じじぃの「窓・板ガラス・東洋では窓には紙が用いられたわけ!はじめて大全」

ヴェルサイユ宮殿・鏡の間で繰り広げられたルイ14世に始まる歴史の全貌

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ApumYyylt68

古代ローマ時代に作られた多くのガラス器


ガラスの豆知識

AGC Glass Plaza
●ガラスの組成と風化
ガラスに経年変化がほとんどないのは、ガラスが非金属の無機材料(組成に金属や炭素分子を含まない)であることによります。
このことは、金属に発生する錆(空気中の酸素などとの結合)や、電食(異種金属が接する時に起きる腐食)などとも無縁で、樹脂商品に見られるような紫外線を原因とする炭素結合の破壊による劣化もありません。
ポンペイの遺跡から発掘されたものを始め、古代ローマ時代に作られた多くのガラス器(写真1)が現存することからも、ガラスの自然環境内での強靭性がわかります。
このようにガラスは非常に安定した物質ではあるものの、ある条件下ではわずかですが風化が起こります。
https://www.asahiglassplaza.net/knowledge/rg_knowledge/vol25/

『なんでも「はじめて」大全』

スチュワート・ロス/著、西田美緒子/訳 東洋経済新報社 2020年発行

第2部 生活――家 より

はじめての窓は壁にあけた穴で、光と新鮮な空気を取り入れ、煙と臭気をを外に出すためのものだった。必要があればその窓を木片や布や皮革で覆った――はじめてのカーテンだ。
1世紀までには中国で紙が作られるようになり、文字を書くためだけでなく、窓を覆うためにも用いられるようになる。ガラスがはじめて作られたのは今からおよそ5500年前のレバントで、紀元100年になるとローマ人がアレクサンドリアで作られたガラスを窓ガラスとしてもちいており、荒削りで透明度が低いとはいえ、半透明の石を薄く削った板や平らにした動物の角よりずっとましだった。そのような石や角で作られた板は、それからまだ何世紀も使われ続けていく。
ステンドグラスの誕生は古代エジプトおよびローマにさかのぼるが、窓に大規模に使われるようになったのは紀元後で、北ヨーロッパ修道院の建物に用いられたものが驚くほど美しい効果をあげたのがはじまりだ。板ガラスの登場までには、さらに1000年もの月日がかかり、ジェームズ1世イングランド王だった時代(1603~25年)のロンドン(英国)で製造がはじまった。そして1688年にルイ・ルカス・ド・ヌーとアブラハム・テイバーが磨き板ガラスの製造技術を完成させるという画期的な仕事を成し遂げたあと、ますます広範囲に利用されるようになっていった(フランス国王ルイ14世のベルサイユ宮殿は、その格好の例とされる)。

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どうでもいい、じじぃの日記。
身近な日用品で、生活に欠かせないものに、紙とガラスがある。

フランスではルイ14世の時代にベルサイユ宮殿が建てらえた。
現代で使われている板ガラスは、ヨーロッパではこの当時から一般的に使われ始めた。
中国で紀元前105年に、宮廷の蔡倫が紙の製法を書き留めている(蔡倫が発明したのかは分からない)。
紙は文字を書くのに利用されたが、窓を覆うためにも用いられた。

先日、ピザパイを食べるのに中国人がハシ(箸)を使っているのをイタリア人が見て、笑っていたが、ハシはナイフやフォークやスプーンを兼ねている。
ハシと同じように、紙もいろいろ兼ねているのである。

一般的な透明なガラスには、実は製造・加工をしやすくするために不純物がたくさん混ざっている。
一方、ガラス本来の主成分である二酸化ケイ素の含有率が99.99%の高純度なものだけが「石英ガラス」と呼ばれ、ごく身近で使われているものを作るのに無くてはならない素材になっている。
例えば、パソコンやスマホのメモリー液晶テレビを作るために石英ガラス加工品は欠かせないし、病院で血液や尿の検査をする分析装置の中にも、石英ガラスで作られた精密部品が組み込まれている。
石英ガラスの原料はSiO2(二酸化ケイ素)。
●SiO2は地球上で2番目に多い物質で、SiO2(二酸化ケイ素)を精製して作られるのが石英ガラス。

半導体製造に欠かせないシリコンウエハーメーカーの世界1位は信越化学工業、2位がSUMCO(旧・三菱住友シリコン)であり、この2社だけで世界シェアの50%を占めている。