【AL Radio #23】Japanese only. インドのパラドックスについて語ってみる (2022年)
日印首脳会談 (2023年)
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『2050年の世界――見えない未来の考え方』
ヘイミシュ・マクレイ/著、遠藤真美/訳 日経BP 2023年発行
第9章 アジア より
インドとインド亜大陸――エキサイティングだが、道は険しい
世界にとって、インドは中国と同じくらい重要である。序章で述べたように、ローマ帝国時代にはインドの経済規模は世界最大だった。
1500年には中国とほぼ同じで、1820年もまだ中国につぐ2位だった。したがって、2050年にインドが中国、アメリカにつぐ世界3位の経済国なれば、インドにとっては、なによりもインド亜大陸にとっては、本来あるべき正しい状態に戻ったとみなされるはずである。2100年には、世界GDPに占めるインドのシェアはさらに上がっているだろう。
インドのナショナリストは、これに快哉を叫ぶのではないか。インド経済が中国、アメリカにつぐナンバー3になるだけでなく、EUも追い越すかもしれないのだから。インドをよく知っていて、インドが好きで、独立国家としてのインドの歩みをつぶさに見てきた人にとっては、それは非常に大きな進歩であることはまちがいなく、称賛されるべきである。しかし、警告もしておいたほうがいいだろう。なぜなら、2050年への道のりは障害と危険だらけになるからだ。インドはいくつもの障害を乗り越えなければならないし、さまざまな危険を警戒しておかなければならない。この旅はよいものになるだろうが、最悪の旅にならないとは言い切れない。
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じじぃの日記。
ヘイミシュ・マクレイ著『2050年の世界』という本に、「インドとインド亜大陸」があった。
「世界にとって、インドは中国と同じくらい重要である。序章で述べたように、ローマ帝国時代にはインドの経済規模は世界最大だった」
インドは2027年にはドイツ、日本を抜いてGDPで世界3位となるとの予測がある。
一方、中国の成長率は今後も低下を続ける見込みで、2000年以降に2ケタ成長を続けて世界経済をけん引してきた中国に代わり、インドが世界の成長センターに躍り出るとの予測がある。
「人口世界一」「IT大国」として注目され、西側と価値観を共有する「最大の民主主義国」とも礼賛されるインド。実は、事情通ほど「これほど食えない国はない」と不信感が高い。ロシアと西側との間でふらつき、カーストなど人権を侵害し、自由を弾圧する国を本当に信用していいのか? あまり報じられない陰の部分にメスを入れつつ、キレイ事抜きの実像を検証する。この「厄介な国」とどう付き合うべきか。
伊藤融著『インドの正体 「未来の大国」の虚と実』 より