胞を用い、あらかじめ化学的処置によってβ細胞を破壊させたマウスに移植した。1-3カ月後、移植されたβ細胞は、グルコース反応性を有するインスリン産生細胞に発達しており、血糖値の調整機能を果たしていた。
ヒトにおいて、膵β細胞を含む膵島移植によって糖尿病管理が可能なことはすでに確認されている。しかし、ドナーの膵臓から細胞を摘出する膵島移植は供給源が限られる。このため、今回のヒトES細胞のような代替となる供給源の研究が世界中で進められている。
http://www.dm-net.co.jp/healthdayjapan/2008/02/20.php
どうでもいい、じじぃの日記。
じじぃも糖尿病で毎日インシュリンを打っている。
去年の暮からヘモグロビン値(A1C)がじょじょに上がって今7.5のあたりをふらついている。
ヘモグロビン値(A1C)の正常値は4.3〜5.8の範囲らしい。
通院している内科の院長からインシュリンを17単位にするように言われた。
糖尿病の自覚症状はほとんど無いのだが眼科に行った時、ヘモグロビン値が8.0を超えるようだと眼がやられてしまうよ。とか驚かされた。
糖尿病が治ったという話もテレビでやっているのを見たりはするが、一応不治の病気と言われている。
インシュリン代は国民健康保険3割負担で毎月6000円ぐらいかかる。
2007年11月 ヒトの皮膚細胞からあらゆる細胞に分化出来る万能細胞(iPS細胞)を作ることに、京都大学再生医科学研究所の山中伸弥教授が世界で初めて成功した。
1月24日の東京新聞米、ES細胞使い夏にも臨床試験が載っている。
米バイオ企業のジェロン社は23日、人体のどんな細胞にも成長する胚性幹細胞(ES細胞)を、脊髄損傷で下半身不随となった患者に移植して治療する世界初の臨床試験を夏にも実施すると発表した。
iPS細胞は自分の細胞から作った組織なのに、ES細胞は受精卵を壊して作成する。
iPS細胞でもES細胞でも、脊髄損傷、パーキンソン病、糖尿病など、機能を失った細胞を補う再生医療が本格的に始まった。
このES細胞を移植した場合は、他人の細胞を移植するため、移植後2ヵ月は免疫抑制剤の投与が必要になるという。
まぁ。じじぃの場合は1年や5年、放っていても命にかかわる問題ではないが、この脊髄損傷の患者の場合は直接生死にかかわる問題なのかもしれない。
万能細胞の研究で日本が世界をリードしていたのだが、現在はアメリカの方が日本より進んでいるようだ。
万能細胞(ES細胞)を使った臨床試験が無事成功することを祈る。