じじぃの「科学夜話・オゾン層・地球温暖化の確実な予測!わかるノーベル賞の本」

桃井貴子×井田徹治:地球温暖化を防ぐためには代替フロンの削減も必要

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VRY4VNnrwew


ローランド先生とオゾンホール

ローランド先生に会いに来ました。
ゆうきです。
りかです。

では一つ、問題を出すよ!
オゾン層というのは、どのぐらいの厚さがあるかわかるかい?
気体というのは、圧力によって体積が変わるので、仮に地上と同じ1気圧とした場合の厚みは、どのくらいになると思うかね?

1kmぐらいかな?
そんな大切な役割を果たしている層なんだから、もっと厚いかも知れないかしら?
ぼくは、10kmぐらいだと思うな。
ブーっ! ふたりとも間違いです。
実は、たった3mmの厚みなんだよ。
https://www.scj.go.jp/omoshiro/nobel/rowland/rowland3.html

『マンガと図鑑でおもしろい! わかるノーベル賞の本』

うえたに夫婦/著 大和書房 2023年発行

環境問題の研究で初のノーベル賞 1995

大気化学、特にオゾン層の形成と分解に関する研究 パウル・J・クルッツェン(オランダ 1933-2021)、マリオ・J・モリーナ(アメリカ 1943-2020)、F・シャーウッド・ローランド(アメリカ 1927-2012)

1970年、クルッツェンは窒素酸化物が大気中のオゾンの濃度を下げることを指摘し、地球環境問題に警鐘を鳴らした。
一方、モリーナとローランドは1974年、冷蔵庫やスプレーなどに使われるフロンガスオゾン層破壊の要因となることを示した。彼らの研究は、環境問題への取り組みを大きく前進させた。

現代の気候研究の基礎 2021

気候の物理モデル化、変動の定量化、地球温暖化の確実な予測 真鍋淑郎(アメリカ 1931-)、クラウス・ハッセルマン(ドイツ 1931-)

1960年代、真鍋は気候モデルをつくり、シミュレーションを行った。その結果、二酸化炭素(CO2)の濃度と気温に関係があることを見出した。
一方、ハッセルマンは1980年頃、人間活動が気候に与える影響を調べる手法を開発。彼らの研究は、今もなお地球温暖化対策を検討する際の基礎として役立てられている。

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どうでもいい、じじぃの日記。

うえたに夫婦著『マンガと図鑑でおもしろい! わかるノーベル賞の本』という本を見ていたら、「環境問題の研究で初のノーベル賞」という項目があった。

PFAS(有機フッ素化合物)は1万種類以上ある有機フッ素化合物の総称で、水や油をはじき、熱に強い性質を持つ。

PFASは半導体の基板に塗る感光剤などのほか、フライパンのコーティングや泡消火剤にも使われている。自然界で分解されにくく、水や地中に長期間残る。PFASのうち、毒性が懸念されているのは、「PFOS」と「PFOA」だ。
体内に多く取り込むと、がんなどを引き起こす可能性が指摘されており、政府は2021年までに製造や輸入を全面禁止した。

冷蔵庫や冷凍庫、エアコンなどに冷媒として使用されている「フロン(フッ素と炭素の化合物)」

環境保護のため、2020年からフロンの1つであるR22(HCFC)冷媒の生産が禁止された。

生産がなくなるとどのような影響があるのか。

「空調もHP(空調機の能力を表わす単位の1つ)なので同じです。フッ素系冷媒規制はPFASではなく元々オゾン層破壊阻止のためのモントリオール議定書で始まり、CFCと後にHCFCが規制され、現在では代替フロンとしてHFCというオゾン層破壊効果のないフロンガスが圧倒的主流です」

しかし、代替フロン(HFC)は温室効果がCO2の2000倍あるのです。

フライパンのコーティング(フッ素樹脂)。

今、このフッ素樹脂もいろいろ問題になっているのです。