じじぃの「バイオマス発電・間伐材の有効活用・木材のパネルCLT!池上彰のニュース検定」

The 10 Largest Forests on Earth

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PwwuYp5vVPI

CLT (Cross Laminated Timber)

Maps of the World's Forests

Tree Ranges
Here are maps from the Food and Agriculture Organization of the United Nations (FOA) depicting significant forest cover on all continents of the World. These forest land maps have been constructed based on data FOA data. The dark green represents closed forests, mid-green represents open and fragmented forests, light green represents some trees in ?shrub and bushland.
https://www.thoughtco.com/maps-of-the-worlds-forests-1343036

池上彰のニュース検定

2020年9月16日 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
きょうのキーワード 「期待の星CLT」。

問題 「木材のパネルCLTの良さは?」

・プラスチック並みの柔軟性
・鉄並みの硬さ
・コンクリート並みの強さ
正解 コンクリート並みの強さ

池上彰さん解説】

 「昨日は岡山県真庭市バイオマス発電所についてお伝えしました。間伐材は通常利用されず山に放置されています。岡山県真庭市では間伐材の買い取りが行われています。1トン3000円~5000円。間伐材バイオマス発電所の燃料となります。バイオマスとは生物資源のこと(石油などを除く動植物由来の資源)。バイオマスの電気販売での収入は年間20億円超。人口約4万4000人の真庭市全世帯をカバーする発電量です。バイオマス発電所の立役者となった鉄拳工業の中島さんはある工場を4年前に本格的に稼働させました。それが”CLT”の工場です。CLT(Cross Laminated Timber)は小さな木材を組み合わせた板を利用。CLTは板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルのことを言います。間伐材なども有効活用できます。真庭市バイオマス発電やCLTなどで、間伐材を積極的に活用しています。実はそれは、森林そのものの再生につながっているのです。木材の町として栄えていた真庭市は安い輸入木材に押され、林業が衰退し山は荒れていました。今は間伐材林業が復活。間伐材を積極的に利用することは土砂災害を防ぎ、人の命を救うことにも繋がっているのです」

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『危機と人類(下)』

ジャレド・ダイアモンド/著、小川敏子、川上純子/著 日本経済新聞出版社 2019年発行

自然資源管理 より

日本は最大にしてずば抜けた量の資源を輸入する先進国なのだから、自己利益の追求から、世界に先駆けて持続可能な資源活用国をめざすはずだと期待する向きもあるだろう。とりわけ、日本が依存している漁業資源や森林資源については、持続可能な活用に向けてリードするのが合理的な政策となるはずだ、と。
奇妙なことに、現実は逆である。世界自然保護基金アメリカとコンサベーション・インターナショナルのディレクターの一人として、私はこのふたつの組織がかかわる各国の資源管理政策について多くの情報を耳にしている。どうやら日本は海外の持続的な資源政策に対して、支持はもっとも小さく、反対派もっとも大きい先進国であるようだ。不法に、あるいは持続可能でない方法で収穫された林産品の輸入量は、国民一人あたりにせよ輸入林産品全体に占める割合にせよ、アメリカやEU諸国よりはるかに多い。遠洋漁業捕鯨に関するまっとうな規制についても日本は反対勢力の先頭に立っている。