じじぃの「コロナウイルスより恐い核爆発・ソ連原子力潜水艦被曝事故!映画になった衝撃の実話」

K-19: The Widowmaker - Trailer

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=sfKIm26tDMs

スイスの核シェルター

中国共産党は「核戦争」を想定し巨大核シェルターを建設している

2019年1月24日 エキサイトニュース
中国共産党機関紙『人民日報』は2015年、中国四川省重慶市郊外の山岳地帯に、世界一広い巨大シェルターがあることを明らかにした。
「核シェルター内にはコンピュータの指令室、移動用車両を載せるレールが敷かれ、エレベーターも設置されています。地下水が潤沢で100万人が生活できるともいわれますが、空気汚染より、水質汚染が長引くために浄化設備が唯一の問題とされ、こうした弱点を補う改良につぐ改良工事が、数10年にわたって重ねられており、最近も設備の更新がなされたようです」
https://www.excite.co.jp/news/article/Weeklyjn_17469/

『映画になった衝撃の実話』

鉄人ノンフィクション編集部 鉄人社 2020年発行

K-19 ソ連原子力潜水艦被曝事故 修理作業員8人が死亡 より

1961年、ソ連原子力潜水艦K-19」が8人の犠牲者を伴う深刻な原子炉事故を起こした。事故は国家の重要機密事項として28年間秘匿され、1990年、初めて明らかになった。
映画「K-19」は、劇中でハリソン・フォードが演じたボストリコフ艦長のモデル、ニコライ・ザテエフがソ連崩壊後に著した回想録を基に製作されたサスペンス劇である。
第二次世界大戦後、世界の派遣を巡るアメリカとソ連の争い、いわゆる「冷戦」は1950年代半ばから互いを仮想敵国と想定し、核兵器の開発にしのぎを削っていた。
1954年、アメリカ海軍が世界初の原子力潜水艦「ノーチラス」を開発。遅れること5年、ソ連はようやく1959年に核弾道ミサイルを装備した原子力潜水艦K-19」を完成させる。
    ・
映画は、新しく指揮権を握ったザテエフ艦長と、乗員たちの信頼熱い副長の対立構図のなか、艦を襲った事故を克明に再現していく。
乗員139人を乗せたK-19が処女航海に出発したのは1961年6月18日。急速潜水や浮上、電気系統や水圧調整の不具合などを想定した訓練が行われ半月が過ぎた7月4日、突然冷却装置に生じたひび割れで水が漏れ、原子炉が加熱し始める。
原子炉の温度が上がり1千度に達すると、溶融と爆発を起こし、潜水艦は木っ端みじんになってしまう。もちろん乗員の命は助からないが、それを上回る危機が迫っていた。
このときK-19は、クレムリンの指示で、アメリカのNATO北太平洋条約機構)軍基地からほど近いグリーンランド南方沖を航行中だった。
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大惨事を回避すべく、ザテエフ艦長は作業員に2人1組、10分交替で原子炉を修理するよう命じる。が、艦に放射能よけの防護服は装備されておらず、作業員はレインコートまがいの簡単なコートを被っただけで、溶融し続ける炉の間近で修理を強いられ、結果、容赦なしに放射能を浴びることになる。
嘔吐、高熱、失明、身体中の組織と皮膚の崩壊。映画は、汚染状態の酷さをリアルに描写する。実際、このとき作業員の被曝レベルは最高値である5(致死量の約10倍に達する被曝)に達していた。が、その状態を再現するとあまりにも残酷なため、映画ではレベル3程度の症状に留めたという。
米軍の助けを求めるよう提言するアルヒーポフ副長の説得に対し、敵に降伏することを許さないザテエフ艦長は断固として拒絶。果たして、作業員の懸命な修理によって冷却システムは復旧し、原子炉の温度は下がり、大惨事は回避される。が、修理を担当した作業員8人は、事故が発生した7月4日から1週間以内に全員が死亡。あまりにも大きな代償だった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
9月18日 テレビ東京 「やりすぎ都市伝説 2020秋」を観た。
Mr.都市伝説 関暁夫がこんなことを言っていた。
新型コロナウイルスパンデミックをきっかけに、これまでの生活や価値観は崩壊し、世界は大きな変革の刻を迎えている。コロナウイルスの陰で中国やロシアでは核戦争の準備が行なわれている」
ロシアでは、核戦争が起きた後でも避難できるような施設を地下鉄に施しているのだとか。
中国の北京では、100万人が生活できる地下シェルターを建設中だとか。
Mr.都市伝説 関さん「日本人が平和ボケをしている場合じゃない!」
だそうです。

じじぃの「歴史・思想_314_ユダヤ人の歴史・モーセとヨシュア」

The Walls of Jericho (Joshua 5)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=BAkwWE2UGLo

The Walls of Jericho

The Walls of Jericho

Listen to what Jehovah tells Joshua: ‘You and your fighting men are to march around the city. March around it once each day for six days. Carry the ark of the covenant with you. Seven priests should walk ahead of it and blow their horns.
https://www.jw.org/en/library/books/bible-stories/3/walls-of-jericho/

ユダヤ人の歴史〈上巻〉』

ポール ジョンソン/著、石田友雄/監修、阿川尚之/訳 徳間書店 1999年発行

征服者ヨシュアと考古学的記録 より

エフライム族ヌンの子ヨシュアは、警護隊の長としてシナイでモーセの護衛にあたり、幕屋の警護を指揮していた。荒野での放浪時代、アマレクの率いる軍団を相手とするレフィディムでの絶望的な戦いで、軍事的手柄をたて頭角を現す。モーセヨシュアに「出てアマレクと戦え」と命令し、彼自身は「神の杖を手に取って、丘の頂(いただき)に」立った。アロンとフルは戦士たちを鼓舞するため、歳老いた預言者の手をささえ、「彼の手は日没まで下がらなかった。ヨシュアはアマレクとその民をつるぎにかけて打ち破った」(出エジプト記17章8-13節)。モーセは息を引き取る直前、指導者の地位をヨシュアに譲る。厳粛な公の儀式で、「会衆の上に彼を立てた」。この儀式を通じ、ヨシュア預言者であると同時に将軍となる。「ヌンの子ヨシュアは知恵の霊に満ちた者であった。モーセがその手を彼の上に置いたからである」(民数記27章15-21節、申命記34章9節)。
こうしてカチンの征服は、ヨシュアによって開始された。その指揮下でほぼ完了した。少なくとも最初の時期、ヨシュアイスラエル人すべてを統率していなかったかもしれない。また全面的侵攻に着手したわけでもない。カナン定住は、人々の平和的な浸透、あるいは近親関係にある部族の増強を通じ、段階的に達成されたのである。すでに見たように、シケムをはじめとする都市は、これら近親部族によってすでに押さえられていた。しかし一方で小規模な衝突が多数あり、劇的な城塞攻防戦もいくつか戦われた。カナン人イスラエル人より高度な物質文明を築いており、ずっと強力な武器と堅固な石造りの城塞都市を有していたに違いない。イスラエル人による征服には絶望的なおもむきがあり、このことはいったん彼らが町を奪取したとき、なぜあれほど容赦なく振る舞ったかを理解する鍵になる。
ヨルダン川を渡ったあと、イスラエル人が最初に陥落させたのは、世界でもっとも古い町の1つエリコである。キャスリン・ケニヨンによる発掘と炭素同位元素による測定の結果、この町に起源は紀元前7千年紀にまでさかのぼることがわかっている。初期および中期青銅器時代には、巨大な城壁に囲まれていた。その堅い守りは、聖書の中で最も生き生きした描写の1つとして記録されている。預言者であり将軍であるヨシュアは、雄羊の角でできたラッパを携え、6日の間休みなく神の箱をかついで町のまわりを巡るよう祭司たちに命令する。そして7日目になって、「祭司たちがラッパを吹いたとき」に、彼はすべての者に命ずる。「呼ばわれ、主はこの町をあなたに賜(たまわ)った」。すると「民は皆大声をあげて呼ばわったので、石垣は崩れ落ちた。そこで民は皆すぐに上がって町に入った」(ヨシュア記6章16-20節)。
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ヨシュアは輝かしい勝利を数多くかちとったけれども、彼が死んだ時、カナン征服の道程はまだ遠かった。イスラエル人定住地の統合、残った都市の制圧、そして地中海沿岸地方の最終的占領には、紀元前1200年から1000年まで、さらに2世記以上の歳月を要し、イスラエル統一王国が出現する紀元前2千年紀末まで完了しなかったのである。
イスラエルの異なる各部族は、それぞれ独自の行動をとり、時には互いに戦い合った。彼らにはさまざまな敵がいた。方々の飛び地に陣取ったカナンの残党、たびたび侵入を繰り返すベドウィンの諸部族、そして沿岸地方から侵入を開始した新たな脅威ペリシテ人。また打ち破ったカナン人を引き継ぎ、年を再興し、土地を耕さねばならなかった。ヨシュア記の中で、神は彼らに語る。「わたしはあなたたちが自分で耕したのではない土地と自分で建てたのではない町をあなたたちに与えた。あなたたちは今その中に住んで、自分で植えたのではないブドウ畑とオリーブ畑の実を食べている」(ヨシュア記24章13節)。この事実は発掘によって十分確認されている。イスラエル人はカナンの先住民と比べて、各種技術、特に建築と陶芸の分野で、著しく劣っていた。イスラエル人には学ぶべきことが多かった。

じじぃの「ミエリン鞘・進化神経行動学・日本人にさかのぼるルーツ!もうひとつの脳」

Multiple Sclerosis and the Myelin Sheath

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=JpmIVrltv30

田崎 一二博士とノブコ夫人

神経線維を絶縁する組織

  

脱髄疾患の概要

2018年9月 MSDマニュアル家庭版
脳の内外のほとんどの神経線維は、脂肪(リポタンパク)でできた何層もの組織(ミエリンといいます)に包まれています。それらの層は髄鞘(ずいしょう)と呼ばれる組織を形成しています。
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/09-%E8%84%B3%E3%80%81%E8%84%8A%E9%AB%84%E3%80%81%E6%9C%AB%E6%A2%A2%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E5%A4%9A%E7%99%BA%E6%80%A7%E7%A1%AC%E5%8C%96%E7%97%87%E3%81%A8%E9%96%A2%E9%80%A3%E7%96%BE%E6%82%A3/%E8%84%B1%E9%AB%84%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

進化神経行動学 神経行動学に流れる二大理念”比較と進化”――日本人にさかのぼるルーツ

ロナルド・R・ホイ
まず、今回の「科学」特集に進化神経行動学について記事を書かせていただけることは大きな喜びであり、名誉なことである。
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ここでは数多い例の中から数例を紹介したい。私はここでとくに日本の神経生物学者がどれだけ大きな貢献をしてきたのかを示したい。なぜなら彼らは歴史的にみても今なお最も傑出した比較神経生理学者であり、神経行動学者だからである。
まずは田崎一二(1910~2009)から始めよう。
田崎は神経生理学の世界で長きにわたって多大な貢献をしてきた。彼の研究者としてのキャリアの始まりは1930年代にまでさかのぼる。

彼の功績には脊椎動物(カエル)のミエリン神経における跳躍伝導の実験的検証がある。

また、彼は最初にモルモットから蝸牛マイクロフィン電位を記録し、蝸牛における進行波説の電気的な証拠を得た。また彼は二重カニューレ法により以下の巨大軸案内のイオン組成を自由に変化させつつ、電気活動を記録することにも成功した。
彼は分子生物学の勃興よりもはるか以前に、細胞や分子レベルで神経生理学の最も基礎的な課題に取り組んだのである。
http://www.es.hokudai.ac.jp/labo/nishino/Hoy%EF%BC%88%E8%A5%BF%E9%87%8E%E8%A8%B3%EF%BC%89.pdf

『もうひとつの脳』

ダグラス・フィールズ/著、小西史朗、小松佳代子/訳 ブルーバックス 2018年発行

シナプスを超えた思考 より

田崎一二という彼の名前は、あまり知られていないが、彼の精力的な仕事のもたらした成果を知らない者は誰もいない。私たちの神経系が筋肉を制御するために、神経を通して電気を送ることによって機能していること、そして、感覚器官から脳へインパルスが送られていることは、誰もが知っている。だが、インパルスはどのようにして軸索を伝導されているのだろうか? この疑問に答えたのが、田崎博士だ。
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田崎はその大仕事(ニューロンを通して送られているシグナルを観察するという)を、単純な道具と自作の装置を使って手作業で行い、つぎに測定したデータの意味を解き明かそうと、数式を適用した。軸索における電気の伝わり方をミエリンが変化させていることを、田崎は見出した。電気的インパルスは、誰もが想定していたように、電波として神経線維を駆け抜けているのではなかった。バレエダンサーが舞台の端から端までを2、3度の跳躍で横切るように、ミエリンがインパルスをひとつのランヴィエ絞輪からその次へと、順に飛び移らせていることを、彼は発見した。この発見は、どうしたら有髄軸索が無髄軸索の100倍も速く情報を伝えられるのかを説明していた。この基本的なプロセスが、脳と全身のあらゆる有髄回路の設計と働きを支える基礎を成しており、軸索のミエリン絶縁を攻撃する多発性硬化症やその他の疾患に罹った人々を苦しめている麻痺の原因ともなっている。
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1960年代に神経線維の電気的興奮の研究に取り組んでいたとき、田崎は注意深い観察に基づいて、細胞膜を通って移動するイオンが消費したエネルギーに従って、神経インパルスが軸索にわずかな光学的変化と微小な温度変化を引き起こすことを明らかにした。さらに驚いたことに、彼は精巧な装置を作り上げて、神経インパルスの発火中に、軸索膜を介して移動するイオンと水分子が引き起こす、軸索の微細な膨張と収縮を検出した。
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どんな細胞も、刻々と変化する環境の中で厳密に容積を調節するという難問に直面していることは、私も承知していた。体液中の塩分量が減ると、細胞内外の平衡を回復するために、水やイオンが細胞膜を通して再分配されて、細胞は膨張する。細胞が膨張し始めても破裂しないのは、細胞膜にチャネルを持っていて、細胞を出入りする水や小分子の流れを調節し、正常な細胞容積を回復できるからだ。電気的インパルスが軸索を膨張させたとしても、これらのチャネルが開いて小分子や水を放出し、軸索を収縮させて正常な大きさに戻しているのかもしれない。このようなチャネルを通してATPが外へ出ていけるのならば、神経伝達物質が放出されるシナプスから遠く離れていたとしても、グリアはこのATP放出によって、軸索内の神経インパルスの活動を感知することができるだろう。
この仮説を検証するために、私は9年にわたってさまざまな実験を積み重ねた。そしてついに、この仮説を証明し、シナプスを介することなく、軸索から他の脳細胞へ情報が送られる新しい様式を解明して、この研究を完了した。研究成果を公表するために論文を書き上げ、その謝辞のなかで、田崎博士に謝意を表した。

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どうでもいい、じじぃの日記。
もうすぐ、ノーベル賞の発表(10月5日~)が始まります。
皆さんは田崎一二という方をご存じですか。
残念ですが、2009年に亡くなってしまいました。
田崎一二博士(神経生物学者)は、ニューロン(脳の神経細胞)を通して送られているシグナルを観察するということに世界で初めて成功した方なのだそうです。
ついでですが、脳の細胞死は神経細胞のミエリン(髄鞘)の損傷が深く関係していることが分かってきました。

じじぃの「歴史・思想_313_ユダヤ人の歴史・モーセと十戒」

Moses and the 10 Commandments

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=yHKFvxgQOFI

The Ten Commandments

The Ten Commandments Were Written on Sapphire Tablets From God’s Throne

The majority of Christians think of the Ten Commandments as being inscribed on tablets of grey stone. However, rabbinical Judaism as found in the Talmud and Mishnah teaches that the tablets of the law were made of sapphire.
http://appleeye.org/2014/06/15/the-ten-commandments-were-written-on-sapphire-tablets-from-gods-throne/

ユダヤ人の歴史〈上巻〉』

ポール ジョンソン/著、石田友雄/監修、阿川尚之/訳 徳間書店 1999年発行

神の主権と人間の尊厳 より

紀元前1250年頃発布されたと考えられる最も初期のモーセの法典は、当時すでに大昔と考えられた遠い過去から続く伝統の一部であった。最古の法典は、イスタンブール古代オリエント博物館に保存される文書の中から発見されたウル第3王朝の「シュメールとアッカドの王」ウルナンムが編纂したもので、紀元前2050年頃にさかのぼる。この法典には、神ナンナがウルナンムを統治者として選び、この新しい王が不誠実な役人を罷免(ひめん)し、正確な度量衡を制定したなどという内容が記されている。アブラハムは、この法典の条文に接したことがあるにちがいない。アブラハムが知っていた可能性があるいま1つの法典は、紀元前1920年頃のものである。これは現在イラク博物館が所蔵する古代エシュヌンナ王国の2枚の粘土板からなる。アッカド語で書かれており、神ティシュパクから土地の王を通じて発布された、物権法の規定を約60挙げている。

神とイスラエルの契約の基礎、十戒 より

モーセの法典の中核は「十戒」である。それはモーセの口を通して語られた10の戒律あった(申命記4章13節、5章6-18節)。「十戒」の原形とされるものは、出エジプト記20章2節から17節に記録されている。その内容についてはまだ多くの疑問があり、あいまいな点が残る。おそらくそもそも「十戒」の原形は、もっと短く飾り気がなく簡潔であった可能性が高い。後代になっていろいろ修飾がなされたようである。
モーセによって直接与えられた最古の「十戒」は、次の3部分に分類できる。すなわち第一戒から第四戒までは神と人との関係を規定したものの、第六戒から第十戒までは人と人との関係を扱い、第五戒は前後2つの部分を結びあわせ、親と子の関係を規定したものである。これを並べると次のようになる。
  序言 「わたしはあなたの神ヤハウェである」
  第一戒 「わたしの他何ものも神としてはならない」
  第二戒 「自分のために偶像を彫ってはならない
  第三戒 「あなたの神ヤハウェの名をみだりに口にしてはならない」
  第四戒 「安息日を覚えよ」
  第五戒 「あなたの父母を敬え」
  第六戒 「殺してはならない」
  第七戒 「姦淫してはならない」
  第八戒 「盗んではならない」
  第九戒 「いつわりの証(あかし)を立ててはならない」
  第十戒 「むさぼってはならない」
こうした倫理律の一部は、他の古代オリエント文明にも共通して見られるものであった。例えば『無実の主張』というエジプトの書物がある。死者の魂が最後の審判に際し、自分が犯さなかった罪の数々を列挙するのである。しかし神と人とに対する正しい行ないを総括的にまとめたうえで提供し、それが人々に受け入れられ、すべての民の心にしっかりと刻まれたものとしては、古代社会で「十戒」に並ぶものは、1つとしてない。
十戒」は神との契約の基礎である。そもそもアブラハムによって結ばれヤコブが更新した契約は、今モーセとその民すべてによって、公の場で厳粛に、再び更新された。出エジプト記19章から24章に短くまとめられ申命記により詳しく記載されたモーセを介して結ばれた神との契約は、ヒッタイト人など古代オリエントの諸民族が終結した条約の形式を踏襲していることが、近代の研究によって明らかになった。それは序言で歴史的背景と目的を述べ、続いて約束の性格、神々の証人、恩恵と呪い、本文、そして契約事項を記した石板、あるいは粘土板の保管を含む形式である。
しかしモーセの契約が特異なのは、それが国家間の条約ではなく、神と人との協定である点である。この契約のもとで、古代イスラエル社会は自らの利益と神の利益を1つに重ね、神による保護と繁栄の見返りに、彼らの生活の全側面を思うがままに支配する絶対的統治者として神を受け入れた。したがって「十戒」は、単に出エジプト記申命記民数記に列挙されている複雑な神の法体系の、中心をなすに過ぎない。

じじぃの「ミイデラゴミムシ・100度のおならで敵を撃退!オモシロ学者のスゴ動画」

Bombardier beetle escapes from a toad’s stomach after launching a chemical attack

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=54h1I9ykq8k

beetle’s remarkable firepower

How the Beetle Got Its Bang

16 JUN 2020 Stevens Institute of Technology
The beetle’s extraordinary arsenal has been held up by some as a proof of God’s existence: how on earth, creationists argue, could such a complex, multistep defense mechanism evolve by chance? Now researchers at Stevens Institute of Technology in Hoboken, N.J. show how the bombardier beetle concocts its deadly explosives and in the process, learn how evolution gave rise to the beetle’s remarkable firepower.
https://www.stevens.edu/news/how-beetle-got-its-bang

カエルの胃腸を「屁」で攻撃、嘔吐させる虫を発見

2018.02.09 ナショナルジオグラフィック日本版サイト
オサムシ科ホソクビゴミムシ亜科の甲虫は、危険にさらされると、お尻のほうから高温で臭い化学物質を噴出する。俗に「屁っぴり虫」と呼ばれ、日本のほか韓国や中国に生息するミイデラゴミムシ(Pheropsophus jessoensis)もその一種だ。
神戸大学の杉浦氏と佐藤氏は、ミイデラゴミムシを1匹のナガレヒキガエル(Bufo torrenticola)に与えてみた。カエルはすぐにのみ込んだが、44分後にカエルは餌を吐き出したという。驚いたことに、吐き出されたミイデラゴミムシは食べられる前と変わらない状態だった。
ミイデラゴミムシが捕食者にのみ込まれる前に口から吐き出されることはわかっていたが、のみ込まれた後に吐き出されるのは初めて見ました、と杉浦氏は話す。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/020900060/

世界中の学者が所蔵するスゴ動画や珍実験が大集合!

2020年9月16日 NHK
【司会】渡邊あゆみ 【出演】劇団ひとり小芝風花内藤大助
世界中の学者たちが所蔵する “スゴ動画” の数々が登場! 知られざる生き物から、奇天烈な珍実験まで大集合。アツく、マニアックな解説も加わって、もう驚きっぱなし!
人間も顔負けの歌唱力を誇る動物や、奇妙な動きをして妖怪にも似るナゾの生物、何度見せられても首をひねる錯覚映像、とにかく “常勝無敗” という機械、未来を明るくしてくれそうな新素材、などの映像が続々登場。スタジオでは劇団ひとりがVTRにも登場する砂を使った不思議~ な装置を恐る恐る体験、突然わが身に起こった現象に、思わず絶叫!
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=25350

『腰がぬけるほどびっくり仰天の話』

びっくりデータ情報部/編 KAWADE夢文庫 2010年発行

おならが爆発して、死者が出たことがある。 より

オナラが出るのは健康な証拠。健康な人は1日0.5~2Lのオナラを放出している。このオナラを、あのNASAが研究テーマにしていたことがある。閉鎖された宇宙船内でオナラのガスがたまったらどうなるか、爆発したりガス中毒になったりしないか、大まじめに研究していたのだ。
過去には、病院で開腹手術をしていたとき、電気メスから出た火花が腸にたまっていたオナラに引火して爆発! 患者が死亡した例もある。たかがオナラといえども、宇宙飛行士の生命にかかわる切実な問題なのである。
その結果わかったのは、オナラの成分。オナラには、窒素、水素、二酸化炭素、メタン、アセトン、硫化水素アンモニアなど、およそ400種類もの成分がふくまれているのだという。
意外なことに、オナラの70%は食事中に飲み込んだ空気。残りの30%が、食べ物が消化されるときに発生するガスなのだそうだ。
ちなみに爆発しやすいのは、メタンガスが多いオナラ。セルロース、炭水化物、脂質を多く含む食品が、腸内細菌の働きでメタンガスを発生させやすいという。

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どうでもいい、じじぃの日記。
9月16日 NHK 「世界中の学者が所蔵するスゴ動画や珍実験が大集合!」を観た。
●ミイデラゴミムシは100度のおならで敵を撃退!
ミイデラゴミムシは、敵が近づくと、お尻の先から突然100度以上にもなるガスを吹き付けて、敵を撃退する。
カエルが飲み込んだ虫を吐き出すというのは何度か見たことがある。
何と、この虫はカエルの体内で100度以上にもなるガスを発生させるのだという。
ネットで「ミイデラゴミムシ」をキーにして検索してみた。
この高温のガスは、体内に蓄えている2種類の物質を瞬時に混ぜ合せ、化学反応を起こし爆発音とともに勢いよく噴射されます。このガスの噴射システムはロケットの発射方法と同じ。
しかし、「100度のおなら」にはびっくりしました。

じじぃの「歴史・思想_312_ユダヤ人の歴史・ヨセフとモーセ」

ヨセフ コトバンクより

ヤコブの第 11子。母はラケルヤコブに最も愛されたが,兄弟のねたみを買ってエジプトへ向う隊商に売渡された。

モーセ コトバンクより

エジプトでレビ族の家系に生れ,エジプト圧政下のヘブライ人を率いて脱出に成功した指導者。

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ユダヤ人の歴史〈上巻〉』

ポール ジョンソン/著、石田友雄/監修、阿川尚之/訳 徳間書店 1999年発行

最初の政治家ヨセフ より

こうしてイスラエル人のエジプトでの滞在とそこからの脱出、そしてその後に続く荒野での彷徨(ほうこう)に参加したのは、イスラエル民族の一部にすぎなかった。それでもなおこの一連の経験は、彼らの宗教・倫理に関する文化の発展にとって決定的な重要性をもっていた。それは彼らの歴史上中心的な位置を占める事件であり、ユダヤ人自身常にそのように認識してきた。なぜなら彼らが礼拝する神の性格が、この事件を通じ超越的な輝きをもって初めて明らかになったからである。神は地上最強の帝国から彼らを解放し、豊饒(ほうじょう)な土地自身のものとするために与えた。ただし見返りとして様々な厳しい要求を提出し、それを守ることを要求したのである。将来の栄光を約束されていたとはいえ、エジプトへ移住する前のイスラエル人は、他の民族とほとんど変わらない小集団にすぎなかった。しかしパレスチナへ帰ってきたときには、はっきりとした目的と、計画と、そして全世界に伝えるべき思想を抱いた人々に変身していた。
この期間の始まりと終わりに、ユダヤ人の歴史を通じて最も魅惑的な2人の人物が登場する。すなわちヨセフとモーセである。力と業績によってユダヤ史を繰り返し彩った人びとの原形ともいうべき人物であった。2人とも長子ではなかった。その点で聖書の他の物語に登場する。アベル、イサク、ヤコブダビデ、そしてソロモンと同様である。聖書には不思議と年少の息子が活躍するのを称賛する傾向がある。多くの指導者が、様々な出目にもかかわらず、神から特別の恩寵を受け自分自身の努力によって指導的地位に達した。聖書は、無力であることに特別の価値を見いだす。権力を行使する立場に立つことがまれであり、むしろ時の権力に痛めつけられる場合の多かった民族にふさわしい。一方で、聖書は努力して目的を達することにも価値を置く。特に初めは弱く身分が低かった者があげる業績そのものを、徳の徴(しるし)とみなすのである。ヨセフもモーセも、生まれたときには何の特権も有していなかった。幼少期あるいは青年期に危うい目にあいながら、かろうじて生き延びる。しかし両者とも、自分自身の努力によって偉大なる境地をめざすのに必要な資質を、神から授かっていたのである。
ただし、2人の共通点はそこまでである。ヨセフは異民族の統治者につくす有能な大臣であり政治家であった。以後3000年にわたり多くのユダヤ人が繰り返し果たす役割を、先取りしていた。ヨセフは賢く、すばしっこく、感受性と想像力に富んでいた。夢を追う者でありながら、単なる夢想家は留まらなかった。複雑な現象を解釈し、予見し、予測を立て、計画を立案し実行する創造的能力を有した。物静かで、経済と財政にかかわるすべてのことがらをこなし、様々な神秘的現象に精通していた。また、いかに時の権力者に仕えるか、また、自分の民のためにどうやって権力者を利用するかを、よく心得ていた。ファラオはヨセフにこう言っている。「なんじのようにさとく賢い者はいない」(創世記41章39節)。
ヨセフに関する物語は創世記のかなりの部分を占めている。

精神的全体主義モーセ より

出エジプトという圧倒的な出来事は、イスラエル人による反乱を率いた一人の傑出した人物、すなわちモーセの物語でもあった。モーセユダヤ史の中核をなす人物である。すべてが彼を中心に展開すると言ってさしつかえない。アブラハムが民族の始祖であるとするならば、モーセは想像力そのもの、民族に形を与えた者と呼んでよいだろう。彼のもとで、彼を通して、イスラエル人は1つの固有な民族を形成し、将来、1つの国民となることを約束されたのである。
ヨセフと同様モーセユダヤ人の原型ともいうべき人物であるが、性格は異なるし、ずっと近寄りがたい雰囲気をもっていた。預言者であり指導者、いざという時には果敢な行動力を発揮し、まるで電流のように強烈な存在感のある男。激しい怒りを抱くことができ、容赦のない決意を内に秘め、それでいて深い精神性をもち、人里離れた場所で一人きりになって神と交流するのを好み、神秘的な幻と神の顕現(けんげん)と黙示を見る。しかし世を避ける隠者というわけではなく、強い精神力をもって現世と積極的にかかわり、不正を何より憎み、理想世界を実現しようとして熱烈に活動する。神と人との仲介役を果たすだけでなく、過激な理想主義を具体性のある政治課題に変えて取り組み、気高い理念を日常生活の細々した問題の水準にまで降ろすことができる。そして何よりモーセは立法者であり、裁判官であり、公的私的な活動のすべての側面を道徳的規律のもとにおくために強力な枠組みを用意した、いわば精神的全体主義者であった。
もーせの業績を記した聖書の各書、特に出エジプト記申命記民数記は、神の栄光と思想を人々の理性と感情の中へ注ぎ込むパイプとしてこの人物を描いている。しかし同時にわれわれは、モーセ自身がきわめて創造性に富む人物であったことを忘れてはならない。
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しかし、モーセがどんな偉大で例外的人物であったとしても、決して超人ではなかったことに注意する必要がある。ユダヤ著作家と賢者たちは、民族の創始者たちを神格化するという古代世界で広く見られた傾向に逆らい、モーセの人間的な欠点と弱さをしばしばあえて強調した。けれどもその必要はなかった。記録が残っているからである。モーセはほとんど卑怯と映るほど、ためらいがちであいまいであった。判断を誤り、頑迷で、愚かで、苛立ちやすかった。しかも驚くことに自分の欠点を常に意識し悩んでいた。モーセの性格に関する記述ほど、聖書の信憑性を高めるものはおそらく他にないだろう。偉大な人物が、「わたしは口も重く、舌も思いのです」(出エジプト記4章10節)と告白するのは、実にまれである。仮に考えを表現する能力が自分に欠けていると認識しても、立法者や政治家であれば、それを最後まで隠し通そうとするのが普通であろう。
さらに驚くべきは、孤独にさいなまれ、ことがうまく運ばず、しだいに焦りを見せるモーセの姿である。

じじぃの「バイオマス発電・間伐材の有効活用・木材のパネルCLT!池上彰のニュース検定」

The 10 Largest Forests on Earth

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PwwuYp5vVPI

CLT (Cross Laminated Timber)

Maps of the World's Forests

Tree Ranges
Here are maps from the Food and Agriculture Organization of the United Nations (FOA) depicting significant forest cover on all continents of the World. These forest land maps have been constructed based on data FOA data. The dark green represents closed forests, mid-green represents open and fragmented forests, light green represents some trees in ?shrub and bushland.
https://www.thoughtco.com/maps-of-the-worlds-forests-1343036

池上彰のニュース検定

2020年9月16日 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
きょうのキーワード 「期待の星CLT」。

問題 「木材のパネルCLTの良さは?」

・プラスチック並みの柔軟性
・鉄並みの硬さ
・コンクリート並みの強さ
正解 コンクリート並みの強さ

池上彰さん解説】

 「昨日は岡山県真庭市バイオマス発電所についてお伝えしました。間伐材は通常利用されず山に放置されています。岡山県真庭市では間伐材の買い取りが行われています。1トン3000円~5000円。間伐材バイオマス発電所の燃料となります。バイオマスとは生物資源のこと(石油などを除く動植物由来の資源)。バイオマスの電気販売での収入は年間20億円超。人口約4万4000人の真庭市全世帯をカバーする発電量です。バイオマス発電所の立役者となった鉄拳工業の中島さんはある工場を4年前に本格的に稼働させました。それが”CLT”の工場です。CLT(Cross Laminated Timber)は小さな木材を組み合わせた板を利用。CLTは板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルのことを言います。間伐材なども有効活用できます。真庭市バイオマス発電やCLTなどで、間伐材を積極的に活用しています。実はそれは、森林そのものの再生につながっているのです。木材の町として栄えていた真庭市は安い輸入木材に押され、林業が衰退し山は荒れていました。今は間伐材林業が復活。間伐材を積極的に利用することは土砂災害を防ぎ、人の命を救うことにも繋がっているのです」

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『危機と人類(下)』

ジャレド・ダイアモンド/著、小川敏子、川上純子/著 日本経済新聞出版社 2019年発行

自然資源管理 より

日本は最大にしてずば抜けた量の資源を輸入する先進国なのだから、自己利益の追求から、世界に先駆けて持続可能な資源活用国をめざすはずだと期待する向きもあるだろう。とりわけ、日本が依存している漁業資源や森林資源については、持続可能な活用に向けてリードするのが合理的な政策となるはずだ、と。
奇妙なことに、現実は逆である。世界自然保護基金アメリカとコンサベーション・インターナショナルのディレクターの一人として、私はこのふたつの組織がかかわる各国の資源管理政策について多くの情報を耳にしている。どうやら日本は海外の持続的な資源政策に対して、支持はもっとも小さく、反対派もっとも大きい先進国であるようだ。不法に、あるいは持続可能でない方法で収穫された林産品の輸入量は、国民一人あたりにせよ輸入林産品全体に占める割合にせよ、アメリカやEU諸国よりはるかに多い。遠洋漁業捕鯨に関するまっとうな規制についても日本は反対勢力の先頭に立っている。