じじぃの「科学夜話・X線の発見・DNAの発見!わかるノーベル賞の本」

DNAの二重らせん構造


女性科学者ロザリンド・フランクリンはDNA二重らせん構造解明の栄誉を奪われた被害者ではないという指摘

2023年04月26日 GIGAZINE
1962年、ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所のジェームズ・ワトソンとフランシス・クリック、そしてキングス・カレッジ・ロンドンのモーリス・ウィルキンスがノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
受賞は「核酸の分子構造と生体内の情報伝達におけるその重要性に関する発見」が評価されたもので、そのきっかけになったX線回折写真「photo51」はロザリンド・フランクリンが撮影しました。フランクリンに関しては、栄誉をワトソンらに奪われたという主張も見られますが、実際にはそういうわけではなかったらしいことが明らかになっています。

ワトソン、クリック、ウィルキンスが1962年にノーベル賞を受賞する一方、フランクリンは1958年に卵巣がん・巣状肺炎のため37歳で亡くました。フランクリンが存命であれば、ノーベル賞を受賞していたかもしれません。
https://gigazine.net/news/20230426-dna-structure-achievement-rosalind-franklin/

『マンガと図鑑でおもしろい! わかるノーベル賞の本』

うえたに夫婦/著 大和書房 2023年発行

え! 骨が写っている!? 1901

X線の発見 ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン(ドイツ 1845-1923)

1895年、陰極線の実験をしていたレントゲンは、離れた場所にあった蛍光版が光っているのを見て、目に見えない光「放射線」の存在に気づく。その後、彼はその放射線が人体が透過することを見出した。

しかし、性質の解明までには至らず「未知なら放射線」として「X線」と命名した。
これは世界初の放射線の発見となり、世界中の科学者に衝撃と影響を与えた。X線は今もなお、病院のレントゲン装置などで活躍している。

20世紀最大の発見!! 1962

核酸の分子構造と生体物質の情報伝達に関する発見 フランシス・クリック(イギリス 1916-2004)、ジェームズ・ワトソン(アメリカ 1928-)、モーリス・ウィルキンス(イギリス 1916-2004)

1940年代、DNAが遺伝に重要であることことが明らかにされたが、その構造は不明だった。
そんな中、ワトソンとクリックはそれまで得られていたDNAに関する情報をもとに、模型をつくってDNAの構造を模索していた。

その後彼らは、ウィルキンスからDNAのX線画像を手に入れ、DNAの構造に関する考察をさらに深める。そして1953年、DNAが二重らせん構造であることを発表し、世界中に衝撃を与えた。
これは20世紀最大の発見とされ、これ以降DNAの研究が加速していく。

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どうでもいい、じじぃの日記。

物質のすべては「光」で、できているという説がある。

X線(エックス線)とは

X線(エックス線)は、電波や光と同じ電磁波の一種です。 1895年にヴィルヘルム・レントゲンが発見したことから、「レントゲン」と呼ばれることもあります。 X線の波長は紫外線よりも波長が短く、1pmから10nm程度であり、金属や骨など密度が高い物質は透過せず、紙や皮膚など密度が低い物質は透過する性質を持ちます。

https://www.anritsu.com/ja-jp/infivis/knowledge-center/technical-topics/what-is-x-ray-inspection#:~:text=X%E7%B7%9A%EF%BC%88%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E7%B7%9A%EF%BC%89%E3%81%AF%E3%80%81,%E3%81%99%E3%82%8B%E6%80%A7%E8%B3%AA%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A1%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

レントゲンは、その未知の電磁波に、数学で未知の数を表すXを付し、X線と呼びました。レントゲン博士は、X線に強い物質透過性があることを知り、ベルタ夫人の手のX線写真を撮影することに成功しました。世界初のX線写真です。

うえたに夫婦著『マンガと図鑑でおもしろい! わかるノーベル賞の本』という本を見ていたら、「20世紀最大の発見!!」という項目があった。

DNA 20世紀最大の発見

ワトソンとクリックが発見したDNAには一人の女性科学者ロザリンド・フランクリンの貢献がありました。

彼女は1953年、のちにDNAの二重らせん構造の解明につながるX線回折写真「photo51」を撮影しました。

フランクリンとともにDNAの構造研究を行っていたモーリス・ウィルキンスが、ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所に所属するジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックにこの写真を見せたことで、DNA二重らせん構造の解明は進展することになります。

フランクリンはX線回折写真を見て、DNAが二重らせん構造を持っていることに気づかなかったのだろうか。

ワトソンとクリックだからこそ、成し遂げたのでしょうか。

同じ光なのに、紫外線は放射線を出さず、X線γ線はなぜ放射線を出すのでしょうか。

とにかく、世紀の発見(DNA)にX線が重要な役目を果たしていたのです。